中学高校生が読む娯楽って感じ。
エヴァとかを見たことがない人が読んだら何が起こってるのかまったく状況がつかめないレベルの表現力。
主人公や雪風は情報収集のためだけで戦闘には参加しない助太刀もしないという冷酷な役割として戦地を飛び回るのだが、そもそもそんな役割が必要なのか首をかしげる。
主人公がヒューマニズム的な葛藤をしばしば見せてそれが「哲学的」との評価を得ているみたいだが、そうなった時点で主人公は雪風に乗る資格はないし、上長は速やかに乗員を替えるべきだし、組織は雪風の搭乗者のマインドコントロールをなにより重視すべきはずなのだが、そのへんの描写は一切ない。
主人公は雪風に恋愛感情に近い執着を抱いているが、いったいなぜなのかわからない。特別なエピソードもない。共に死線をくぐってきたからってさすがに恋愛感情はもたないし、そういった感情を持つことは雪風の乗員としての適性がないということになるはずなのだが。
要するに設定が雑。
冒頭に書いたように、エヴァ系の2次創作の域を出ない出来だが、子供の読み物としてはまあいいかなと思う。
しかし評価している人が多かった分、落胆も大きい。本格的な面白さはどこにも無い。
オススメしている人の評価には思い出補正、ロボ物補正が大いに含まれていることを前提に考えて購入を検討しよう。
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