総力戦体制下での食糧の確保について
特にドイツにとってはWW1で負けた理由がそれだったので
「負けられない戦い」としてかなり重点的に進められた
カブラの冬ってあったよね
やはり力の強い弱いが食糧の確保に大きな影響を与えていて
弱いところから食糧を巻き上げる、ということ
つまり、占領した国とか植民地に「飢餓を輸出」することになる
そういう中でイギリスは中東ではよく統制しつつ飢餓を不正だが
インドでは日本が占領した東南アジアから米が来なくなって
しかし上流階級の事業を守るために食糧価格高騰に手をこまねき
さらには悪意を持って放置して多大な餓死者を出すこととなった
ベンガル飢饉では300万人が餓死したという
ドイツでは東欧やソ連から食糧を吸い上げてかろうじて体制を維持したが
食糧を吸い尽くされた東欧や包囲下のソ連では悲惨なことになった
日本は日本で南海の孤島で兵士が餓死しまくりだった
その一方でイギリスでは栄養学的な見地から食事の見直しが進み
オーストラリアはアメリカの技術で食糧生産が大幅に伸びた
そしてアメリカは食糧生産の面でもマジチート、となるわけなんだが
戦後の食糧のあり方がこの辺で決まっていったのである
結局は飢餓というものは容易に自分よりも弱いところに押しつけられるってことだな
その中でどういう制度を設計していけば良いのか、という成功例・失敗例としての有用
マクロでみれば全体としてどう資源を配分すれば良いのかというところから始める
これはドイツとかでは部分的にはかなり成功していたんじゃないのかな
そして現場においては農民・食品業者・流通・消費者という多様な主体がいるで
インセンティブを重視した制度設計をする必要がある
そういうマクロとミクロでは正反対の戦略が必要なんだな
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戦争と飢餓 単行本 – 2012/12/12
第2次世界大戦は食糧をめぐる熾烈な戦いだった! 大戦中の各国は、膨大な軍隊や自国の国民をいかにして養ったのか? 「食糧」というまったく新しい視線で戦争を分析した画期的名著!
【目次】
地図
出典に関する註記
第1章 序----戦争と食糧
●第1部 食糧----戦争の原動力●
第2章 ドイツの帝国への大望
小麦から肉へ/敗北、飢え、第一次世界大戦の遺産/自給自足経済(アウタルキー)と生存圏(レーベンスラウム)/ヘルベルト・バッケと飢餓計画/東部での大量虐殺
第3章 日本の帝国への大望
農村危機の急進的な解決策/満州に100万戸/南京から真珠湾へ
●第2部 食糧をめぐる戦い●
第4章 アメリカの軍需景気
第5章 イギリスを養う
肉からパンとじゃがいもへ/アメリカの粉末卵とアルゼンチンの塩漬け牛肉(コンビーフ)
第6章 大西洋の戦い
最も過酷な冬/アメリカという命綱/冷凍肉か兵士や武器か/大西洋の勝利
第7章 大英帝国を動員する
中東補給センター/東アフリカで暴利をむさぼる/西アフリカとドル不足/ベンガル飢饉
第8章 ドイツを養う
生産戦争/西ヨーロッパの占領/ギリシャ飢饉とベルギーの回復力/同盟国とアーリア人
第9章 飢えを東方に輸出したドイツ
現地の食糧で生活する/飢餓計画の実施/1941年から42年にかけての食糧危機/ポーランドのホロコースト/ウクライナでの食糧徴発
第10章 ソヴィエト体制の崩壊
第11章 日本の飢えへの道
米とさつまいも/帝国領土の混乱と飢餓
第12章 内戦下の中国
国民党の崩壊/生きのびた共産党
●第3部 食糧の政治学●
第13章 天皇のために飢える日本
お国のためとされた健康的な食生活/チャーチル給与/アメリカの海上封鎖/ガダルカナル/ニューギニア/ビルマ/本土の飢え/降伏
第14章 ソヴィエト連邦----空腹での戦い
赤軍を養う/都市部を養う/アメリカという命綱/飢えを克服した忍耐力
第15章 ドイツとイギリス----受給権に対するふたつの取組み
1930年代のイギリス----栄養学的な見解の相違/1930年代のドイツ----「栄養面での自立」政策/配給の政治学/イギリスの労働者階級を養う/ドイツの軍事機構を養う/闇市場/ドイツの都市部----空腹だが飢えてはいなかった
第16章 大英帝国----戦争の福祉的な側面
ドクター・キャロット----イギリス国民の健康を守る/栄養格差の是正/健康と士気----軍の炊事部隊/塩漬けの牛肉とビスケットで戦う/粥、豆、ビタミン/栄養状態の修復----インド軍
第17章 アメリカ----不況から抜け出して豊かな社会へ
「いい戦争」/未来への希望/兵士の快適な生活/オーストラリア----勝利のための食品加工/太平洋諸島の人々を養う
●第4部 戦争の余波●
