これまでダンボール3箱分の戦争に関する本を読んだ押井さんは前書きで、戦争も恋愛もその本質を理解するより成就させることが遥かに重要で、戦争は勝つべきであり、失恋して文学するより結婚して後悔する方がマシと考える人間なので「戦争に巧い人間」になる決心をし、盛大に語ることにしたと宣言します。
人間の性質と地政学を考慮した時、残念ながら日本は戦争を無視することはできません。戦後の復興は朝鮮・ベトナム戦争に多く依存し、湾岸・イラク戦争で消費された兵器で少なからず収益を得る日系企業が有り、自衛隊を海外派遣してきた中、我々はこれまでも間接的に戦争に関わり、それに全く気付かず、もしくは気付かぬ振りをしてきました。「戦争に巧い人間」という押井さんの視点はとても重要です。
本書は兵器の話から戦争総論へ展開され、兵器オタク的な話が多々有る一方、深い知識と洞察で時折アニメや漫画の話も交えて、戦争のリアル(事実・意味)と今後の自衛隊や日本の国防のあり方について主に押井さんが持論を展開します。
自衛隊や戦争に少しでも思いを馳せる方は、新しい知識(事実)と共にそれらを真剣に自分で考える材料を得られると思います。読み辛いですが、とても貴重な本です。
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戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA 単行本 – 2008/3/3
戦争を描き続けた男・押井守と戦争を語り続けてきた男・岡部いさくが「戦争の本質」に迫る!
押井 軍隊っていうのは、常にどこかしら妄想をはらむ部分があると思う。
自分が作り出したガジェットと心中しちゃうのか、それとも有効活用するのか。
これも言ってみればディテールから戦争の本質に至る過程のひとつの道筋には違いない。
僕はそれが仕事だから、戦争を考えるときにガジェットから考える。
岡部 文化の中の戦争の位置づけというか、戦争ってものをいつもファンタジーとか物語の世界を
棚にひょいっと上げて、そこで下から眺めて「あー、面白いね」っていうようなのが、
日本人の伝統的な姿勢じゃないですか。(本文より)
いま、日本に必要な『戦争のリアリティ』とは何か?
各界を震撼させる衝撃の問題作がここに登場!!
押井 軍隊っていうのは、常にどこかしら妄想をはらむ部分があると思う。
自分が作り出したガジェットと心中しちゃうのか、それとも有効活用するのか。
これも言ってみればディテールから戦争の本質に至る過程のひとつの道筋には違いない。
僕はそれが仕事だから、戦争を考えるときにガジェットから考える。
岡部 文化の中の戦争の位置づけというか、戦争ってものをいつもファンタジーとか物語の世界を
棚にひょいっと上げて、そこで下から眺めて「あー、面白いね」っていうようなのが、
日本人の伝統的な姿勢じゃないですか。(本文より)
いま、日本に必要な『戦争のリアリティ』とは何か?
各界を震撼させる衝撃の問題作がここに登場!!
- 本の長さ333ページ
- 言語日本語
- 出版社エンターブレイン
- 発売日2008/3/3
- ISBN-104757741448
- ISBN-13978-4757741447
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
いま、日本に必要な『戦争のリアリティ』とは何か?各界を震憾させる衝撃の問題作。戦争を描き続けた男と戦争を語り続けてきた男が、“戦争の本質”に迫る。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
押井/守
1951年生まれ。東京都出身。映画監督。小説家。東京学芸大学卒業後、ラジオディレクターを経て、77年にタツノコプロダクションに入社。TVアニメ『一発貫太くん』で演出デビュー。80年にスタジオぴえろに移籍し、84年『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』で映像作家として注目を集める。同年スタジオぴえろを退社し、以後フリー
岡部/いさく
1954年生まれ。埼玉県出身。軍事評論家。学習院大学卒業後、航空雑誌『月刊エアワールド』編集者、艦艇雑誌『月刊シーパワー』編集長を経て、フリー。艦艇や軍用機などの開発史や技術に造詣が深く、また海外も含めた数多くの取材に基づいた軍事批評で、雑誌やテレビなどで軍事解説者としても活躍。最近はアニメーションの設定協力なども手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1951年生まれ。東京都出身。映画監督。小説家。東京学芸大学卒業後、ラジオディレクターを経て、77年にタツノコプロダクションに入社。TVアニメ『一発貫太くん』で演出デビュー。80年にスタジオぴえろに移籍し、84年『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』で映像作家として注目を集める。同年スタジオぴえろを退社し、以後フリー
岡部/いさく
1954年生まれ。埼玉県出身。軍事評論家。学習院大学卒業後、航空雑誌『月刊エアワールド』編集者、艦艇雑誌『月刊シーパワー』編集長を経て、フリー。艦艇や軍用機などの開発史や技術に造詣が深く、また海外も含めた数多くの取材に基づいた軍事批評で、雑誌やテレビなどで軍事解説者としても活躍。最近はアニメーションの設定協力なども手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : エンターブレイン (2008/3/3)
- 発売日 : 2008/3/3
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 333ページ
- ISBN-10 : 4757741448
- ISBN-13 : 978-4757741447
- Amazon 売れ筋ランキング: - 541,646位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 2,120位軍事入門
- カスタマーレビュー:
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2008年10月26日に日本でレビュー済み
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5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年1月12日に日本でレビュー済み
アニメ作家押井守と軍事評論家岡部いさくの対談となっています。
まえがきは押井守であとがきは岡部いさくとなっていますが、本編では押井守が一人でしゃべっています。
対談のはじめに押井守が岡部いさくに「お話を伺いたい。」言うのですが、その舌の根も乾かないうちから押井守が一方的にしゃべりっぱなしです。岡部いさくは遠慮気味に相槌を打つだけです。
軍事評論家として情報の検証をやってくれるわけでもありません。
本編での発言を全て集めても、あとがきの文字数にもならないかもしれません。
何のために呼ばれたんでしょう?
