皆さんは「橋下徹」という人物に対して、どのようなイメージをお持ちだろうか。
私は、「芸能人としての知名度を活用して大阪市長になり、役人やメディアとバチバチやりあってた人。頑張ってるなー。でも何で大阪都構想にそこまでこだわってんの?」というくらいのイメージしかなかった。また、堺屋太一さんと共著で本を出されたときは「結局構造改革すれば解決ってこと?また新自由主義か…」と、本を読みもせず(失礼)批判的な目で見ていた。
この本を読んで、そういった見方は一変した。正直言って、ここまで真剣に政治を考え、語れる人だと思っていなかったし、パフォーマンス的なことが好きな(自分をよく見せたい)人というイメージが強かったので、大阪市長時代の苦労話や「維新」の失敗談をこれほど赤裸々に語っていたのは驚いたし、好感が持てた。
橋下さんのツイッターやテレビの発言を聞いていると、ほぼ毎回「学者やインテリは…」と批判をしていて、何でそこまで敵視するんだろう?と辟易していたのだが、本書の中で「政策を実行可能な策に落とし込むことの難しさ」が(単なる苦労自慢ではなく)詳細に語られていて、ある程度納得できた部分もあった。
また、某週刊誌などからは「大阪のヒトラー」などとほぼ人格攻撃に近い批判を受けていた橋下さんだが、そうまでして「正しいポピュリズム」にこだわる意図も、本書の中で語られていて、よかった。
「橋下さんは政治家になる前からテレビの露出が多かったからここまで言えるんだ」という意見もあるかもしれない。しかしそれこそが、本書の中で言うところの「一万、二万と言葉を重ねてやっと1届く」という点ではないだろうか。橋下さんが知名度という点で有利だったのは間違いない。ただ、知名度だけでああいった全方位からの批判や人格攻撃に耐えて支持率を維持し、大阪での改革をやり遂げることができたかというと、決してそんなことはないと思う。橋下さんは政治家となってからも、政治的議論から逃げず、言葉を紡いできた。
また、最終章「日本の新しい道」の中で心に残ったのは、(恐らく橋下さんの市長時代の週刊誌などからの中傷内容も踏まえての)「本籍地の廃止」という提案だ。確かに現代社会で有用な使われ方をされるシーンはほぼ存在しない。また、外国人を含めた多様な価値観を尊重していくという潮流に対し、「”生まれ”で人を縛る」という考え方がもはや成り立たないことは明白だと思う。
この本を読んで、橋下さん自身ははもう政治をやるつもりはないのかな?と少し残念に感じたものの、この本に感化された「自分の言葉で」「新しい日本の未来を熱く語る」ことのできる政治家が出てくることを、切に期待しています。
政権奪取論 強い野党の作り方 (朝日新書) (日本語) 新書 – 2018/9/13
橋下 徹
(著)
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本の長さ304ページ
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言語日本語
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出版社朝日新聞出版
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発売日2018/9/13
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寸法17.2 x 10.7 x 1.5 cm
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ISBN-104022737875
-
ISBN-13978-4022737878
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
有権者の望みを「マーケティング」して政策を磨き、地方から「変えられる」実力を示して信頼を勝ち取り、意見は多様でも最後はきちんと「決める」強固な組織をつくる。そうしておかなければ、与党が何をしても「風」すら吹かない。強い野党をどうすれば作ることができるか―。8年間の生きた政治経験をフルにつぎ込んで語ろう。野党の弱さが今の政治の根本問題。日本を刷新するガチンコ戦略と戦術!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
橋下/徹