第18章 腹ぺこの世界
第19章 豊かな世界
自国の豊かさとヨーロッパの救済を秤にかける/戦後食糧世界の形成/あらたな消費者の台頭
【目次】
地図
出典に関する註記
第1章 序----戦争と食糧
●第1部 食糧----戦争の原動力●
第2章 ドイツの帝国への大望
小麦から肉へ/敗北、飢え、第一次世界大戦の遺産/自給自足経済(アウタルキー)と生存圏(レーベンスラウム)/ヘルベルト・バッケと飢餓計画/東部での大量虐殺
第3章 日本の帝国への大望
農村危機の急進的な解決策/満州に100万戸/南京から真珠湾へ
●第2部 食糧をめぐる戦い●
第4章 アメリカの軍需景気
第5章 イギリスを養う
肉からパンとじゃがいもへ/アメリカの粉末卵とアルゼンチンの塩漬け牛肉(コンビーフ)
第6章 大西洋の戦い
最も過酷な冬/アメリカという命綱/冷凍肉か兵士や武器か/大西洋の勝利
第7章 大英帝国を動員する
中東補給センター/東アフリカで暴利をむさぼる/西アフリカとドル不足/ベンガル飢饉
第8章 ドイツを養う
生産戦争/西ヨーロッパの占領/ギリシャ飢饉とベルギーの回復力/同盟国とアーリア人
第9章 飢えを東方に輸出したドイツ
現地の食糧で生活する/飢餓計画の実施/1941年から42年にかけての食糧危機/ポーランドのホロコースト/ウクライナでの食糧徴発
第10章 ソヴィエト体制の崩壊
第11章 日本の飢えへの道
米とさつまいも/帝国領土の混乱と飢餓
第12章 内戦下の中国
国民党の崩壊/生きのびた共産党
●第3部 食糧の政治学●
第13章 天皇のために飢える日本
お国のためとされた健康的な食生活/チャーチル給与/アメリカの海上封鎖/ガダルカナル/ニューギニア/ビルマ/本土の飢え/降伏
第14章 ソヴィエト連邦----空腹での戦い
赤軍を養う/都市部を養う/アメリカという命綱/飢えを克服した忍耐力
第15章 ドイツとイギリス----受給権に対するふたつの取組み
1930年代のイギリス----栄養学的な見解の相違/1930年代のドイツ----「栄養面での自立」政策/配給の政治学/イギリスの労働者階級を養う/ドイツの軍事機構を養う/闇市場/ドイツの都市部----空腹だが飢えてはいなかった
第16章 大英帝国----戦争の福祉的な側面
ドクター・キャロット----イギリス国民の健康を守る/栄養格差の是正/健康と士気----軍の炊事部隊/塩漬けの牛肉とビスケットで戦う/粥、豆、ビタミン/栄養状態の修復----インド軍
第17章 アメリカ----不況から抜け出して豊かな社会へ
「いい戦争」/未来への希望/兵士の快適な生活/オーストラリア----勝利のための食品加工/太平洋諸島の人々を養う
●第4部 戦争の余波●
第18章 腹ぺこの世界
第19章 豊かな世界
自国の豊かさとヨーロッパの救済を秤にかける/戦後食糧世界の形成/あらたな消費者の台頭
- 本の長さ608ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2012/12/12
- ISBN-104309225861
- ISBN-13978-4309225869
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
第2次大戦中、少なくとも2000万人の人々が、飢餓、栄養失調、およびそれにともなう病気によって、こうした悲惨な死を迎えた。この数字は、軍人の戦死者数1950万人に匹敵する。戦争が食糧の供給におよぼす影響は、軍事行動と同じくらい致死的な結果を世界の人々にもたらすのだ。本書では、戦争の中心的要因として食糧がどんな役割を担ってきたかを探っていく(「序―戦争と食糧」より)。
著者について
ウォーリック大学で歴史を教えたあと、ケンブリッジ大学ジーザスカレッジの研究員となる。著作に『インドカレー伝』(小社)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
コリンガム,リジー
ウォーリック大学で歴史を教えたあと、ケンブリッジ大学ジーザスカレッジの研究員となる。ケンブリッジ近郊に在住
宇丹/貴代実
1963年生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。英米文学翻訳家
黒輪/篤嗣
1973年生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ウォーリック大学で歴史を教えたあと、ケンブリッジ大学ジーザスカレッジの研究員となる。ケンブリッジ近郊に在住
宇丹/貴代実
1963年生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。英米文学翻訳家