基本的に軍事オタクの酒飲み話みたいなものです。
飲み屋でとなりのテーブルの話を聞いているような感じです。
こういうのも好きですけど、雑誌の記事レベルで、単行本として売るほどの物ではありません。
まえがきは押井守であとがきは岡部いさくとなっていますが、本編では押井守が一人でしゃべっています。
対談のはじめに押井守が岡部いさくに「お話を伺いたい。」言うのですが、その舌の根も乾かないうちから押井守が一方的にしゃべりっぱなしです。岡部いさくは遠慮気味に相槌を打つだけです。
軍事評論家として情報の検証をやってくれるわけでもありません。
本編での発言を全て集めても、あとがきの文字数にもならないかもしれません。
何のために呼ばれたんでしょう?
基本的に軍事オタクの酒飲み話みたいなものです。
飲み屋でとなりのテーブルの話を聞いているような感じです。
こういうのも好きですけど、雑誌の記事レベルで、単行本として売るほどの物ではありません。
2015年12月17日に日本でレビュー済み
まず、押井節を読みたい方、熱狂的押井守ファン、とにかく押井守が話した内容を読みたい、という奇特な私のような人間ならば、けっこう楽しく読めます。
別の方がレビューしているように、押井氏・岡部氏の語る「戦争について」は、ある意味正鵠を射ている部分もあるかと思います。日本が第二次世界大戦を総括していないという点、そして、これからもアメリカとお友達でいられるのかどうか、という部分。
総論的には宮崎駿の、進歩文化人的思想と自らの趣味である軍事マニアとしての視点に板挟みされて、言葉に説得力を持たなくなっている「戦争について」の話よりは、ずっと現実的かな、という印象です。
各論的には、多くの方が書かれているように、この本での軍事的薀蓄について、ほとんど資料的価値がないというところでしょうか。
「軍事評論家」の肩書をお持ちで、博識であるはずの岡部氏がほとんどしゃべっておらず、押井氏の誤った軍事知識を訂正することなく進行している点も残念。
「89式小銃に光学照準器」云々のくだりについては、ガンマニアであれば特に疑問も持たない件であり、陸自がようやくまともに戦う気になったのかな、と思える点でもあるのですが、押井氏の銃に関する造詣は、おそらく1980年代で止まっているのでしょう。グァムのワールドガンで実際に射撃もされているそうで、とあるサイトで氏の射撃ぶりも拝見しましたが、この本を読んでからその動画を見ると、「なるほどね……」という気持ちになります。
押井守氏の軍事的嗜好が偏っているのは百も承知で作品をいつも楽しんでいますが、「おれこそが軍事を知っているのだ」という姿勢で作品を作ってはいけない人なんだなと妙に納得です。やはり押井氏の作品は、「押井守の世界」そのものであって、「戦争のリアル」ではなかったということでしょうか。
軍事的知識を深めようと思うならば、江畑謙介氏の著書を読まれることをお勧めします。
本著を読む限り、岡部氏の知識がどの程度正しいのかが不安になるので(そう思ってしまうような内容なのです!) 、本文中の押井守氏の言葉を借りれば、「1ジャンル1作家」、日本の真の軍事評論家は江畑謙介氏以外にいなかったのだ、と思わせられる本でした。
ただし、読み物としては大変面白いです。
読み流すつもりで読めば面白いので、★は三つです。
別の方がレビューしているように、押井氏・岡部氏の語る「戦争について」は、ある意味正鵠を射ている部分もあるかと思います。日本が第二次世界大戦を総括していないという点、そして、これからもアメリカとお友達でいられるのかどうか、という部分。
総論的には宮崎駿の、進歩文化人的思想と自らの趣味である軍事マニアとしての視点に板挟みされて、言葉に説得力を持たなくなっている「戦争について」の話よりは、ずっと現実的かな、という印象です。
各論的には、多くの方が書かれているように、この本での軍事的薀蓄について、ほとんど資料的価値がないというところでしょうか。
