インターネットゲーミングも、世界中の生身の人間を相手に実時間で闘うという意味では、
たまたま電脳媒体をツールとして用いているというだけで、明らかに現実社会の出来事である。
オリンピックやワールドカップがそうであるように。
一方、毎日の通勤、通学を強いられるような日常生活を営々と過ごしていくこともまた現実である。
主人公はその両方で、全く異なった役割を担いつつ生きていくことになる。
生活を賭けた云わばプロともいえるゲーマーが、語るべき言葉を持てば、そこには如何に
興味深い世界が拡がっているかもまざまざと見せてくれる。
当にこの時代をリアルタイムに生きてきた若き筆者ならではの類稀なる内容に新鮮な驚きを感じる。
素直で分かりやすい表現も非常に好感が持てる。期待の新星現わるといった感動と共に読み終えた。
【追記】
本書を読んで幾ばくかの感銘を受けたのであれば、その後に「電遊奇譚」を併読するのは
余りお奨めしない。大舞台が終わった後に書割りの裏側に回って、ベニヤ板や木枠を眺める
ようなものだから。尤も、本編のボーナスディスクにあるメイキングを楽しみにしているので
あれば別だが。
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