黒輪/篤嗣
1973年生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2012/12/12)
- 発売日 : 2012/12/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 608ページ
- ISBN-10 : 4309225861
- ISBN-13 : 978-4309225869
- Amazon 売れ筋ランキング: - 840,073位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,657位世界史一般の本
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年11月16日に日本でレビュー済み
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3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年5月12日に日本でレビュー済み
すでに有用なレビューがありますでのちょっとだけ。
あまたある戦争関連書籍の内、戦争当事国の「食料問題」に視点をおいて通観したのは、本書が初めてでしょう。
著者は、「食料問題解決」が主要国の戦争指導に少なからぬ影響を与えていることを追証していますが、確かに
首肯できる仮説です。
というより、いままでの戦争関連理論では、意外と抜け落ちていた部分でしょう。
かつて、「兵站」に視点を絞った名著がありましたが、この書は「兵站」のさらに「食料」という戦争継続上最も根幹となる部分に限定して展開されます。
いや、説得力があります。
大著ですが、各国の戦争の経緯をある程度ご存じなら、「なるほど」とどんどんページをすすめられましょう。
良著です。ご一読をお勧めします。
すでに絶版になり、中古市場でもプレミアがついていますが、大学図書館などには蔵書されていると思います。
あまたある戦争関連書籍の内、戦争当事国の「食料問題」に視点をおいて通観したのは、本書が初めてでしょう。
著者は、「食料問題解決」が主要国の戦争指導に少なからぬ影響を与えていることを追証していますが、確かに
首肯できる仮説です。
というより、いままでの戦争関連理論では、意外と抜け落ちていた部分でしょう。
かつて、「兵站」に視点を絞った名著がありましたが、この書は「兵站」のさらに「食料」という戦争継続上最も根幹となる部分に限定して展開されます。
いや、説得力があります。
大著ですが、各国の戦争の経緯をある程度ご存じなら、「なるほど」とどんどんページをすすめられましょう。
良著です。ご一読をお勧めします。
すでに絶版になり、中古市場でもプレミアがついていますが、大学図書館などには蔵書されていると思います。
2013年9月15日に日本でレビュー済み
太平洋戦争は食糧だけでなく石油資源など多くの要素が入り混じり、更に日本が攻撃を仕掛けたアメリカは
農業・工業共に国力が豊富な国なので、なかなか戦争が発生したメカニズムを理解するのが難しいと感じています。
それに対してドイツが領土を拡大してイギリスやソ連相手に戦線を拡大していった背景がとてもわかり易く説明
されており、今までは戦線における局地的な事しか考えていなかったからこそ分からなかった事情などが理解でき
とても腑に落ちた気分になっています。
(実を言うと日本の事情もドイツとほぼ同じだという事が本書を読み進めていけば分かるのですが、私の専門は
ヨーロッパ戦線・大西洋戦争なので、日本の事情はもう少し後で研究しようと思っています)
最近、ロジスティクス戦に関する本も増えてきており、輜重・兵站の研究者には大変に喜ばしい状況なのですが、
それだけでは足らないのですね... 勿論、今の資料だけで駄目という訳ではないのですが、この本が提供して
くれる地政学の概念を新たに取り入れる事で、ロジスティクス戦の理解は益々深くなっていくと保証します。
逆に言うと、この本を読んで興味を感じた方が次に読むべきなのはドイツや日本に連合軍が採用したロジスティクス戦
に関する資料の筈です。潜水艦と輸送船団に関する資料を探して貰えれば、自然と突き当たれると思います。
食糧に関して言うとレニングラード封鎖などもあるのですが、あれは局地の話だという事を念頭に置く必要があります。
私も戦史を研究し始めた頃は戦車や戦闘機のスペック、爆撃機の爆弾搭載量や潜水艦の魚雷搭載数などを記憶する
事に執念を燃やしたモノです。
戦術的な研究に一段落した人たちは、こういった異色な分野も垣間見るのは如何でしょうか?