「軍事評論家」の肩書をお持ちで、博識であるはずの岡部氏がほとんどしゃべっておらず、押井氏の誤った軍事知識を訂正することなく進行している点も残念。
「89式小銃に光学照準器」云々のくだりについては、ガンマニアであれば特に疑問も持たない件であり、陸自がようやくまともに戦う気になったのかな、と思える点でもあるのですが、押井氏の銃に関する造詣は、おそらく1980年代で止まっているのでしょう。グァムのワールドガンで実際に射撃もされているそうで、とあるサイトで氏の射撃ぶりも拝見しましたが、この本を読んでからその動画を見ると、「なるほどね……」という気持ちになります。
押井守氏の軍事的嗜好が偏っているのは百も承知で作品をいつも楽しんでいますが、「おれこそが軍事を知っているのだ」という姿勢で作品を作ってはいけない人なんだなと妙に納得です。やはり押井氏の作品は、「押井守の世界」そのものであって、「戦争のリアル」ではなかったということでしょうか。
軍事的知識を深めようと思うならば、江畑謙介氏の著書を読まれることをお勧めします。
本著を読む限り、岡部氏の知識がどの程度正しいのかが不安になるので(そう思ってしまうような内容なのです!) 、本文中の押井守氏の言葉を借りれば、「1ジャンル1作家」、日本の真の軍事評論家は江畑謙介氏以外にいなかったのだ、と思わせられる本でした。
ただし、読み物としては大変面白いです。
読み流すつもりで読めば面白いので、★は三つです。
2013年5月29日に日本でレビュー済み
自分の考えに近いものが有るせいか、前半(と言っても第一章がほとんどだが)部分には非常に納得出来るものが多かった。
特に太平洋戦争に対する総括に関しては、2013年時点でまた再燃している従軍慰安婦問題もそうだが、何も総括していない所に、多くの問題が残っていると思う。
従って、第一章だけでも読む価値は高いと思う。
残念なのは押井氏と言う軍事オタクと、岡部氏と言う専門家の対談なのに、岡部氏が押井氏の間違いや勘違いを指摘せず、そのまま流しているシーンが多い事。解説者としても活躍をしているのなら、話しのストリームを壊さずに、訂正する術を持っていても良いのでは?
もしそれが出来ていたのなら、もう少し資料としても使えるものになったと思う。
特に太平洋戦争に対する総括に関しては、2013年時点でまた再燃している従軍慰安婦問題もそうだが、何も総括していない所に、多くの問題が残っていると思う。
従って、第一章だけでも読む価値は高いと思う。
残念なのは押井氏と言う軍事オタクと、岡部氏と言う専門家の対談なのに、岡部氏が押井氏の間違いや勘違いを指摘せず、そのまま流しているシーンが多い事。解説者としても活躍をしているのなら、話しのストリームを壊さずに、訂正する術を持っていても良いのでは?
もしそれが出来ていたのなら、もう少し資料としても使えるものになったと思う。
2009年4月18日に日本でレビュー済み
日本に足りない、戦争総括(第二次世界大戦)の重要性。
自衛隊の装備、兵器のディテールから戦争へと話を広げる。
敗者の安逸にひたり、キレイ事を言っている場合ではなく、
しっかりとした防衛体制、戦略論が必要。
* コミュニティへの帰属意識が戦争にどう影響するのか?
* 戦争の勝利条件とは?
* ナウシカの「風の谷」=日本?
* RPG-7が自衛隊の最悪の局面を救ってくれる?
妄想からスタートする兵器運用。
現実と妄想の境目の戦争についての対談。
アニメの監督として、いち納税者として、必要な装備、
アメリカに騙された買い物を押井守監督と、
軍事解説者の岡部いさく氏が斬る。
戦争を語らない時に支払わされる、高くて重いツケとは?
自衛隊の装備、兵器のディテールから戦争へと話を広げる。
敗者の安逸にひたり、キレイ事を言っている場合ではなく、
しっかりとした防衛体制、戦略論が必要。
* コミュニティへの帰属意識が戦争にどう影響するのか?
