良書です。
家族がステージⅣの癌になり、主治医に言われるまま抗がん剤を続けて半年が経った頃、体調が急変し、治療を続けられなくなりました。2週間前までは腫瘍マーカーの値も安定していたのに、結局抗がん剤は効いていなかったのではないか?何故体力が限界になるまで期待を持たせて抗がん剤を打ち続けたのか?と医者に対して不信感を抱いています。
この半年間の治療の努力はなんだったのか。
この本は、数々の「やめどき」を提示してくれ、読み進めるうちに何度も頷きました。
何度もやめ時はあった。しかし医者が提示してくれた「やめどき」は、最後の最後だけだった。医者は患者に対して期待をもたせすぎず、治療を始める段階で「やめどき」の話をしてほしいと思いました。でないと、患者は最後の段階で医者に見放されると絶望に陥り、かつ自分で判断することもできなくなるからです。もちろん、医者を盲信しているので家族の意見など聞く耳持たずです。
長尾先生のようなお医者さんが、もっと日本に増えてくれることを願っています。
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