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故郷へ―帝国の解体・米軍が見た日本人と朝鮮人の引揚げ 単行本 – 2005/9/1
- 本の長さ169ページ
- 言語日本語
- 出版社現代史料出版
- 発売日2005/9/1
- ISBN-104877851356
- ISBN-13978-4877851354
商品の説明
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中京大学教授。専攻:日本政治外交史、東アジア国際関係史。1998年東京大学大学院総合文化研究科国際社会学専攻博士課程単位取得退学
明田川/融
著述・翻訳業。専攻:日本政治外交史、日米関係史。1997年法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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著者について

早稲田大学政治経済学術院教授。
1964年、福島県伊達郡桑折町(旧睦合村)に生まれる。明治の地方自治制の際に統合した六つの自然村の仲の良い睦み合いを意味する「睦合」小学校、昭和の町村合併で統合された醸芳中学校、県立福島高校をへて、1983年4月東京大学入学、1988年東京大学教養学部・教養学科・国際関係論分科卒業・同大学院修士課程入学、1998年東京大学大学院総合文化研究科国際社会学専攻修士課程博士課程単位取得退学。
他に以下のような経歴・職歴あり。
1994年-1995年 ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員
1995-1996年 財団法人交流協会日台交流センター嘱託 (村山内閣平和友好事業担当)
1998-2000年 早稲田大学アジア太平洋研究センター助手、放送大学非常勤講師
2000-2004年 中京大学助教授
2005年-2014年 教授 中京大学国際教養学部教授
2015年- 早稲田大学政治経済学術院教授
専門は、日本政治外交史・東アジア国際関係史。
近年は、戦後日本をめぐる国際政治史を、日本帝国の解体とアメリカによる再編成過程としてとらえるべく、賠償問題を歴史的に異なる角度から検証している。
それまでは、台湾、韓国、満洲における植民地国家が、どのような法制度を構築していたのかを材料として、帝国の起源、展開、戦争による変質をまとめて、名古屋大学出版会から刊行。
戦前と戦後の研究をまたぐのは、植民地における日本人の在外財産と、日本に統治・支配された人々の「権利」の起源や、法的な地位、そしてその帝国法制上の権利・義務から、条約上の権利・義務への移管をめぐる問題。こうした法的な正義の所在をめぐる問題に、国民感情がからまったものとして、歴史認識問題の起源にも迫る手法は、アンダーソンの想像の共同体によるナショナリズムの起源を、より東アジアの文脈に即して展開することを意識している。『帝国日本の植民地法制』では第38回吉田茂賞と、第25回大平正芳記念賞を受賞。
福島県は、戦前戦後を通じた移民県であったことにも注目して、福島研究にも着手。祖父の祖父(高祖父)は、浅野清治。義理の曾祖父、清六はハワイの出稼ぎ移民。
前述の単著以外に、共編著等で以下がある。
『戦後日本の賠償問題と東アジア地域再編』』(慈学社、2013年)
『南洋群島と帝国・国際秩序』(慈学社、2007年)
『植民地帝国日本の法的構造』(信山社出版、2004年)
『植民地帝国日本の法的展開』(信山社出版、2004年)
『歴史としての日韓国交正常化 脱植民地化編』(法政大学出版局、2012年)
『歴史としての日韓国交正常化 東アジア冷戦編』(法政大学出版局、2012年)
マーク・ピーティ『植民地――帝国50年の興亡』(読売新聞社、1996年)
『関東州租借地と南満洲鉄道附属地〔中・後編〕』(外務省条約局発行、龍渓書舎復刻、2004年)
『大東亜法秩序・日本帝国法制関係資料』(龍渓書舎、2005年-) 『第一期 司法資料一般(全10巻)』(2005年)
『第二期 南方軍政監部資料(全10巻)』(2006年)
『第三期 満州国関係・蒙彊政府関係資料(全16巻)』(2008年)
『故郷へ――帝国の解体・米軍が見た日本人と朝鮮人の引揚げ』(現代史料出版、2005年)
『日韓国交正常化問題資料 基礎資料編』全5巻(現代史料出版、2010年5月)
『日韓国交正常化問題資料 第一期 1945-1953年』全9巻(現代史料出版、2010年11月)
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中国北部から朝鮮に帰還する朝鮮人女性が中国の婦人警官の身体検査を受け、時計、指輪、金銭などを奪われている。集合させられる掘っ立て小屋ばかりの難民キャンプでは中国当局からの食糧支給は一切なく各自持参の食料だけで長期にわたり飢えをしのぐ。
米軍によるDDT散布を受ける日本人難民たち。日本への財産の持ち出しを大幅に制限されての帰国を強いられる彼ら彼女らの苦難は計り知れないがそれでも引き上げ船を待つ中でヤカン一つで調理する女性の笑顔、DDTを散布される難民たち、予防接種を痛いのをやせ我慢しつつ強がっているように見える少年の姿からは人間というもののたくましさが見えてくる。
日本から帰還し、釜山港に到着する在日朝鮮人たち。顔、腕、胴体に至るまで後半に素っ裸で広範囲に白い薬を塗りたくられている男の子がいる。広島か長崎で被爆した朝鮮人の子供かもしれないというキャプションには考えさせられる。
冒頭の浅野豊美氏の解説がまた勉強になる。また、巻末には釜山港にて在朝日本人引き揚げと在日朝鮮人の受け入れを実施した第40歩兵師団による「朝鮮釜山港かた行われた撤退と引上げの沿革」と題したレポートが付されている。あの戦争は何だったのかを考えるにせよ、帝国の解体東アジアの再編の過程を考えるにせよ必読の貴重な資料集だといえる。