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憲法の真髄 (ベスト新書) 新書 – 2018/7/7
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「護憲派」も「改憲派」も根本的に間違っている―! ?
「憲法とは何か」「改憲の問題点」を徹底解説!
憲法界、初の師弟対談!!
憲法の本質から「立憲主義」「主権」「元首」「人権」「九条問題」……
国民生活に直結する改正の諸問題を、憲法学者・小林節博士と人気作家で愛弟子の竹田恒泰氏が語り尽くす!
日本人のための「憲法」副読本!
●「イギリス憲法」の成り立ち
●アメリカに憲法が生まれた理由
●“憲法"を破壊した「フランス革命」
●「大日本帝国憲法」の制定過程
●「立憲主義」=「議会主義」ではない
●「天皇は元首である」にまつわる誤解
●「押し付け憲法論」の愚
●避けては通れない、九条問題
●「お試し改憲4項目」を斬る etc.
「憲法とは何か」「改憲の問題点」を徹底解説!
憲法界、初の師弟対談!!
憲法の本質から「立憲主義」「主権」「元首」「人権」「九条問題」……
国民生活に直結する改正の諸問題を、憲法学者・小林節博士と人気作家で愛弟子の竹田恒泰氏が語り尽くす!
日本人のための「憲法」副読本!
●「イギリス憲法」の成り立ち
●アメリカに憲法が生まれた理由
●“憲法"を破壊した「フランス革命」
●「大日本帝国憲法」の制定過程
●「立憲主義」=「議会主義」ではない
●「天皇は元首である」にまつわる誤解
●「押し付け憲法論」の愚
●避けては通れない、九条問題
●「お試し改憲4項目」を斬る etc.
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2018/7/7
- ISBN-104584125848
- ISBN-13978-4584125847
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
憲法界の師弟激突!「護憲派」も「改憲派」も根本的に間違っている―立憲主義、主権、元首、人権、九条問題の本質がわかる!
著者について
小林 節(こばやし せつ)
1949年、東京都出身。慶應義塾大学名誉教授、弁護士。法学博士、名誉博士(モンゴル、オトゥゴンテンゲル大学)。
1977年慶大大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学ロー・スクール客員研究員等を経て、1989~2014年慶大教授。
その間、北京大学招聘教授、ハーバード大学ケネディ・スクール・オヴ・ガヴァメント研究員等を兼務。2014年慶大名誉教授。
著書に『「憲法」改正と改悪』(時事通信社)、『白熱講義! 日本国憲法改正』(ベスト新書)、『「憲法改正」の真実』(集英社新書/樋口陽一と共著)など多数ある。
竹田恒泰(たけだ つねやす)
1975年、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫に当たる。
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。
2007年から2014年まで、慶大大学院法学研究科講師として憲法特殊講義「天皇と憲法」を担当。
2015年から皇學館大学現代日本史学部講師として日本国憲法論と現代人権論を担当(現職)。
著書に『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』『天皇は本当にただの象徴に堕ちたのか』(以上、PHP新書)、『現代語古事記』(学研M文庫)など多数ある。
1949年、東京都出身。慶應義塾大学名誉教授、弁護士。法学博士、名誉博士(モンゴル、オトゥゴンテンゲル大学)。
1977年慶大大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学ロー・スクール客員研究員等を経て、1989~2014年慶大教授。
その間、北京大学招聘教授、ハーバード大学ケネディ・スクール・オヴ・ガヴァメント研究員等を兼務。2014年慶大名誉教授。
著書に『「憲法」改正と改悪』(時事通信社)、『白熱講義! 日本国憲法改正』(ベスト新書)、『「憲法改正」の真実』(集英社新書/樋口陽一と共著)など多数ある。