◯一般に必要な量(kcal/日)
適度な活動を行う若い男性 3,000
激しい活動を行う若い男性 3,500〜4,000
訓練中の兵士 3,429
低温下で激しい任務の兵士 4,238
◯ドイツ
重労働者(開戦時目標) 3,600
超重労働者(開戦時目標) 4,200
帝国ドイツ人(第三帝国出身) 2,613(最低でも2,300目標だったが1942春には破綻)
民族ドイツ人(人種上) 2,613
ドイツ人のために働くロシア人1,200(扶養家族には850)
アーリア化可能な非ドイツ人 669
混血した人種 669
アーリア化不可の非ドイツ人 184 ⇒ワルシャワ・ゲットーのユダヤ人
同性愛者、ジプシー、痴愚、病人184
◯イギリス
寒冷地で戦う兵士 5,300
ニューギニア駐留軍兵士 4,000
国内駐留軍兵士 3,300
民間人 2,800〜3,300
学校給食(昼飯のみ) 1,000
◯フランス
1944年の政府の配給 1,050
◯日本
1945年の国民 1,680
1945年11月の国民 1,325
1929年の陸軍兵士 4,000
1941年以降の兵士 2,000以下
◯ソ連
戦地勤務の赤軍兵 2,954
労働者 2,000
民間人(1942-1943年) 2,555
民間人(1944年) 2,810
◯アメリカ人
民間人 3,800以上(唯一、配給制限無し)
通常の兵士 4,300
前線の兵士 4,758
◯ギリシャ
政府の配給 181〜458
◯ベルギー
政府の配給 1,000〜1,500
◯インド
東南アジア駐留軍 2,700〜4,400(糧食の種類によって異なる)
農業・工業共に国力が豊富な国なので、なかなか戦争が発生したメカニズムを理解するのが難しいと感じています。
それに対してドイツが領土を拡大してイギリスやソ連相手に戦線を拡大していった背景がとてもわかり易く説明
されており、今までは戦線における局地的な事しか考えていなかったからこそ分からなかった事情などが理解でき
とても腑に落ちた気分になっています。
(実を言うと日本の事情もドイツとほぼ同じだという事が本書を読み進めていけば分かるのですが、私の専門は
ヨーロッパ戦線・大西洋戦争なので、日本の事情はもう少し後で研究しようと思っています)
最近、ロジスティクス戦に関する本も増えてきており、輜重・兵站の研究者には大変に喜ばしい状況なのですが、
それだけでは足らないのですね... 勿論、今の資料だけで駄目という訳ではないのですが、この本が提供して
くれる地政学の概念を新たに取り入れる事で、ロジスティクス戦の理解は益々深くなっていくと保証します。
逆に言うと、この本を読んで興味を感じた方が次に読むべきなのはドイツや日本に連合軍が採用したロジスティクス戦
に関する資料の筈です。潜水艦と輸送船団に関する資料を探して貰えれば、自然と突き当たれると思います。
食糧に関して言うとレニングラード封鎖などもあるのですが、あれは局地の話だという事を念頭に置く必要があります。
私も戦史を研究し始めた頃は戦車や戦闘機のスペック、爆撃機の爆弾搭載量や潜水艦の魚雷搭載数などを記憶する
事に執念を燃やしたモノです。
戦術的な研究に一段落した人たちは、こういった異色な分野も垣間見るのは如何でしょうか?