1969年生まれ、弁護士。早稲田大学政治経済学部卒業後、98年に橋下綜合法律事務所を開設。2008年に大阪府知事、11年に大阪市長に就任。「住民サービスの転換」を基軸に数々の改革を断行。10年に地域政党「大阪維新の会」、12年には国政政党「日本維新の会」を創設。15年12月、任期満了に伴い大阪市長を退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1969年生まれ、弁護士。早稲田大学政治経済学部卒業後、98年に橋下綜合法律事務所を開設。2008年に大阪府知事、11年に大阪市長に就任。「住民サービスの転換」を基軸に数々の改革を断行。10年に地域政党「大阪維新の会」、12年には国政政党「日本維新の会」を創設。15年12月、任期満了に伴い大阪市長を退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月13日に日本でレビュー済み
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49人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年11月16日に日本でレビュー済み
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良い本を買いました!橋下さん、ありがとうございます!守られる人は守られて、切り捨てられる人は本当に切り捨てられる…そんな国が日本だと思います。そんな日本に未来はないな、お先は暗いと思い、仕事しながら老後に備えて貯金している毎日です。結婚もしなくて良いや、結婚しないから恋愛もしない、欲しい物も我慢しよう、そんな生活を送ってます
今の大企業では『お客様』『社員』は三の次四の次で、1番大事にするのは『株主』です。株主には頭が上がらず利益を上げれば株主還元が当たり前、お客様や社員は三の次四の次です
でも松下幸之助さんや本田宗一郎さんの経営理念は違います。株主は大事だけど、社員やお客様が一番大事だという経営理念でした。まずは社員を大事にする→そしたら会社の風潮が良くなりお客様に良いサービスを提供出来る→仕事が増えて売り上げが伸びてくる→社員やお客様や設備投資に還元出来る→…です。その流れに『株主』が入ったらどうなるか、それは賢い皆様だと重々よく分かっていると思います。amazonをよく見て下さい、何故独占的に経営が上手くいってるのか。お客様のニーズを知る、マーケティングを重視している、株主還元がほとんどないからです
それは政治団体にも言えます。自民党は『官僚』『様々な業界団体』が『株主』になっていて、多くの業界団体に良い様に恩恵があるような政策を取ろうとして、結局は岩盤規制を壊さない政治になっている事。民主系党も労働団体という『株主』がいて、中々岩盤規制を壊せない事。足を取られて、やりたい事も出来なくて、言いたい事も言えなくてしがらみも多い業界団体や官僚や労働団体などの寄生虫の株主とは離れて、既存体制や岩盤規制をぶっ壊す為に維新の会を作った事…色々な事が赤裸々に綴られた一冊です
財務省があんなに汚職事件をしても罰則も大臣解雇もなくて、経団連や財務省に頭が上がらず不景気なのに10%の消費増税を決めた与党。これも『財務省』『経団連』『大企業』という株主を大事にして法人税を上げなくて、国民という『お客様』に負担をさせる構図です。株主も大事だろうけど、大事にしすぎるのも問題あるのです。今の日本はもう限界が来ていると思えてなりません
私は今の政治家には『国会議員を仕事ではなく、一律年収200万でやりなさい。大臣や副大臣のポジションによる増額減額はなく、他の仕事をしても良いので副業やボランティアとして国会議員をやりなさい。その様な条件でも良いのなら誰でも立候補すれば国会議員になれますので、ボランティアで国会議員をやって下さい』と強く思います。フィンランドやノルウェーなどの諸国ではそうです。ボランティアで議員やっている国は、国民からの信頼がとても厚い。本当に国を変えたい、良い方向に向かっていきたいと思ってる有志の集まりですから。あとは立候補で誰でも国会議員が出来るのなら、官僚や業界団体や労働団体の顔色を伺うこともなく、選挙運動をする際の業界団体や労働組合のしがらみも無くなるし、全ての人に行き届いたサービス提供の話も出来ると思えてなりません。高いお金払っての選挙ではなく、お金がない人でも立候補で誰でも出来て、国の為に尽力して頑張りたいと思う人だけ集めたら、どれだけこの国はもっと過ごしやすく良くなるだろうと思います。ノルウェーの方が『私たちの国は世界一クリーンで綺麗な政治をしている国だよ』と言われ、国民の税金が7割超えても払う国です。それほど『国や政治家を信頼している』のです。日本ではどうですか?世界一クリーンな政治をしている国だと、心から言う事が出来ますか?
