著者の新井さんの作品を読むのは今回が初めてではないので、前半の新井さんの経歴や鎌倉投信の成り立ちは既に知っていたが、
後半の鎌倉投信の近況を知ることができて、とても満足な読後感となった。
ITの発達により世界中の情報を閲覧し、膨大な商品が購入できるようになり、最も安い価格を知る利便性を追求する世界を創った一方で、
無機質なIT世界に放り込まれ、誰かが設計したITシステムの上に準じた思考や行動を強制され、「人や自然の暖かさ」に触れ合う生活が
崩れ去りつつあるとも言える。
しかし、鎌倉投信が良い会社と定義し、投資する企業は確固たる理念の下に「人や自然の暖かさ」を社内に保持し、そして社外に発信できる
会社なのだと思う。
そしてこれからのITは「人や自然の暖かさ」を伝える幸福性を追求する世界を創るツールとして広く利用されるのかと思った。
本書のタイトルである持続可能な資本主義は、鎌倉投信の投資先のような良い会社だけでは成り立たず、今を生きる我々ひとりひとりの
意識が変わることにより、生まれるのだと思う。
鎌倉投信に加入して、良い会社の皆様に直接お会いしたいと思いました。
持続可能な資本主義 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2017/3/24
新井 和宏
(著)
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本の長さ213ページ
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言語日本語
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出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
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発売日2017/3/24
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寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
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ISBN-104799320491
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ISBN-13978-4799320495
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「短期・分断」の資本主義から「長期・つながり」の資本主義へ!人と社会を犠牲にする「効率至上主義経済」の代案は、すでに日本企業が示している―。経済性と社会性を両立する「いい会社」を訪ね、投資し、国内投信日本一に輝いた鎌倉投信・ファンドマネージャーが出した結論。
著者について
新井和宏(あらい・かずひろ)
鎌倉投信 株式会社 取締役 資産運用部長 1968年生まれ。東京理科大学工学部卒。 1992年、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入社。2000年には、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)に入社。企業年金・公的年金などを中心に、株式、為替、資産配分等、多岐にわたる運用業務に従事し、ファンドマネージャーとして数兆円を動かした実績がある。だが2007〜2008年、大病を患ったこと、そしてリーマン・ショックをきっかけに、それまで10年近く信奉してきた金融工学、数式に則った投資、金融市場のあり方に疑問を持つようになる。 2008年11月、志を同じくする仲間4人で、鎌倉投信株式会社を創業。2010年3月より運用を開始した投資信託「結い 2101」の運用責任者として活躍している。「結い 2101」は経済的な指標だけではなく社会性も重視し投資先を選定しながら、2013年には格付投資情報センター(R&I)でも最優秀ファンド賞(投資信託 国内株式部門)を獲得した。個人投資家(受益者)も16,500人以上、純資産総額は248億円超(どちらも2016年12月末時点)となり、実績、人気を兼ね備える投資信託へと成長している。 他に、特定非営利活動法人「いい会社をふやしましょう」理事も務めている。 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」等に出演。著書に『投資は「きれいごと」で成功する』(ダイヤモンド社)。