竹田恒泰(たけだ つねやす)
1975年、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫に当たる。
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。
2007年から2014年まで、慶大大学院法学研究科講師として憲法特殊講義「天皇と憲法」を担当。
2015年から皇學館大学現代日本史学部講師として日本国憲法論と現代人権論を担当(現職)。
著書に『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』『天皇は本当にただの象徴に堕ちたのか』(以上、PHP新書)、『現代語古事記』(学研M文庫)など多数ある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小林/節
1949年、東京都出身。慶應義塾大学名誉教授、弁護士。法学博士、名誉博士(モンゴル、オトゥゴンテルゲル大学)。1977年慶大大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学ロー・スクール客員研究員等を経て、1989~2014年慶大教授。その間、北京大学招聘教授、ハーバード大学ケネディ・スクール・オヴ・ガヴァメント研究員等を兼務。2014年慶大名誉教授
竹田/恒泰
1975年、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫に当たる。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。2007年から2014年まで、慶大大学院法学研究科講師として憲法特殊講義「天皇と憲法」を担当。2015年から皇學館大学現代日本史学部講師として日本国憲法論と現代人権論を担当(現職)。2006年に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で「第15回山本七平賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1949年、東京都出身。慶應義塾大学名誉教授、弁護士。法学博士、名誉博士(モンゴル、オトゥゴンテルゲル大学)。1977年慶大大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学ロー・スクール客員研究員等を経て、1989~2014年慶大教授。その間、北京大学招聘教授、ハーバード大学ケネディ・スクール・オヴ・ガヴァメント研究員等を兼務。2014年慶大名誉教授
竹田/恒泰
1975年、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫に当たる。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。2007年から2014年まで、慶大大学院法学研究科講師として憲法特殊講義「天皇と憲法」を担当。2015年から皇學館大学現代日本史学部講師として日本国憲法論と現代人権論を担当(現職)。2006年に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で「第15回山本七平賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ベスト1000レビュアー
あの竹田さんが、恩師の小林先生と、憲法ついて徹底的に対談をしています。
私は、”改憲派”ですが、9条以外の変更に、こんな意味があったのか、初めて知りました。
いままさに話題となっている改憲は、”9条”だけではないことを再認識しました。
なかなかの良書と思います。
ただし、小林先生は、よく言われる”左翼”ではまりません。
たとえば、
『・・・しかしアメリカは、原爆は明らかに人道に反する兵器だということを知っていました。日本の民間人を使って人体実験をやったわけです。どちらも国際法違反であり、日本の戦犯が人道に対する罪人であるなら、アメリカ当局は大統領以下、全員が人道に対する罪を犯したのです。』と発言、どこかの変な人たちと異なり、正しい認識を持っています。
ぜひ、一読ください。
私は、”改憲派”ですが、9条以外の変更に、こんな意味があったのか、初めて知りました。