それに対して『いやいや!そしたらご飯食べられないじゃないか!』と答えた議員がいるのなら、この議員は『国を良い様に変える』よりも『自分がご飯を食べるだけで議員になったんだ』と分かります(良い例が、希望の党、立憲民主のドタバタ劇。あれは本当に国民舐めてますよ。お前、ただ議員の椅子にしがみつきたいだけだろ…)
でも落選した議員や、起業して失敗した人にチャレンジ出来る国家は本当に大事です。日本って保守です。憲法も変えない、自衛隊も守備に徹し、子どもは大学まで行かせて安泰した企業に行かせよう、年金制度も変えないとダメなのに変えない、サッカーも守りのプレー、恋愛しないのも守りから、結婚しないのも守りから、起業も失敗して自己破産になったら立ち直れない、国民みんなが貯蓄をする、銀行が低利子にしても借りない…などなど、ほとんど『守り』です
何故守るのかと言うと、失敗しても国からの手厚い支援がないし、立ち直ろうにも立ち直れない国の制度だから『みんなが守りに徹する』んですよね…
本来、政治家とは『今日のご飯はオニギリ一個でも良い。それでも我が国を良い方向に変えていきたい!』そんな考えの人がなるべきなんです。業界団体や労働団体に頭下げて利権が一部の人にしか行き渡らない政策をするより、そこから離れた方が意見も言えるし、岩盤規制に穴を開けられます。それが出来ない与野党の国会中継を見ていると、政治家はいらないな、AIに任せた方が上手くいくんじゃない?税金の無駄だよね、と本気で思う
国民の血税に群がり、血税の血をチューチュー吸う政治家や業界団体や労働組合や官僚等のダニやタガメが日本にとても多いのが大問題。これは夫婦の間にも言えますね…家事や子育てをしない・働かないタガメ専業主婦が旦那の給料に寄生してチューチュー。そしたらどうなります?何もしないしアテにならないタガメ専業主婦を宿主である旦那は嫌になり、タガメを振り払おうとするでしょう。それと同じ事がこの国で起こっている事は、国民の皆さまは知っておいた方が良い
橋下さんは、給料もボーナスをカットしてでも、大阪の財政や生活水準を上げたい、府市合わせの問題に命賭けて向かった方です
与党にも野党にも報道機関にも是非、この本を見てほしい。橋下さんを批判するのではなく、この国はおかしい!と本気で思っている方は納得の一冊です!買って良かった!
今の大企業では『お客様』『社員』は三の次四の次で、1番大事にするのは『株主』です。株主には頭が上がらず利益を上げれば株主還元が当たり前、お客様や社員は三の次四の次です
でも松下幸之助さんや本田宗一郎さんの経営理念は違います。株主は大事だけど、社員やお客様が一番大事だという経営理念でした。まずは社員を大事にする→そしたら会社の風潮が良くなりお客様に良いサービスを提供出来る→仕事が増えて売り上げが伸びてくる→社員やお客様や設備投資に還元出来る→…です。その流れに『株主』が入ったらどうなるか、それは賢い皆様だと重々よく分かっていると思います。amazonをよく見て下さい、何故独占的に経営が上手くいってるのか。お客様のニーズを知る、マーケティングを重視している、株主還元がほとんどないからです
それは政治団体にも言えます。自民党は『官僚』『様々な業界団体』が『株主』になっていて、多くの業界団体に良い様に恩恵があるような政策を取ろうとして、結局は岩盤規制を壊さない政治になっている事。民主系党も労働団体という『株主』がいて、中々岩盤規制を壊せない事。足を取られて、やりたい事も出来なくて、言いたい事も言えなくてしがらみも多い業界団体や官僚や労働団体などの寄生虫の株主とは離れて、既存体制や岩盤規制をぶっ壊す為に維新の会を作った事…色々な事が赤裸々に綴られた一冊です
財務省があんなに汚職事件をしても罰則も大臣解雇もなくて、経団連や財務省に頭が上がらず不景気なのに10%の消費増税を決めた与党。これも『財務省』『経団連』『大企業』という株主を大事にして法人税を上げなくて、国民という『お客様』に負担をさせる構図です。株主も大事だろうけど、大事にしすぎるのも問題あるのです。今の日本はもう限界が来ていると思えてなりません
私は今の政治家には『国会議員を仕事ではなく、一律年収200万でやりなさい。大臣や副大臣のポジションによる増額減額はなく、他の仕事をしても良いので副業やボランティアとして国会議員をやりなさい。その様な条件でも良いのなら誰でも立候補すれば国会議員になれますので、ボランティアで国会議員をやって下さい』と強く思います。フィンランドやノルウェーなどの諸国ではそうです。ボランティアで議員やっている国は、国民からの信頼がとても厚い。本当に国を変えたい、良い方向に向かっていきたいと思ってる有志の集まりですから。あとは立候補で誰でも国会議員が出来るのなら、官僚や業界団体や労働団体の顔色を伺うこともなく、選挙運動をする際の業界団体や労働組合のしがらみも無くなるし、全ての人に行き届いたサービス提供の話も出来ると思えてなりません。高いお金払っての選挙ではなく、お金がない人でも立候補で誰でも出来て、国の為に尽力して頑張りたいと思う人だけ集めたら、どれだけこの国はもっと過ごしやすく良くなるだろうと思います。ノルウェーの方が『私たちの国は世界一クリーンで綺麗な政治をしている国だよ』と言われ、国民の税金が7割超えても払う国です。それほど『国や政治家を信頼している』のです。日本ではどうですか?世界一クリーンな政治をしている国だと、心から言う事が出来ますか?