鎌倉投信 株式会社 取締役 資産運用部長 1968年生まれ。東京理科大学工学部卒。 1992年、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入社。2000年には、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)に入社。企業年金・公的年金などを中心に、株式、為替、資産配分等、多岐にわたる運用業務に従事し、ファンドマネージャーとして数兆円を動かした実績がある。だが2007〜2008年、大病を患ったこと、そしてリーマン・ショックをきっかけに、それまで10年近く信奉してきた金融工学、数式に則った投資、金融市場のあり方に疑問を持つようになる。 2008年11月、志を同じくする仲間4人で、鎌倉投信株式会社を創業。2010年3月より運用を開始した投資信託「結い 2101」の運用責任者として活躍している。「結い 2101」は経済的な指標だけではなく社会性も重視し投資先を選定しながら、2013年には格付投資情報センター(R&I)でも最優秀ファンド賞(投資信託 国内株式部門)を獲得した。個人投資家(受益者)も16,500人以上、純資産総額は248億円超(どちらも2016年12月末時点)となり、実績、人気を兼ね備える投資信託へと成長している。 他に、特定非営利活動法人「いい会社をふやしましょう」理事も務めている。 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」等に出演。著書に『投資は「きれいごと」で成功する』(ダイヤモンド社)。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
新井/和宏
鎌倉投信株式会社取締役資産運用部長。1968年生まれ。東京理科大学工学部卒。1992年、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入社。2000年には、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)に入社。2008年11月、仲間4人で、鎌倉投信株式会社を創業。2010年3月より運用を開始した投資信託「結い2101」の運用責任者として活躍している。2013年には格付投資情報センター(R&I)でも最優秀ファンド賞(投資信託国内株式部門)を獲得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
鎌倉投信株式会社取締役資産運用部長。1968年生まれ。東京理科大学工学部卒。1992年、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入社。2000年には、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)に入社。2008年11月、仲間4人で、鎌倉投信株式会社を創業。2010年3月より運用を開始した投資信託「結い2101」の運用責任者として活躍している。2013年には格付投資情報センター(R&I)でも最優秀ファンド賞(投資信託国内株式部門)を獲得した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2017/3/24)
- 発売日 : 2017/3/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 213ページ
- ISBN-10 : 4799320491
- ISBN-13 : 978-4799320495
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
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カスタマーレビュー
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2017年3月24日に日本でレビュー済み
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2018年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルの意味が最初はよく分かっていなかったが読んで納得。
現在の資本主義は短期的な利益の追求を目的としており、
結果としてリーマン・ショックのような事態を引き起こし、
格差や貧困といった分断を生み出してしまう。
かといって資本主義を全否定し、
現在の社会の在り方を完全に変えるのは現実的ではない。
そこで同じ資本主義でも長期的な視点を持ち、
個人や企業、そして地域・社会・国のすべてが得をする経営をすることで、
「資産の形成」と「社会の形成」を両立させる。
理想論のようにも聞こえますが本書で紹介されている鎌倉投信の投資先企業の紹介を見ていると、
あながち実現不可能ではないと思わせてくれます。
第3章で「いい会社」として紹介されている企業はどれも魅力的で、
ここだけ立ち読みするだけでも価値があるのではと思います。
私自身、鎌倉投信の投資先ということで初めて知ったマザーハウスはすっかり好きになったし、
ヤマトホールディングスの国を巻き込んだ東日本大震災の復興支援についてはその男気に感動しました。
投資初心者も投資経験者も読めば新たな発見があるのではないでしょうか。
現在の資本主義は短期的な利益の追求を目的としており、
結果としてリーマン・ショックのような事態を引き起こし、
格差や貧困といった分断を生み出してしまう。
かといって資本主義を全否定し、
現在の社会の在り方を完全に変えるのは現実的ではない。
そこで同じ資本主義でも長期的な視点を持ち、
個人や企業、そして地域・社会・国のすべてが得をする経営をすることで、
「資産の形成」と「社会の形成」を両立させる。
理想論のようにも聞こえますが本書で紹介されている鎌倉投信の投資先企業の紹介を見ていると、
あながち実現不可能ではないと思わせてくれます。
第3章で「いい会社」として紹介されている企業はどれも魅力的で、