いままさに話題となっている改憲は、”9条”だけではないことを再認識しました。
なかなかの良書と思います。
ただし、小林先生は、よく言われる”左翼”ではまりません。
たとえば、
『・・・しかしアメリカは、原爆は明らかに人道に反する兵器だということを知っていました。日本の民間人を使って人体実験をやったわけです。どちらも国際法違反であり、日本の戦犯が人道に対する罪人であるなら、アメリカ当局は大統領以下、全員が人道に対する罪を犯したのです。』と発言、どこかの変な人たちと異なり、正しい認識を持っています。
ぜひ、一読ください。
2018年10月22日に日本でレビュー済み
慶應法学部は社会にあまり影響力がないので気楽に読める。
長谷部恭男あたりだと正座して読まないといけないが。笑。
天皇の政治的なパワーは承久の乱、祭祀王としてのパワーは明治の廃仏毀釈で完全に喪失したと
考えているので明治天皇の玄孫の議論は生暖かく読むことができた。
明治維新後の天皇の権威復権は、権力者としては血統と正当性に
難のある田舎武士のロジックにすぎない。
明治維新に思想的に大きな影響を与えた<後期>水戸学が、
御三家でありながら将軍家を出すことのできない幕藩体制へのルサンチマンが
少なからず影響していることも、神秘的な権威を求めた下級武士の心情とシンクロさせることができる。
昭和の破滅は三傑亡き後、そのロジックをよく理解していた伊藤や山縣が方便として引っ張り出した天皇を
ほったらかしにしたまま権力者にとって都合の良い部分のみを後継者に丸投げしたからに他ならない。
原敬が山縣に口酸っぱく後継者を育成しろと言っていたのはこのことだったはず。
案の定そのロジックの真髄を理解せぬ軍人や官僚、国家主義者が都合のいいように
利用、もしくは取り込まれ国民を破滅に導いていった。
その天皇を世界がどう見てようが、大多数の日本人が元首ではなく
象徴としか見ていないのであればそれを学者が騒いだとしてもどうにもならない。
少なくとも先の大戦で、世が世であれば本来は遠島か自害してもおかしくない昭和天皇が、
生存の道を選んだ時点で国民の支持なく天皇家が生き残ることは許されなくなった。
今上帝の振る舞いはその点をよくわきまえられていると感じる。
その点では象徴としてしかみていない国民の感覚は、戦後の学者の世論誘導の成果でもなく
当然の帰結であろうかと思われる。
結局1867年以前に歴史を遡れない人たちの議論であると思う。
長谷部恭男あたりだと正座して読まないといけないが。笑。
天皇の政治的なパワーは承久の乱、祭祀王としてのパワーは明治の廃仏毀釈で完全に喪失したと
考えているので明治天皇の玄孫の議論は生暖かく読むことができた。
明治維新後の天皇の権威復権は、権力者としては血統と正当性に
難のある田舎武士のロジックにすぎない。
明治維新に思想的に大きな影響を与えた<後期>水戸学が、
御三家でありながら将軍家を出すことのできない幕藩体制へのルサンチマンが
少なからず影響していることも、神秘的な権威を求めた下級武士の心情とシンクロさせることができる。
昭和の破滅は三傑亡き後、そのロジックをよく理解していた伊藤や山縣が方便として引っ張り出した天皇を
ほったらかしにしたまま権力者にとって都合の良い部分のみを後継者に丸投げしたからに他ならない。
原敬が山縣に口酸っぱく後継者を育成しろと言っていたのはこのことだったはず。
案の定そのロジックの真髄を理解せぬ軍人や官僚、国家主義者が都合のいいように
利用、もしくは取り込まれ国民を破滅に導いていった。
その天皇を世界がどう見てようが、大多数の日本人が元首ではなく
象徴としか見ていないのであればそれを学者が騒いだとしてもどうにもならない。
少なくとも先の大戦で、世が世であれば本来は遠島か自害してもおかしくない昭和天皇が、
生存の道を選んだ時点で国民の支持なく天皇家が生き残ることは許されなくなった。
今上帝の振る舞いはその点をよくわきまえられていると感じる。
その点では象徴としてしかみていない国民の感覚は、戦後の学者の世論誘導の成果でもなく
当然の帰結であろうかと思われる。
結局1867年以前に歴史を遡れない人たちの議論であると思う。
2018年12月11日に日本でレビュー済み
憲法の議論をする政治家や、専門家は、必ず
この本を読むべき。こんなにも分かりやすく解説している内容が理解できないわけがない。この本の内容に論理的に反論できる人はいないでしょう。信仰者として反対したり、感情だけで反対するのは論理的思考のない中世思考でしかない。
