芥川賞受賞という立派なキャリアをお持ちの作家なのであまり批判めいたことは書きたくないのだが、小説を上手に書くのが得意ではないみたい、残念ながら。
まず文章に潤いがなく荒削り。さらに純文学とエンタメ悪漢小説の折衷を追求したのだろうが、底が浅いと感じた。
しばしば現れる遠くに浮かぶようにたたずむ塔は何かのメタファーなのだろうが赤の他人の読み手である当方には何のことやら皆目見当がつかない。
悪の元締めの木崎という男は大物ヤクザなのか、それとももう少し政治畑寄りの人間なのか、最後までハッキリとは描いてくれないので不明・・・終いにはもう作者も面倒くさくなってキャラ造形を投げ捨てたんじゃないの?
ここんところは、どんなに強大で悪魔的な組織の頭領なのか丁寧に描いてくれないと説得力をもたず、単なるチープなワルのゴルゴ13もどき活劇で終わってしまうではないか・・・残念。
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掏摸(スリ) (河出文庫) ペーパーバック – 2013/4/6
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大江健三郎賞受賞作にして、LAタイムズ文学賞候補作、
アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」2012年ベスト10小説、
アメリカ・Amazonのbest books of the month(March)に選ばれたベストセラーがついに文庫化。
綾野剛氏絶賛! 「血も心も身体も嘘みたいに、ここには確かな生(じじつ)がある」
[内容紹介]
東京を仕事場にする天才スリ師。
ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎、かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。
「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」
----運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。
そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは……。
その男、悪を超えた悪----絶対悪VS天才スリ師の戦いが、いま、始まる!!
アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」2012年ベスト10小説、
アメリカ・Amazonのbest books of the month(March)に選ばれたベストセラーがついに文庫化。
綾野剛氏絶賛! 「血も心も身体も嘘みたいに、ここには確かな生(じじつ)がある」
[内容紹介]
東京を仕事場にする天才スリ師。
ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎、かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。
「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」
----運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。
そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは……。
その男、悪を超えた悪----絶対悪VS天才スリ師の戦いが、いま、始まる!!
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2013/4/6
- 寸法14.73 x 10.41 x 1.27 cm
- ISBN-104309412106
- ISBN-13978-4309412108
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎―かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは…。大江健三郎賞を受賞し、各国で翻訳されたベストセラーが文庫化。
著者について
1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中村/文則
1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。『掏摸』はアメリカをはじめ各国で翻訳され、世界的な新聞(ウォール・ストリート・ジャーナル)で2012年のベスト10小説にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。『掏摸』はアメリカをはじめ各国で翻訳され、世界的な新聞(ウォール・ストリート・ジャーナル)で2012年のベスト10小説にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
第166回芥川賞・直木賞 受賞作決定
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2013/4/6)
- 発売日 : 2013/4/6
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 192ページ
- ISBN-10 : 4309412106
- ISBN-13 : 978-4309412108
- 寸法 : 14.73 x 10.41 x 1.27 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 18,494位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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殿堂入りベスト50レビュアー
