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手紙 (文春文庫) 文庫 – 2006/10/1

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商品の説明

商品説明

   本格推理から学園ミステリー、パロディー小説や絵本など、さまざまな作風で読者を魅了しつづける著者が、本書でテーマに据えたのは、犯罪加害者の家族。犯罪が、被害者や加害者だけではなく、その家族にまで及ぼす悲しい現実を見据えた意欲作である。殺人犯の弟という運命を背負った高校生が成人し、やがて自分の家族を持つにいたるまでの軌跡を、大げさなトリックやサスペンスの要素を用いることなく、真正面から描ききっている。

   武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。

   1999年に刊行された『白夜行』以降、著者は『片想い』 『トキオ』など、連載小説という発表形態を通じて、読み手を飽きさせないだけのストーリーテリングの実力を確実に身につけてきた。新聞連載された本書も、バンドデビューや窃盗事件などの出来事を積み重ね、そのつど揺れ動いていく直貴の心の危うさを巧みに演出しながら、物語を引っ張っていく。しかしながら読み手は、たえず居心地の悪さを感じずにはいられないだろう。なぜなら、直貴に向けられる差別は、私たち自身の中にも確実に存在するものだからである。「差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない」と言い切る直貴の言葉が、ずっしりと心に響く。(中島正敏) --このテキストは、単行本版に関連付けられています。

内容紹介

武島剛志と直貴は二人きりの兄弟だった。 弟の大学進学のための金がほしくて、剛志は空き巣に入り、強盗殺人の罪を犯してしまう。 服役中の剛志から直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く。 しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる。 ある職場で疑いをかけられ、倉庫に異動させられた直貴のもとに現れた男性は、「差別はね、当然なんだよ」と静かに言うのだった――。 年月が流れ、家族を持った直貴は、ついにある決意をする。 人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。 犯罪加害者の家族を真正面から描き、映画化(主演・山田孝之)、舞台化もされ、感動を呼んだ不朽の名作。文春文庫史上最速でミリオンセラーとなり、200万部を売り上げるベストセラー。

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登録情報

  • 文庫: 428ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/10/1)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4167110113
  • ISBN-13: 978-4167110116
  • 発売日: 2006/10/1
  • 梱包サイズ: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2 460件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

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形式: 文庫 Amazonで購入
 日ごろ犯罪記事はよく目にしていますが、その裏にある犯罪加害者や被害者の血縁者に対する心境やその後の状況に関係する記事は、あまり目にすることはありません。
この本は、犯罪加害者の弟として世間の目に晒されながら、兄との繋がりを絶ちたくてもても絶てない心情をきめ細かく表現し、犯罪者の関係者という立場を考えさせられる秀作だと思います。
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形式: 文庫 Amazonで購入
とっても考えさせられる内容で読み終わった後もずーんっとした感じの余韻がありました
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形式: 文庫 Amazonで購入
東野圭吾先生の作品を読むのは、この「手紙」が第2作目です。
東野先生フアンのかたから、強く薦められてこの本を読むことになりました。

この作品を読んでまず感じたのは、登場人物の人格や人間味溢れる「営み」が、しっかりと造形され、描き出されていること。
むろん、冒頭から中葉そして結末までに至る緊張感ある場面展開も、著者一流の筆さばきを感じさせるものでしたけど。
主役から、ほんの端役に過ぎない人たちまで、「彼ら・彼女らが、実際に世に存在したら、こういう人物であったろう」と読者を納得させるような、リアリズムに裏打ちされ、かつ著者の深い人間洞察を感じさせるような人物描写に、唸らされました。

それから、刑務所の兄から俗世の弟宛に送られてくる手紙文も、つい読み入ってしまうほど惹きつけられました。
文字通り社会生活から隔絶された刑務所に棲む人間なら、このように著したであろうと感じさせるような、せつせつとした内容ながらも、その一方で俗世での弟の筆舌尽くしがたい世間の壁との戦いにはまるで無頓着な便りも、そのひとつひとつが物語に強いアクセントを効かせているように思います。

理屈っぽいレビューになって恐縮ですが、この本を手に取り、通読して、心地よい疲労感と満足感を覚えました。
兄も、弟も、読者
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投稿者 海猫 投稿日 2013/8/6
形式: 単行本 Amazonで購入
発売日には届いていて読みました。愛読者の書き込みは無意味でしょうがいい作品でした。
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形式: 単行本 Amazonで購入
世の中の理不尽さを集約したような作品。
最後に手を合わせ打ち震える兄の姿に胸が熱くなった。

世の中でたった二人っきりの兄弟の絆を引き裂く世間という私刑を表現している。もちろん発
端は兄の短絡的な行為によるものであるが、あまりにもお粗末であり、私も同じような兄がい
たらだんだんと憎しみも湧き上がって来るであろう。

しかし私はこの物語にもうひとつの側面を感じた。
出来の悪い兄と違い弟は頭もよく歌もうまく顔もそこそこ良い生まれである。これは努力の差
ではなく、生まれ持ったもなのであり、世間一般の兄弟姉妹の間でも良くある話だ。その出来
の悪い兄が弟を羨むことももなく、ただ一生懸命に働いてなんとか弟を大学にいれてやりたい
という気持ちの高ぶりが最悪の行動をもたらしたのだろう。

一方弟は次のステップに上がる寸前でいつも兄が犯罪者である故その道を塞がれてしまい、兄
を疎ましく思い憎しみさえ感じるようになってゆくが、これはある意味当然なのだろう。
しかし、もし兄が犯罪者で無かったのなら弟は無難に幸せを掴んでゆくことができたのだろう
か?という疑問が読み終えて私の胸に残る。

出来の悪い兄は犯罪者でなくとも、自身の成
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大好き!東野圭吾さんはもちろん素晴らしい作家が、これは東野さんの本の中で高品質です!
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形式: 文庫 Amazonで購入
この作品では、尽くに服役中の兄から受ける仕打ちともいえる様な、それがまた人それぞれの持つ価値観の違いから
もつれて、複雑化させて主人公である人間を苦境に立たせます。
これも人生、儚くもあり、こんなにも残酷なものでもあるのかと?自分と重ね合わせてみてもマッチする部分が一つとして見つからない歯がゆさも豊かに描かれています。
自分なら?ここでなら? そんな苦渋の決断ばかりに、ここぞのタイミングで主人公に訪れてくる陰湿さは、見ていて悲しくもなってくるものですwwwこの作品は東野作品の中でもナンバー5に入る人気作なようです。私にはそれほどではありませんでしたが(笑)
手紙 (文春文庫)
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