冒頭から論点がさまざま出てきて、いったいどの方向へ展開するのか期待させるが、まったくどこへも辿りつかず、どこへも辿りつかないというカフカ的論点にさえその後の展開がない。北での植民地体験とソビエト軍による空襲のあたりが読ませるが、それが作者の執筆時点の状況とまったく絡まない。(「挟み撃ち」のみ読了)
作家というのは野生の生き物であるしかないと思いますが。まったく試験管ベイビーのような人。
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挟み撃ち 後藤明生・電子書籍コレクション Kindle版
文学史の教科書では「内向の世代」と分類される作家・後藤明生。その作品は常に「笑い」を携え、私小説的色合いをもかもしつつ、常にフィクションのようなノンフィクションのような、生真面目と不真面目を自在に行き来するような、とぼけた、それなのに深い、という独特の世界を構築しています。没後14年、長らく待たれていた選集の刊行がついに、キンドルで実現しました。代表作をはじめとして、まさに後藤本人の人生をたどるような味わい深い中短編、更には未刊行の作品もまじえ、生前からのファンはもちろん、新たな読者にもきっと満足していただけることと自負しております。今回の企画は後藤明生の実子である長女・元子が独立レーベルを立ち上げて実現したという経緯もまた、エポックメイキングであることと感じています。
あの外套はいったいどこに消え失せたのだろう?―—。お茶の水橋に佇み、主人公の〈わたし〉は、二十年前、東京へ出て来た際に着ていた、旧陸軍の外套のことを思い出す。その外套を探し求め、大学浪人の時期に過ごした蕨を訪ね、さらに、敗戦を迎えた生まれ故郷の北朝鮮・永興、中学・高校を過ごした筑前などの記憶を彷徨い、脱線を繰り返す。1973年に書き下ろしで発表された、“アミダクジ式”長編小説の原点。
データ修正:2013年12月1日
あの外套はいったいどこに消え失せたのだろう?―—。お茶の水橋に佇み、主人公の〈わたし〉は、二十年前、東京へ出て来た際に着ていた、旧陸軍の外套のことを思い出す。その外套を探し求め、大学浪人の時期に過ごした蕨を訪ね、さらに、敗戦を迎えた生まれ故郷の北朝鮮・永興、中学・高校を過ごした筑前などの記憶を彷徨い、脱線を繰り返す。1973年に書き下ろしで発表された、“アミダクジ式”長編小説の原点。
データ修正:2013年12月1日
- 言語日本語
- 発売日2013/11/30
- ファイルサイズ651 KB
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登録情報
- ASIN : B00G967872
- 出版社 : アーリーバード・ブックス (2013/11/30)
- 発売日 : 2013/11/30
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 651 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 221ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 113,696位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 15,474位小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について
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◉後藤明生(ごとう・めいせい)
一九三二年四月四日、朝鮮咸鏡南道永興郡永興邑生まれ。敗戦後、旧制福岡県立朝倉中学校に転入。早稲田大学第二文学部露文学科卒。在学中の一九五五年、「赤と黒の記録」が全国学生小説コンクールに入選、「文藝」に掲載。卒業後、博報堂を経て平凡出版に勤務。一九六二年、「関係」で文藝賞佳作。一九六七年、「人間の病気」で芥川賞候補。翌年、専業作家に。一九七七年、『夢かたり』で平林たい子文学賞、一九八一年、『吉野大夫』で谷崎潤一郎賞、一九九〇年、『首塚の上のアドバルーン』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。一九八九年、近畿大学文芸学部の設立にあたり教授に就任。一九九三年より同学部長を務めた。一九九九年八月二日、逝去。
Eメール:info@ampware.jp
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