「投資信託」で銀行や郵便局の担当者に言われるままに商品を購入して「高い手数料」を支払い、結局のところ損をするのを防ぐための指南書である。
まず「前提」は毎月一定額を数十年の長期に渡って積み立てていくことで取得時の金額を平均化すること。(ドルコスト平均法の採用)
それを踏まえた上での購入投資信託の選び方のポイントは
1.購入時の販売手数料がゼロのものを選ぶ
2.信託報酬(毎年、所有し続ける限り掛かる保有コスト)が可能な限り安いものを選ぶ(年間1%未満のもの)
3.信託財産保留金(投信を売却して利益を確定する際に掛かる売却コスト)も可能な限り安いものを選ぶ
4.給料口座から自動で引き落として毎月決まった日にちに定額が積み立てられること
という「コストを最小に抑える」という視点で選別していくことだ。これは投資信託が基本的には「長期保有の商品」であることを考えれば、
期間が長期に及べば及ぶほどにコストは高くなることを考えれば至極妥当なお話である。
そして投資信託のタイプは大きく分けて2種類。
・アクティブ型(市場の平均以上の収益を目指そうというタイプ)
・インデックス型(市場の平均に連動する成績を上げることを目指すタイプ)
そのうちで「インデックスタイプのファンド」を選ぶこと。
この5つの条件が3,000以上あるという投資信託をスクーニングに掛け、絞込み選別するための「基本条件」である。
それを最低限踏まえた上で残った投資信託の中から
・「日本株インデックスファンド」
・「日本債券インデックスファンド」
・「海外株式インデックスファンド」
・「海外債券インデックスファンド」
の4タイプに毎月の5万円を振り分ける金額の割合を決めていくことで自動化システム構築完了です。
後は自分が20代・30代・40代・50代・60代のどの世代になるかで商品の比率を変えていきます。
勿論、若い人ほど積極的かつ攻撃的なリターンの獲得を目指すわけです。
概要としては以上と言うことですが、記載されている銀行や証券口座、さらには実際の投資信託銘柄については
この本の発行が「2007年当時」の情報であることを鑑みて、最新の情報にアップロードするようにしたほうがいいでしょう。
幸いにして「この本の2010年改訂版」が発売されています。
今、購入するならそちらのほうで大丈夫なはずです。
情報が古いという難点はあるものの、投資信託に関する上記戦略の提示だけでも十二分に評価に値します。
★4つで。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
