大空のサムライ(正、続)を読んでこの「戦話」にたどり着きました。ほかの二冊にない内容としては、38年後に坂井さんが激戦地を訪れたことです。戦時中ほどではありませんが、結構なハードスケジュールで、もっと長くいたい場所にもグループツアーなので長くいられなかったようです。二度と帰らない戦友の顔を思い浮かべながら、戦地に立つのは感無量だったと思います。その感動が伝わってきます。
また、ほかの本にもあったかもしれませんが、戦後、敵国だった米国でエースパイロットの会に招待されたら、大人気、英語の本を持ってサインも求められたようです。ほかのエースパイロット(たとえばドイツのエーリヒ・ハルトマン)も戦後米国でまだ若さの残った年齢で米国の戦闘機のコックピットに座ってニッコリしている写真がありましたが、日本のエース坂井さんも大人気だったようです。戦争は国どうしの都合で行うので、戦争が終われば人同士はこうも仲良くなれるのかという感じです。望むらくは、もう戦争はよして、戦闘機パイロットはつまんないかもしれないけど訓練の話で万国盛り上がればいいと思います。
3冊目になりますと、細かい戦闘機の戦い方やエピソードなど、ほかの本に載ってたな?というのもありました。ですが、付箋はいっぱいついたので戦闘機パイロットの資料には良く、坂井さんが戦場で何度も実践して技術を覚えたように、2回3回同じようなエピソードを読むのも記憶という点ではそう悪くはありません。
ところで、これは提供した古書店に言いたいことですが、かなり書き込みがあって「良い」のランクとは外れていたと思います。私はいつか売ることを考えて付箋をつけています。売る可能性があるなら、書き込みは止めましょう。。
以上です。
坂井さんの本は説明がわかりやすく、また平和時に訓練をした自衛隊パイロットさんと比較して、やはり戦時中の記載は迫力があります。100回の訓練より1回の実戦という言葉もうなずけます。でも戦争はやってほしくないので、平和時の自衛隊パイロットさんの手記が理想です。
戦話・大空のサムライ―可能性に挑戦し征服する極意 (光人社NF文庫) (日本語) 文庫 – 2003/4/1
坂井 三郎
(著)
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本の長さ491ページ
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言語日本語
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出版社光人社
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発売日2003/4/1
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ISBN-104769820240
-
ISBN-13978-4769820246
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
逆境のなかで己れの精神力、知力、体力を、その極限まで鍛えに鍛え、努力を傾けて修練、研鑚を積み重ね、大空の真剣勝負に勝ちを制した世界のエース“サブロー・サカイ”が語る感動の空戦談義。指揮官の五力(実力、演出力、指導力、魅力、決断力)や勝負の要諦、成功の秘訣を、自らの体験からつぶさに伝える。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
坂井/三郎
大正5年、佐賀に生まれる。昭和8年、海軍に入り、戦艦霧島、榛名の砲手をへて戦闘機操縦者となる。初陣の昭和13年以来、96艦戦、零戦を駆って太平洋戦争の最後まで大空で活躍。敵機大小64機撃墜の記録を持つ。平成12年9月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
大正5年、佐賀に生まれる。昭和8年、海軍に入り、戦艦霧島、榛名の砲手をへて戦闘機操縦者となる。初陣の昭和13年以来、96艦戦、零戦を駆って太平洋戦争の最後まで大空で活躍。敵機大小64機撃墜の記録を持つ。平成12年9月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2019年2月23日に日本でレビュー済み
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2009年4月10日に日本でレビュー済み
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原作の「大空のサムライ」では触れられなかった、坂井氏からの乱世を生き抜くための沢山のメッセージが込められています。
もしも坂井氏と膝を交え、お話をお伺いする機会があった時には、きっとこんな返事が返ってくるのだろうなと思ってしまうほどに、躍動感あふれる内容です。
