「政治理論」は、広くは実証分析的な政治学との対比で、狭くはさらに分析的政治哲学との対比で用いられるものである。
ここまで只管否定的な方法で特徴づけたことからもわかるように、政治理論は非常に多様でまた曖昧なものでもある。
本書は、そうした「政治理論」について、さまざまな観点から論じたアンソロジーである。
扱われる対象は、大別するとロールズ的な分析的な政治哲学・規範理論と、シュミット的な政治的なもの・権力闘争的側面を巡る話の二つである。
これらについて、擁護論もあれば批判論もある。
前者の規範理論をとりすぎると、後者のどろどろとした実際の政治からは非常にかけ離れた世界になってしまう。
しかし一方で現実の闘争を単に再記述するだけでは政治へのいかなる示唆も存在しない。
なぜ政治哲学では思考実験をよく用いるのか、政治思想史は政治理論とどういう関係になるのか、分析的な方法は現実の政治にどういう寄与が出来るか、など、なかなか面白いトピックスや問いも多い。
社会的選択理論に関する二本の論文がやや詳細に入りすぎている印象も持ったが、総じて読みやすく書かれており、読みたいと思ったところから読めるようになっている。
本書を読んで、さらに進んで色々考えるための問題提起的なものも多く、政治理論を考えてもらう、という意味で非常によくできてるアンソロジーだと思う。
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政治理論とは何か 単行本 – 2014/10/1
- 本の長さ318ページ
- 言語日本語
- 出版社風行社
- 発売日2014/10/1
- ISBN-104862580882
- ISBN-13978-4862580887
商品の説明
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
井上/彰
1975年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。政治哲学・倫理学。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得退学、オーストラリア国立大学大学院社会科学研究校哲学科博士課程修了、Ph.D.(Philosophy)
田村/哲樹
1970年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科教授。政治学・政治理論。名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1975年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。政治哲学・倫理学。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得退学、オーストラリア国立大学大学院社会科学研究校哲学科博士課程修了、Ph.D.(Philosophy)
田村/哲樹
1970年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科教授。政治学・政治理論。名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 風行社 (2014/10/1)
- 発売日 : 2014/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 318ページ
- ISBN-10 : 4862580882
- ISBN-13 : 978-4862580887
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,072,424位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 15,038位政治入門
- カスタマーレビュー:
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