* 戦争の勝利条件とは?
* ナウシカの「風の谷」=日本?
* RPG-7が自衛隊の最悪の局面を救ってくれる?
妄想からスタートする兵器運用。
現実と妄想の境目の戦争についての対談。
アニメの監督として、いち納税者として、必要な装備、
アメリカに騙された買い物を押井守監督と、
軍事解説者の岡部いさく氏が斬る。
戦争を語らない時に支払わされる、高くて重いツケとは?
2017年6月11日に日本でレビュー済み
武道のリアルが面白かったので、F22からデンドロビウムまで何でも知っているという岡部いさくとの対談を楽しみにして読みました。
だがしかし、実際は対談ではなくて、ほとんど相槌打っているようにしか思えない感じで濃い話を期待していたのに全くの期待外れ。
押井守も馬鹿の一つ覚えのようにハリアー、ハリアーといい加減嫌になってきます。
RPGも同様に馬鹿の一つ覚えのように推奨。自分が映画撮影時に感じた衝撃が強いだけなのでは?
You tubeの動画を見てもウクライナ兵は平気でバカスカ撃ってるし、アマチュアも撃ってます。
見ただけで勝てる気がしない兵器はダメという話には、馬鹿そのものを感じる。
また、自分がたかが射撃場で借りて売ってみただけだろうにあの銃がいいだの悪いだのというのもどうかと思う。
銃は射撃も大事だけれど、メンテナンス性やコスト、携帯性も大事だろうし、そもそもプロと所詮アマチュアでは使い勝手が異なると思う。
自分が仕事で熟練してい使っているプロ用のものが果たして素人にも使いやすいものなのか考えてみればわかるのでは? まあ、中には素人でもすぐに使えるプロ用の道具もあるけれど。
友だちはいらないを読んでもどうかと思ったけれど、この人、裸の王様なんじゃないかと思った一冊でした。
それこそ、友だちにはなりたくないタイプかもしれない。
それなりに参考になる話も読めたから三ツ星としましたが、二つ星にしようかと思う位。
だがしかし、実際は対談ではなくて、ほとんど相槌打っているようにしか思えない感じで濃い話を期待していたのに全くの期待外れ。
押井守も馬鹿の一つ覚えのようにハリアー、ハリアーといい加減嫌になってきます。
RPGも同様に馬鹿の一つ覚えのように推奨。自分が映画撮影時に感じた衝撃が強いだけなのでは?
You tubeの動画を見てもウクライナ兵は平気でバカスカ撃ってるし、アマチュアも撃ってます。
見ただけで勝てる気がしない兵器はダメという話には、馬鹿そのものを感じる。
また、自分がたかが射撃場で借りて売ってみただけだろうにあの銃がいいだの悪いだのというのもどうかと思う。
銃は射撃も大事だけれど、メンテナンス性やコスト、携帯性も大事だろうし、そもそもプロと所詮アマチュアでは使い勝手が異なると思う。
自分が仕事で熟練してい使っているプロ用のものが果たして素人にも使いやすいものなのか考えてみればわかるのでは? まあ、中には素人でもすぐに使えるプロ用の道具もあるけれど。
友だちはいらないを読んでもどうかと思ったけれど、この人、裸の王様なんじゃないかと思った一冊でした。
それこそ、友だちにはなりたくないタイプかもしれない。
それなりに参考になる話も読めたから三ツ星としましたが、二つ星にしようかと思う位。
2008年5月19日に日本でレビュー済み
先に言っておくけど、オレは押井監督のファンだ。それも、かなり年季の入った大ファンだ。
LDボックスにサインまでいただいたことがあるくらいだよ。
でも、この本に関しては全く持って評価できない。ちょっとひどすぎる。
たとえば
1)中国海軍の弱体性(あくまで対談時点での、という主旨だが、押井先生は将来的にも
マトモな海軍になるのは無理!と断言していた。が、これはあまりにも楽観的すぎる)
2)ロシア極東空軍/海軍の脆弱性
この2点にかぎっても・・・さらに2005年当時のファクターで2006年頃に対談したものが、
2008年に出版されたのだ、ということを鑑みてもズレた内容が多数。
主に押井先生の勘違いや認識不足が中心なのだが、岡部先生的にも「オレがこれを
全肯定したと思われちゃかなわん!」的な「あとがき」での言い訳に爆笑。
押井作品は大好きなのだが、あの本の軍事資料的価値はゼロ以下。
ちなみに映画監督としてあるまじき、映画「アパッチ」のクライマックスでの
戦闘描写の勘違いもある。
誤)アパッチのスタブウィングから取り外したTOWを肩に担いで敵を攻撃。
→「あんなこと可能なのか」という記述に続く(ちなみに絶対無理!!なぜなら
アパッチはTOWなど積まないから)
正)アパッチのスタブウィングから取り外したスティンガーで敵機を攻撃。
(わざわざ照準システムやセンサー冷却キャニスター取り付けの描写まであるのに!