義務教育で読ませれば、日本は大きく変わる本ですから、中世思考じゃないかぎり、読めば憲法に対する考えが正される良書です。30000円の憲法専門書を読むより、この890円の本を読んだ人が憲法に関しては理解できる、まさに買う価値のある本と思います。
この本を読むべき。こんなにも分かりやすく解説している内容が理解できないわけがない。この本の内容に論理的に反論できる人はいないでしょう。信仰者として反対したり、感情だけで反対するのは論理的思考のない中世思考でしかない。
義務教育で読ませれば、日本は大きく変わる本ですから、中世思考じゃないかぎり、読めば憲法に対する考えが正される良書です。30000円の憲法専門書を読むより、この890円の本を読んだ人が憲法に関しては理解できる、まさに買う価値のある本と思います。
ベスト500レビュアー
この対談はいわば師弟対決ですね。 博士論文の執筆者:竹田氏 vs その師、評定者:小林氏、という様相です。
序章「そもそも憲法とは何か」、第一章「日本の『憲法史』」までは、竹田氏の知識量と発言頻度優位と感じました。 竹田氏の発言を読んでいると、歴史や法学といえども、仮説から立証へと科学的なアプローチが必要なんだな、と今さらながら気づかされました。 しかし第二章「誤解されている『立憲主義』」に入るとがぜん小林氏の口数が圧倒してきます。
いわゆる「左系」の識者は、「立憲主義」ということばに敏感ですね。 国家権力をモニター・制御する”主権者国民”という「正義感」に燃えているように思われます。 その思い入れが「思い込み」に達っすると「聞く耳を持たない」感情に支配されてしまうようです。 一方、「右系」の方々の思考は傾いてはいるものの、わりとベクトルは整っている。 「左系」がパッとしないのは、客観的な思考の希薄さからか、「どうダメで、どうすべきか」がバラバラなまま「立憲」という宗派による他力本願のごとく、ベクトルが定まらないことです。 しっかりと「右」に対峙する説得力がないまま浮遊していては政治が盛り上がりません。 党の冠に「立憲」を付けちゃった党まで登場したところをみると、 「立憲」をシンボル化させ国民受けを狙っているように思えてなりません。
小林氏は、そんなヤワな左系ではなさそうです。 この本を読んでよかったと思う一つです。 竹田氏よりも過激な言葉を用いて国防をなんとかせい!という場面が多々あります。 きちんと客観的に”あるべき姿”を見極めようとする姿勢が感じられ、学ぶべき言葉もたくさんマーカーできました。 そして後半は竹田氏が反論を抑え、竹田氏が小林氏に気を遣っているような場面が散見されました。 とはいえ相互理解を深め、合意に至った意見も多々あり、小林氏の「あとがき」にも整理されています。
全章を通じ小林氏が嫌っているのは、ひとことでいうなら「自民党の姑息な権力主義」なんでしょうね。 だから必然的に「立憲主義」という錦の御旗を掲げざるを得ないのかもしれません。 しかし、その「掲げ方」は立憲ナントカ党とは異なるように思います。 小生の語彙力ではうまく言えませんが、言葉の悪さを承知でいうなら、小林氏はたんなる左巻きではなく、客観的でしっかりした知識基盤の上に発言されており、硬派な感じがします。 自衛権は交戦権にほかならない_9条が日本を守っているという妄想に支配されず、もっとしっかり国防すべきと、むしろ竹田氏よりも直接的に表現しています。 自信があるからなのでしょうね。 それを正々堂々と明文化しない自民党の(憲法改正案の)姑息さに反感を持っているようです。
終章の「国民投票という制度」で小林節氏の説(節。シャレではなく)に賛同できるところがあり、すこしだけ引用させていただきます。
国会における発議に2/3という議会制民主主義の原点って合理的?という竹田氏に、小林氏はこんな風に応答します。
議会には絶対的な正統性はないよ、と。 選挙とはあくまで”人気投票”。 それで出てきた議員たちが国会で議論しようが議決内容に正当性はない、なぜなら議員は専門家ではないのだから。 竹田氏はこう呼応します。 結局は感情とか人気とかにより、よく分からない者たちが最終的決断を出しているというわけですね、と。 小林氏いわく、「怖いでしょう、それが国民主権なのです」。 この部分は響きましたね。 私たちの代表は、別に公務員試験を受かったわけでもなく、本当の資質が定量的に判断されないまま国会の場に登壇できるわけです。 選挙制度に、候補者の「相応しさ」を可視化し判定できる資格制度が導入されない限り、本当の議会制民主主義にはならないよ、ってことでしょう。 票の格差などより、根本的に見直さなければならない「選挙制度の陥穽」を、あらためて感じます。 (良識の府に、知名度だけで6年間も居座る方もいますよねぇ。 それってどうよ、というハナシです)