ここだけ立ち読みするだけでも価値があるのではと思います。
私自身、鎌倉投信の投資先ということで初めて知ったマザーハウスはすっかり好きになったし、
ヤマトホールディングスの国を巻き込んだ東日本大震災の復興支援についてはその男気に感動しました。
投資初心者も投資経験者も読めば新たな発見があるのではないでしょうか。
2018年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
持続可能な資本主義とはどんなものか。
日本はバブル崩壊から失われた20年を経て現在に至りますが、
今後の資本主義は、戦後の高度経済成長のような右肩上がりの成長をいつまでも続けることはできません。
そうであれば、これからの資本主義はどのようにあるべきか。
その答えが本書に書かれています。
意外なことに、その答えとは、
目先の利益を追求せずに、
お客様はもちろん、従業員や地域社会、取引先などすべてにとって利益のある、
八方よしの経営方針であるということです。
それは、近江商人や松下幸之助が理想としてきた昔ながらの日本の商いの形と変わりがありません。
そのことを、本書は合理的に説明しています。
株主や経営者だけでなく、
従業員や地域社会、あるいは取引先をも満足させる優良企業こそが、
目先の利益ばかりを考える企業よりは結果として持続可能なのです。
また、著者の投資信託会社は、
利益を生むことよりも、よい企業を育成するための投資を行っています。
経済はもとより、環境問題などでも、
持続可能であることが求められています。
戦後のような経済成長が難しい今、
まさにこのような企業や投資が求められていると思うのです。
日本はバブル崩壊から失われた20年を経て現在に至りますが、
今後の資本主義は、戦後の高度経済成長のような右肩上がりの成長をいつまでも続けることはできません。
そうであれば、これからの資本主義はどのようにあるべきか。
その答えが本書に書かれています。
意外なことに、その答えとは、
目先の利益を追求せずに、
お客様はもちろん、従業員や地域社会、取引先などすべてにとって利益のある、
八方よしの経営方針であるということです。
それは、近江商人や松下幸之助が理想としてきた昔ながらの日本の商いの形と変わりがありません。
そのことを、本書は合理的に説明しています。
株主や経営者だけでなく、
従業員や地域社会、あるいは取引先をも満足させる優良企業こそが、
目先の利益ばかりを考える企業よりは結果として持続可能なのです。
また、著者の投資信託会社は、
利益を生むことよりも、よい企業を育成するための投資を行っています。
経済はもとより、環境問題などでも、
持続可能であることが求められています。
戦後のような経済成長が難しい今、
まさにこのような企業や投資が求められていると思うのです。
2017年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
BGI(Barclays Global Investors;現Black Rock)でバリバリの科学的・数学的運用をされていた新井さんがなぜ和・話・輪という3つの「わ」を大切にされる鎌倉投信を立ち上げられたのか。前著『投資は「きれいごと」で成功する』同様に新井さんご自身の経験や自然観、そこから敷衍して見える今の資本主義の”不自然さ”が温かみのある文章で綴られています。
消費者や労働者として「いい」と思う会社が、長い目で見れば株主にとっても「いい」に違いない。それは取引先や国・地域など他のステークホルダーにとっても同じこと。
資本主義社会のエンジンは個々の企業であり、その舵取りである経営が「八方よし」を目指していればマクロで見ても八方よしの社会が実現されてゆくのではないか・・・。マイナス金利やヘリコプターマネーという個々の企業経営を離れた、上滑りの議論だけではまったく経済環境が明るくならない中、ボトムアップでいい会社やいい経営と向かっていくことの意義を改めて実感しました。
もちろん、資本主義社会は企業だけで成り立っているのではない。より社会的に困難な課題に向き合っている例えばNPOのような組織についても新井さんの考え方が紹介されています。
「信用創造」の名の下に徒に負債が膨らまされて資本主義社会の不安定要素になりつつある中、「信頼のレバレッジ」に基づく社会という言葉の原義を見つめ直したいと思いました。
消費者や労働者として「いい」と思う会社が、長い目で見れば株主にとっても「いい」に違いない。それは取引先や国・地域など他のステークホルダーにとっても同じこと。
資本主義社会のエンジンは個々の企業であり、その舵取りである経営が「八方よし」を目指していればマクロで見ても八方よしの社会が実現されてゆくのではないか・・・。マイナス金利やヘリコプターマネーという個々の企業経営を離れた、上滑りの議論だけではまったく経済環境が明るくならない中、ボトムアップでいい会社やいい経営と向かっていくことの意義を改めて実感しました。
もちろん、資本主義社会は企業だけで成り立っているのではない。より社会的に困難な課題に向き合っている例えばNPOのような組織についても新井さんの考え方が紹介されています。
「信用創造」の名の下に徒に負債が膨らまされて資本主義社会の不安定要素になりつつある中、「信頼のレバレッジ」に基づく社会という言葉の原義を見つめ直したいと思いました。
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