それに対して『いやいや!そしたらご飯食べられないじゃないか!』と答えた議員がいるのなら、この議員は『国を良い様に変える』よりも『自分がご飯を食べるだけで議員になったんだ』と分かります(良い例が、希望の党、立憲民主のドタバタ劇。あれは本当に国民舐めてますよ。お前、ただ議員の椅子にしがみつきたいだけだろ…)
でも落選した議員や、起業して失敗した人にチャレンジ出来る国家は本当に大事です。日本って保守です。憲法も変えない、自衛隊も守備に徹し、子どもは大学まで行かせて安泰した企業に行かせよう、年金制度も変えないとダメなのに変えない、サッカーも守りのプレー、恋愛しないのも守りから、結婚しないのも守りから、起業も失敗して自己破産になったら立ち直れない、国民みんなが貯蓄をする、銀行が低利子にしても借りない…などなど、ほとんど『守り』です
何故守るのかと言うと、失敗しても国からの手厚い支援がないし、立ち直ろうにも立ち直れない国の制度だから『みんなが守りに徹する』んですよね…
本来、政治家とは『今日のご飯はオニギリ一個でも良い。それでも我が国を良い方向に変えていきたい!』そんな考えの人がなるべきなんです。業界団体や労働団体に頭下げて利権が一部の人にしか行き渡らない政策をするより、そこから離れた方が意見も言えるし、岩盤規制に穴を開けられます。それが出来ない与野党の国会中継を見ていると、政治家はいらないな、AIに任せた方が上手くいくんじゃない?税金の無駄だよね、と本気で思う
国民の血税に群がり、血税の血をチューチュー吸う政治家や業界団体や労働組合や官僚等のダニやタガメが日本にとても多いのが大問題。これは夫婦の間にも言えますね…家事や子育てをしない・働かないタガメ専業主婦が旦那の給料に寄生してチューチュー。そしたらどうなります?何もしないしアテにならないタガメ専業主婦を宿主である旦那は嫌になり、タガメを振り払おうとするでしょう。それと同じ事がこの国で起こっている事は、国民の皆さまは知っておいた方が良い
橋下さんは、給料もボーナスをカットしてでも、大阪の財政や生活水準を上げたい、府市合わせの問題に命賭けて向かった方です
与党にも野党にも報道機関にも是非、この本を見てほしい。橋下さんを批判するのではなく、この国はおかしい!と本気で思っている方は納得の一冊です!買って良かった!
2018年11月4日に日本でレビュー済み
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政治は、車の運転に例えられる事があります。政権与党がアクセルならば野党がブレーキ、与党がブレーキならば野党がアクセルというように…役割分担とある種の緊張関係が肝心。今の政権暴走状態にブレーキをかけられないのは、野党も情けないし、それを許す主権者たる国民も同罪。狂った権利者に我が国を奪われないように、この本を酒の肴に、酒場の議論を交わしましょう!勿論、最後はノーサイドで。
追記します。この著作にある言葉に嘘や偽りが無く、彼の真意ならば、是非野党から立候補して頂き、現政権に挑んで頂きたい。言論でタックルを決めて欲しい。そういう行動があるとさらに、この著作の価値は上がるでしょうね。さにあらずならば、著者自身が批判する批評家に留まることになります。結局現政権擁護に堕することになるのでは…。是非、この本に書いたことを実際のアクションで現実にして頂きたい!
追記します。この著作にある言葉に嘘や偽りが無く、彼の真意ならば、是非野党から立候補して頂き、現政権に挑んで頂きたい。言論でタックルを決めて欲しい。そういう行動があるとさらに、この著作の価値は上がるでしょうね。さにあらずならば、著者自身が批判する批評家に留まることになります。結局現政権擁護に堕することになるのでは…。是非、この本に書いたことを実際のアクションで現実にして頂きたい!