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"人影が見えた時、僕は痛みを感じながら、コインを投げた。血に染まったコインは日の光を隠し、あらゆる誤差を望むように、空中で黒く光った。"ファンとして知られる綾野剛氏が著者の初めの一冊として推す本書は登場人物それぞれの生きようとし続けているのがキラリと光る。
個人的には、旧約聖書を意図的に読んで【構図】として把握しようとしている著者の姿勢に、この作品には厚みと、そしてのちの教団Xにつながる流れを感じました。そして映像的なスリの描写も各所で緊張感をもたらしてくれて飽きなかった。
日常に緊張感を求める誰か、それでも生きようと足掻く誰かにオススメ。
個人的には、旧約聖書を意図的に読んで【構図】として把握しようとしている著者の姿勢に、この作品には厚みと、そしてのちの教団Xにつながる流れを感じました。そして映像的なスリの描写も各所で緊張感をもたらしてくれて飽きなかった。
日常に緊張感を求める誰か、それでも生きようと足掻く誰かにオススメ。
ベスト500レビュアー
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中村文則さんの本を何か読まなければと思い『掏摸』に決めてしまった。
『掏摸』というタイトルからもう半世紀も昔に観た映画の記憶が蘇ったからです。
このフランス映画は、ドキュメンタリー風なタッチで撮影されていた記憶です。
さて、中村文則さんの『掏摸』について評者の感想を書いてみましょう。
木崎という不思議な組織にいる人物に支配されてしまった「僕」(P48で西川と本名を知ることができた)の不条理な物語です。
まず木崎が饒舌に語る内容からシニカルで非情なインテリ男であることを読者は知ることになります。
木崎の所属する闇の組織がどのようなものなのか(?)木崎が知識人だけに訳のわからぬ恐怖がじわじわと染み込んできます。
「僕」の育った環境から、この木崎という男と「僕」には多少似たところがあるように思われてきたのは評者だけでしょうか。
一匹オオカミの掏摸でしかない「僕」は、逃げることも反抗することも出来ない。
スーパーで出会った万引き親子との交わり、行方が判らなくなった石川を思う不安。
母親が万引きを強いる息子へ盗みやスリのテクニックを教え、キャッチボールをするなどのエピソードなど上手く物語に挟んでいる。
この『掏摸』という小説は、プロットもデティールもよく練られ、まぁ、まぁの作品に仕上がっていると思います。
海外での評価、そして大江健三郎賞の受賞、なるほどと思いました。
評者は、もう何年も昔になりますが、F氏の『*****のパラソル』を読み終え、あまりにも面白くなかったので(忌憚なく評価すれば「駄作」としか言いようがない作品)、その後このジャンルの日本の作家のものを読むのを避けていたのです。
が、中村文則さんの『掏摸』は、すくなくともF氏の作品より優れている作品として読ませてもらいました。
巻末の<参考文献>で『スリのテクノロジー』『スリ その技術と生活』『スリと万引き』そして評者が大昔観たロベール・ブレッソン監督の映画『スリ』も記していました。
本書の続編ともいえる『王国』と映画『掏摸』のDVDも入手するしかないか、と思いながら中村文則さんの『掏摸』を読み終えました。
『掏摸』というタイトルからもう半世紀も昔に観た映画の記憶が蘇ったからです。
このフランス映画は、ドキュメンタリー風なタッチで撮影されていた記憶です。
さて、中村文則さんの『掏摸』について評者の感想を書いてみましょう。
木崎という不思議な組織にいる人物に支配されてしまった「僕」(P48で西川と本名を知ることができた)の不条理な物語です。
まず木崎が饒舌に語る内容からシニカルで非情なインテリ男であることを読者は知ることになります。
木崎の所属する闇の組織がどのようなものなのか(?)木崎が知識人だけに訳のわからぬ恐怖がじわじわと染み込んできます。
「僕」の育った環境から、この木崎という男と「僕」には多少似たところがあるように思われてきたのは評者だけでしょうか。
一匹オオカミの掏摸でしかない「僕」は、逃げることも反抗することも出来ない。
スーパーで出会った万引き親子との交わり、行方が判らなくなった石川を思う不安。
母親が万引きを強いる息子へ盗みやスリのテクニックを教え、キャッチボールをするなどのエピソードなど上手く物語に挟んでいる。
この『掏摸』という小説は、プロットもデティールもよく練られ、まぁ、まぁの作品に仕上がっていると思います。
海外での評価、そして大江健三郎賞の受賞、なるほどと思いました。
評者は、もう何年も昔になりますが、F氏の『*****のパラソル』を読み終え、あまりにも面白くなかったので(忌憚なく評価すれば「駄作」としか言いようがない作品)、その後このジャンルの日本の作家のものを読むのを避けていたのです。
が、中村文則さんの『掏摸』は、すくなくともF氏の作品より優れている作品として読ませてもらいました。
巻末の<参考文献>で『スリのテクノロジー』『スリ その技術と生活』『スリと万引き』そして評者が大昔観たロベール・ブレッソン監督の映画『スリ』も記していました。
本書の続編ともいえる『王国』と映画『掏摸』のDVDも入手するしかないか、と思いながら中村文則さんの『掏摸』を読み終えました。
2021年3月16日に日本でレビュー済み
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〇 この作者の作風がよく現れた作品だと思う。ひとつは、作り話なんだからそれで良いだろうと言わんばかりの荒唐無稽な設定(確かにそれで良いと思う)。ひとつは、よく言えば硬質な、わるく言えば粗削りでぶっきらぼうな文体(それが持ち味であることも事実だ)。
〇 小説に何を求めるかは人によって異なり、小説に何を込めるかは作者によって異なるだろう。この作品は、エンターテインメントとしては十分に面白いと思う。何か深い思想や思索を求めれば不満は残るだろうけれども。それから、登場人物によって説明されるスリの手口は面白い。
〇 小説に何を求めるかは人によって異なり、小説に何を込めるかは作者によって異なるだろう。この作品は、エンターテインメントとしては十分に面白いと思う。何か深い思想や思索を求めれば不満は残るだろうけれども。それから、登場人物によって説明されるスリの手口は面白い。