◯一般に必要な量(kcal/日)
適度な活動を行う若い男性 3,000
激しい活動を行う若い男性 3,500〜4,000
訓練中の兵士 3,429
低温下で激しい任務の兵士 4,238
◯ドイツ
重労働者(開戦時目標) 3,600
超重労働者(開戦時目標) 4,200
帝国ドイツ人(第三帝国出身) 2,613(最低でも2,300目標だったが1942春には破綻)
民族ドイツ人(人種上) 2,613
ドイツ人のために働くロシア人1,200(扶養家族には850)
アーリア化可能な非ドイツ人 669
混血した人種 669
アーリア化不可の非ドイツ人 184 ⇒ワルシャワ・ゲットーのユダヤ人
同性愛者、ジプシー、痴愚、病人184
◯イギリス
寒冷地で戦う兵士 5,300
ニューギニア駐留軍兵士 4,000
国内駐留軍兵士 3,300
民間人 2,800〜3,300
学校給食(昼飯のみ) 1,000
◯フランス
1944年の政府の配給 1,050
◯日本
1945年の国民 1,680
1945年11月の国民 1,325
1929年の陸軍兵士 4,000
1941年以降の兵士 2,000以下
◯ソ連
戦地勤務の赤軍兵 2,954
労働者 2,000
民間人(1942-1943年) 2,555
民間人(1944年) 2,810
◯アメリカ人
民間人 3,800以上(唯一、配給制限無し)
通常の兵士 4,300
前線の兵士 4,758
◯ギリシャ
政府の配給 181〜458
◯ベルギー
政府の配給 1,000〜1,500
◯インド
東南アジア駐留軍 2,700〜4,400(糧食の種類によって異なる)
ベスト1000レビュアー
参考文献も入れて600頁という分厚い本だが、息もつかずに最後まで読んでしまった。著者のリジー・コリンガムは、本書執筆のために日本、オーストラリア、フランス、ドイツを訪れたという大学で歴史を終える女性。戦争というものを食料面から辿っていった視点に、いままで出会ったことがなかった。アメリカが悠々と戦いに臨めたのは、広大な土地を持ち、食料生産に不安がなかったことと、戦争中も各分野で技術革新をし続けるだけの知力を含めた体力を持っていたからだとわかる。これに対してイギリスは日本同様の島国ゆえに食糧不足もまた、日本同様であった。しかし、イギリスの主婦は前線にいる夫への手紙で嘆く、毎日同じ肉。飽き飽きしたわ。質は落ちても飢餓とは無縁の第二次大戦だったわけだ。なぜか。著者は、飢餓を輸出していた、という表現をする。つまり、植民地インドなどから本国へ食料を送り、植民地が飢餓に苦しみ、大量の餓死者を出していたのであった。チャーチルは、インドの飢餓に対して、無情というか完全に意に介していなかったことがわかる。ドイツは、第一次大戦の経験から、食料の重要さを知悉していたために、周到に準備をした。しかし計算通りには行かず、これもロシアなどを悲惨な飢餓に陥れた。ロシア周辺の少数民族は、ドイツに蹂躙され、ロシアからも見捨てられた。本書を読むと、戦争で命を落とした人々は、兵士のみならず一般人がいかに多くを占めていたか、そして死因が飢え死にと、栄養不足からの病死であった。そして。ぜひ読んでみて頂きたい。日本はどうだったろう? アメリカの兵士が食べ放題のハイカロリー、アイスクリーム付き食事を供給されていたのにくらべて、2,3日分のケイタイ食料で、何週間も放り出されていたのだ。日本兵は野草を食べて戦ったと著者は書いているが、私は、これが民家から「調達」する原因になっていたな、と思った。「調達」とは、つまり一般民家から食料を強奪するのである。日本国内の飢餓状態はすさまじいものだった。著者は直接の聞き取りにより、丁寧に記している。しかし、私の目から見たところ、これでも物足りない。とくに敗戦後の東京の飢餓は、これ以上であった。