ベスト500レビュアーVINEメンバー
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大阪府知事前になる前に大阪に転勤となり大阪の惨状を目の当たりにしてきた私にとって、著者が大阪府大阪市の自治体の長として活動してからの劇的な大阪の変化をリアルに感じてきました。
ゴミだらけだった街が明らかに綺麗になっていった凄さは体感していったものじゃないとなかなか分かりづらいだろうと思います。
そして東京とは違う大阪独特の利権構造とのしがらみを打破しながらの改革は命と引き換えにしてでも、という覚悟じゃなければできないことでした。
そんな実務家である著者が提言する「強い野党の作り方」は具体的な示唆に富み、そのまんますべて取り込んでしまえばいいと思うことばかりです。
「事前にマーケティングチームを作って政策効果をかなり精緻に分析検証していた」
「見えない票を信じなければ野党をやっている資格はない。見えない票である有権者の声は政治家が自分で動かなければ拾えない」
「僕の思考言葉を役人の言葉に変換してもらう必要があったしその逆も必要であった。その返還特別チームを作った」
「自民党の議員は当選することがゴールではなくそのあとのことを考えている」
全体を貫いているのは
「多少の意見の違いを飲み込んでしまうまとめる力とまとまる力が必要」ということだ。
多くを飲み込み懐の深い組織を作っていくには地道に自ら耕していくしかない、という極めてありきたりのことが書いてあるのだがそれこそが強い政治家を作っていく土壌なのだろう。
その緻密さが自民党と野党では圧倒的に努力している範囲が違う。
逞しい野党が出てくることを願ってやまない。
ゴミだらけだった街が明らかに綺麗になっていった凄さは体感していったものじゃないとなかなか分かりづらいだろうと思います。
そして東京とは違う大阪独特の利権構造とのしがらみを打破しながらの改革は命と引き換えにしてでも、という覚悟じゃなければできないことでした。
そんな実務家である著者が提言する「強い野党の作り方」は具体的な示唆に富み、そのまんますべて取り込んでしまえばいいと思うことばかりです。
「事前にマーケティングチームを作って政策効果をかなり精緻に分析検証していた」
「見えない票を信じなければ野党をやっている資格はない。見えない票である有権者の声は政治家が自分で動かなければ拾えない」
「僕の思考言葉を役人の言葉に変換してもらう必要があったしその逆も必要であった。その返還特別チームを作った」
「自民党の議員は当選することがゴールではなくそのあとのことを考えている」
全体を貫いているのは
「多少の意見の違いを飲み込んでしまうまとめる力とまとまる力が必要」ということだ。
多くを飲み込み懐の深い組織を作っていくには地道に自ら耕していくしかない、という極めてありきたりのことが書いてあるのだがそれこそが強い政治家を作っていく土壌なのだろう。
その緻密さが自民党と野党では圧倒的に努力している範囲が違う。
逞しい野党が出てくることを願ってやまない。
2018年12月14日に日本でレビュー済み
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強い野党を作るには個々の狭い政治信条のみに固執するのではなく多少のベクトルは違えど吸収・膨張していく懐の広さが必要という結局、至極ナチュラルな結論にいきつく。まず数から入る。続いて方向性としては今の政権与党には困難でなおかつ国民多数と共鳴する方向性が示せればよく、本書ではその手段の一つとして業界団体等の既得権益を守る岩盤規制に切り込んでいく路線が示されており納得。これはどんなに自民党が巨大でも厳しいだろうし国民多数が納得しない点でもある。安倍政権も国家戦略特区など既得権に切り込んでいく政策は見せているもののモリカケ問題など綻びが目立っている。この点についても著者は鋭く問題の本質を掴み批判されている。
この本を通して感じたのは橋下さんのマインドと仲間を増やす経験値のある小沢さんが組めば政権奪取可能では?!
安部さんや菅さんも毎年橋下さんと会食の場を設け懐柔に努めているくらいなので相当見込まれている、というより恐れられているんじゃ・・
この本を通して感じたのは橋下さんのマインドと仲間を増やす経験値のある小沢さんが組めば政権奪取可能では?!
安部さんや菅さんも毎年橋下さんと会食の場を設け懐柔に努めているくらいなので相当見込まれている、というより恐れられているんじゃ・・