優秀な指揮官・リーダーになる為の資質やその為の修練研鑽。逆境の中で己の精神力、知力、体力をその極限まで鍛え、努力を続け、どんなに状況が不利でも決して諦めない不撓不屈の精神。
大空での命懸けの真剣勝負の修羅場を勝ち続けて来られた坂井氏の言葉には説得力があり、読者の方其々に感じ方は異ると思いますが、混迷の時代を力強く生き抜く為のヒントや手掛かりに、本書のどこかで必ず出会えるのではないかと思います。
もしも坂井氏と膝を交え、お話をお伺いする機会があった時には、きっとこんな返事が返ってくるのだろうなと思ってしまうほどに、躍動感あふれる内容です。
優秀な指揮官・リーダーになる為の資質やその為の修練研鑽。逆境の中で己の精神力、知力、体力をその極限まで鍛え、努力を続け、どんなに状況が不利でも決して諦めない不撓不屈の精神。
大空での命懸けの真剣勝負の修羅場を勝ち続けて来られた坂井氏の言葉には説得力があり、読者の方其々に感じ方は異ると思いますが、混迷の時代を力強く生き抜く為のヒントや手掛かりに、本書のどこかで必ず出会えるのではないかと思います。
2018年2月22日に日本でレビュー済み
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坂井氏の語る当時の日本海軍そして零戦また戦友との逸話はたいへん興味深く考えさせられる話でした。
2013年5月1日に日本でレビュー済み
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リーダーとしての心構や考え方が、時代は違うにしても今の世の中でも通用すると思います。大空のサムライを読んだ後の方が作者の経験などから、より説得力があると思います。
この考え方をスポーツや仕事でも取り入れることが出来ると思うし、特に仕事が営業で、部下がいる人に是非読んでもらいたいと思います。
この考え方をスポーツや仕事でも取り入れることが出来ると思うし、特に仕事が営業で、部下がいる人に是非読んでもらいたいと思います。
2004年8月26日に日本でレビュー済み
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勝負するときは、勝負に勝つこと。勝負に勝ち続けることは、負けないこと。相手が必ず負ける方法で戦うこと
10の力をどこに注ぐのか?
6まで準備で4は時の運か?
9まで準備で時の運を1にまで下げるのか?
周到な準備と精神力
このどちらも必要だと感じた。
航空機は1人で戦う一人戦術
著者の部隊は誰も死傷者を出さなかったそうである。
如何にリーダーが大切か、その心意気もわかる本でした。
自分自身の行動を見て、何が必要なのかを再認識できる機会をもらいました。
10の力をどこに注ぐのか?
6まで準備で4は時の運か?
9まで準備で時の運を1にまで下げるのか?
周到な準備と精神力
このどちらも必要だと感じた。
航空機は1人で戦う一人戦術
著者の部隊は誰も死傷者を出さなかったそうである。
如何にリーダーが大切か、その心意気もわかる本でした。
自分自身の行動を見て、何が必要なのかを再認識できる機会をもらいました。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
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大空のサムライを読んだ方にはとっつきやすい作品でしょう。先にそちらを読んでからなを興味がある方は本書を手に取る、という流れがベストだと思います。
途中機械的な興味の薄い私にとっては苦痛にしか感じられない、ゼロ戦の機能上の説明が詳細に語られており「いつまで続けるんだ・・・」とウンザリもしましたが著者の記憶力やそれを系統立てて説明する筆力は凄いなぁと感じ入ってしまいます。
最後の章は65歳になった著者が、37年ぶりに戦地へ赴いた様子が語られ、当時の思い出をクロスオーバーさせながら進めていきます。感慨に浸る著者の気持ちについていこうとすれどついていけず、まだまだ若輩な自分の人生経験の浅さを呪います。
「なぜそこまで生きるか死ぬかの勝負に勝てたのか?」という質問に対して著者は「精神力に頼らないことです。その時点で手遅れです。」と答えているのを読んで、どの世界でも一流の人が話すことは共通しているなぁという想いを新たにしました。
途中機械的な興味の薄い私にとっては苦痛にしか感じられない、ゼロ戦の機能上の説明が詳細に語られており「いつまで続けるんだ・・・」とウンザリもしましたが著者の記憶力やそれを系統立てて説明する筆力は凄いなぁと感じ入ってしまいます。
最後の章は65歳になった著者が、37年ぶりに戦地へ赴いた様子が語られ、当時の思い出をクロスオーバーさせながら進めていきます。感慨に浸る著者の気持ちについていこうとすれどついていけず、まだまだ若輩な自分の人生経験の浅さを呪います。
「なぜそこまで生きるか死ぬかの勝負に勝てたのか?」という質問に対して著者は「精神力に頼らないことです。その時点で手遅れです。」と答えているのを読んで、どの世界でも一流の人が話すことは共通しているなぁという想いを新たにしました。