本書は、建設的な合意点を見出す内容となっており、憲法改正にむけ私たち国民一人ひとりが考えるべきヒント満載だと思います。
序章「そもそも憲法とは何か」、第一章「日本の『憲法史』」までは、竹田氏の知識量と発言頻度優位と感じました。 竹田氏の発言を読んでいると、歴史や法学といえども、仮説から立証へと科学的なアプローチが必要なんだな、と今さらながら気づかされました。 しかし第二章「誤解されている『立憲主義』」に入るとがぜん小林氏の口数が圧倒してきます。
いわゆる「左系」の識者は、「立憲主義」ということばに敏感ですね。 国家権力をモニター・制御する”主権者国民”という「正義感」に燃えているように思われます。 その思い入れが「思い込み」に達っすると「聞く耳を持たない」感情に支配されてしまうようです。 一方、「右系」の方々の思考は傾いてはいるものの、わりとベクトルは整っている。 「左系」がパッとしないのは、客観的な思考の希薄さからか、「どうダメで、どうすべきか」がバラバラなまま「立憲」という宗派による他力本願のごとく、ベクトルが定まらないことです。 しっかりと「右」に対峙する説得力がないまま浮遊していては政治が盛り上がりません。 党の冠に「立憲」を付けちゃった党まで登場したところをみると、 「立憲」をシンボル化させ国民受けを狙っているように思えてなりません。
小林氏は、そんなヤワな左系ではなさそうです。 この本を読んでよかったと思う一つです。 竹田氏よりも過激な言葉を用いて国防をなんとかせい!という場面が多々あります。 きちんと客観的に”あるべき姿”を見極めようとする姿勢が感じられ、学ぶべき言葉もたくさんマーカーできました。 そして後半は竹田氏が反論を抑え、竹田氏が小林氏に気を遣っているような場面が散見されました。 とはいえ相互理解を深め、合意に至った意見も多々あり、小林氏の「あとがき」にも整理されています。
全章を通じ小林氏が嫌っているのは、ひとことでいうなら「自民党の姑息な権力主義」なんでしょうね。 だから必然的に「立憲主義」という錦の御旗を掲げざるを得ないのかもしれません。 しかし、その「掲げ方」は立憲ナントカ党とは異なるように思います。 小生の語彙力ではうまく言えませんが、言葉の悪さを承知でいうなら、小林氏はたんなる左巻きではなく、客観的でしっかりした知識基盤の上に発言されており、硬派な感じがします。 自衛権は交戦権にほかならない_9条が日本を守っているという妄想に支配されず、もっとしっかり国防すべきと、むしろ竹田氏よりも直接的に表現しています。 自信があるからなのでしょうね。 それを正々堂々と明文化しない自民党の(憲法改正案の)姑息さに反感を持っているようです。
終章の「国民投票という制度」で小林節氏の説(節。シャレではなく)に賛同できるところがあり、すこしだけ引用させていただきます。
国会における発議に2/3という議会制民主主義の原点って合理的?という竹田氏に、小林氏はこんな風に応答します。
議会には絶対的な正統性はないよ、と。 選挙とはあくまで”人気投票”。 それで出てきた議員たちが国会で議論しようが議決内容に正当性はない、なぜなら議員は専門家ではないのだから。 竹田氏はこう呼応します。 結局は感情とか人気とかにより、よく分からない者たちが最終的決断を出しているというわけですね、と。 小林氏いわく、「怖いでしょう、それが国民主権なのです」。 この部分は響きましたね。 私たちの代表は、別に公務員試験を受かったわけでもなく、本当の資質が定量的に判断されないまま国会の場に登壇できるわけです。 選挙制度に、候補者の「相応しさ」を可視化し判定できる資格制度が導入されない限り、本当の議会制民主主義にはならないよ、ってことでしょう。 票の格差などより、根本的に見直さなければならない「選挙制度の陥穽」を、あらためて感じます。 (良識の府に、知名度だけで6年間も居座る方もいますよねぇ。 それってどうよ、というハナシです)
本書は、建設的な合意点を見出す内容となっており、憲法改正にむけ私たち国民一人ひとりが考えるべきヒント満載だと思います。