→これだと、携行発射ユニットがアパッチに搭載されてるのか?という疑問と
冷却キャニスターの アパッチからのデタッチと携行ランチャーへの載せかえは可能か?
という疑問にとどまり、映画的な嘘としては「アリ」といえる)
これを読んで「正しい軍事の知識」が多少なりとも得られる、とは思わずに読むのが正解です。
ちなみに「語り口」に関して言えば非常におもしろい。
ただし岡部先生にはもっと突っ込んでほしかった。もしくは編集者のチェック不足。
せっかくの面白い企画/切り口なのに実にもったいないことであるよ。
LDボックスにサインまでいただいたことがあるくらいだよ。
でも、この本に関しては全く持って評価できない。ちょっとひどすぎる。
たとえば
1)中国海軍の弱体性(あくまで対談時点での、という主旨だが、押井先生は将来的にも
マトモな海軍になるのは無理!と断言していた。が、これはあまりにも楽観的すぎる)
2)ロシア極東空軍/海軍の脆弱性
この2点にかぎっても・・・さらに2005年当時のファクターで2006年頃に対談したものが、
2008年に出版されたのだ、ということを鑑みてもズレた内容が多数。
主に押井先生の勘違いや認識不足が中心なのだが、岡部先生的にも「オレがこれを
全肯定したと思われちゃかなわん!」的な「あとがき」での言い訳に爆笑。
押井作品は大好きなのだが、あの本の軍事資料的価値はゼロ以下。
ちなみに映画監督としてあるまじき、映画「アパッチ」のクライマックスでの
戦闘描写の勘違いもある。
誤)アパッチのスタブウィングから取り外したTOWを肩に担いで敵を攻撃。
→「あんなこと可能なのか」という記述に続く(ちなみに絶対無理!!なぜなら
アパッチはTOWなど積まないから)
正)アパッチのスタブウィングから取り外したスティンガーで敵機を攻撃。
(わざわざ照準システムやセンサー冷却キャニスター取り付けの描写まであるのに!
→これだと、携行発射ユニットがアパッチに搭載されてるのか?という疑問と
冷却キャニスターの アパッチからのデタッチと携行ランチャーへの載せかえは可能か?
という疑問にとどまり、映画的な嘘としては「アリ」といえる)
これを読んで「正しい軍事の知識」が多少なりとも得られる、とは思わずに読むのが正解です。
ちなみに「語り口」に関して言えば非常におもしろい。
ただし岡部先生にはもっと突っ込んでほしかった。もしくは編集者のチェック不足。
せっかくの面白い企画/切り口なのに実にもったいないことであるよ。
2009年5月9日に日本でレビュー済み
押井守と岡部いさくが日本人に似合う兵器体系について対談、というより押井守が一方的に妄想を語る本。第二次世界大戦の技術的な総括をしていないから、日本人が戦争を真正面から見ることが出来ていないという指摘には納得いくものがある。
しかし妄想といっても、戦争そのものが妄想の産物でもあるし、一般的な戦争というものにリアリティが持てる人間なんていやしない。アニメーションを創る側から見た格好良さと、日本人という特殊な国土とメンタリティを持つ民族が装備すべき兵器を、専守防衛の枠組みの中で語りまくる。
結局、ミサイルディフェンスなんか無駄だから、パトリオットもイージス艦も止めて軽空母にハリアー乗っければ海自はOK、あと潜水艦隊は見栄えは悪いけど絶対必要。陸自の戦車はメルカバで、市街戦用にRPG-7を持たせろ。という押井氏の妄想が残るのみ。
しかし妄想といっても、戦争そのものが妄想の産物でもあるし、一般的な戦争というものにリアリティが持てる人間なんていやしない。アニメーションを創る側から見た格好良さと、日本人という特殊な国土とメンタリティを持つ民族が装備すべき兵器を、専守防衛の枠組みの中で語りまくる。
結局、ミサイルディフェンスなんか無駄だから、パトリオットもイージス艦も止めて軽空母にハリアー乗っければ海自はOK、あと潜水艦隊は見栄えは悪いけど絶対必要。陸自の戦車はメルカバで、市街戦用にRPG-7を持たせろ。という押井氏の妄想が残るのみ。