アメリカ合衆国憲法起草時から最近(といっても、詳しくはニクソン大統領時代の頃)までの、最高裁と議会&大統領との切磋琢磨、甲論乙駁のきわどさが見え隠れする、歴史読み物である。
建国当初の連邦と州の権限争いから始まるが、よほどのアメリカ史に関心を持っている専門家でない限り、この辺りはあまり面白くない(かもしれない)。で、サラッと読み飛ばしてもいい(かもしれない)。
少なくとも個人的には、経済問題として興味のある大恐慌での経済政策をめぐるニューディールの是非を問う、大統領と最高裁のせめぎあいあたりから、相当の面白さを持って読むことができた。
個人の自由を尊重する最高裁と、経済政策を推し進めるためには、ある程度の大統領権限を強めた規制が必要だとする立場の違い。さあ、どちらか?
自由主義的な判断を重視する最高裁判事と、保守的な意見を踏襲したい判事とのせめぎあい…今に続くアメリカの最高裁の紆余曲折。
文章はわかりやすい。一度サラッと読んで、興味のある部分に再度戻って、より奥の深い読み方をすればいいだろう。
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憲法で読むアメリカ史(全) (学芸文庫) 文庫 – 2013/11/6
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君はまだ、本当のアメリカを知らない。
第6回読売・吉野作造賞の快著、完全版をここに文庫化!
建国から二百数十年、自由と民主主義の理念を体現し、唯一の超大国として世界に関与しつづけるアメリカ合衆国。
その歴史をひもとくと、各時代の危機を常に「憲法問題」として乗り越えてきた、この国の特異性が見て取れる。
憲法という視点を抜きに、アメリカの真の姿を理解するのは難しい。
建国当初の連邦と州の権限争い、南北戦争と奴隷解放、二度の世界大戦、大恐慌とニューディール、冷戦と言論の自由、公民権運動――。
アメリカは、最高裁の判決を通じて、こうした困難にどう対峙してきたのか。
独立戦争から現代へと至るその歩みを、憲法を糸口にしてあざやかに物語る。
この国の底力の源泉へと迫る壮大な通史!
第6回読売・吉野作造賞の快著、完全版をここに文庫化!
建国から二百数十年、自由と民主主義の理念を体現し、唯一の超大国として世界に関与しつづけるアメリカ合衆国。
その歴史をひもとくと、各時代の危機を常に「憲法問題」として乗り越えてきた、この国の特異性が見て取れる。
憲法という視点を抜きに、アメリカの真の姿を理解するのは難しい。
建国当初の連邦と州の権限争い、南北戦争と奴隷解放、二度の世界大戦、大恐慌とニューディール、冷戦と言論の自由、公民権運動――。
アメリカは、最高裁の判決を通じて、こうした困難にどう対峙してきたのか。
独立戦争から現代へと至るその歩みを、憲法を糸口にしてあざやかに物語る。
この国の底力の源泉へと迫る壮大な通史!
- 本の長さ476ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2013/11/6
- 寸法10.8 x 1.9 x 14.8 cm
- ISBN-104480095799
- ISBN-13978-4480095794
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
建国から二百数十年、自由と民主主義の理念を体現し、唯一の超大国として世界に関与しつづけるアメリカ合衆国。その歴史をひもとくと、各時代の危機を常に「憲法問題」として乗り越えてきた、この国の特異性が見て取れる。憲法という視点を抜きに、アメリカの真の姿を理解するのは難しい。建国当初の連邦と州の権限争い、南北戦争と奴隷解放、二度の世界大戦、大恐慌とニューディール、冷戦と言論の自由、公民権運動―。アメリカは、最高裁の判決を通じて、こうした困難にどう対峙してきたのか。その歩みを、憲法を糸口にしてあざやかに物語る。第6回読売・吉野作造賞受賞作の完全版!
著者について
阿川尚之(あがわ・なおゆき)
1951年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科中退、米国ジョージタウン大学スクール・オブ・フォーリン・サーヴィス、ならびにロースクール卒業。
ソニー、日米の法律事務所を経て、1999年から慶應義塾大学総合政策学部教授、2002年から2005年まで在アメリカ合衆国日本国大使館公使。
『憲法で読むアメリカ史』で2005年度読売・吉野作造賞を受賞。
主な著書に『アメリカン・ロイヤーの誕生』『海の友情』(以上、中公新書)、『アメリカが嫌いですか』(新潮文庫)、『アメリカが見つかりましたか』(都市出版)、『横浜の波止場から』(NTT出版)など多数。
1951年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科中退、米国ジョージタウン大学スクール・オブ・フォーリン・サーヴィス、ならびにロースクール卒業。
ソニー、日米の法律事務所を経て、1999年から慶應義塾大学総合政策学部教授、2002年から2005年まで在アメリカ合衆国日本国大使館公使。
『憲法で読むアメリカ史』で2005年度読売・吉野作造賞を受賞。
主な著書に『アメリカン・ロイヤーの誕生』『海の友情』(以上、中公新書)、『アメリカが嫌いですか』(新潮文庫)、『アメリカが見つかりましたか』(都市出版)、『横浜の波止場から』(NTT出版)など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
阿川/尚之
1951年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科中退、米国ジョージタウン大学スクール・オブ・フォーリン・サーヴィス、ならびにロースクール卒業。ソニー、日米の法律事務所を経て、1999年から慶應義塾大学総合政策学部教授、2002年から2005年まで在アメリカ合衆国日本国大使館公使。『憲法で読むアメリカ史』で2005年度読売・吉野作造賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1951年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科中退、米国ジョージタウン大学スクール・オブ・フォーリン・サーヴィス、ならびにロースクール卒業。ソニー、日米の法律事務所を経て、1999年から慶應義塾大学総合政策学部教授、2002年から2005年まで在アメリカ合衆国日本国大使館公使。『憲法で読むアメリカ史』で2005年度読売・吉野作造賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2018年4月5日に日本でレビュー済み
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憲法、それもアメリカの憲法なので内容は、硬い。しかしそれを和ませるように、柔らかい文章で、しかも美文である。
お父様の弘之さんの分は美文で、お手本にすればいいと、精神科医の中井久夫さんがかかれていました。長男の尚之氏の文章はそれを超えるような、見事な文章でした。それがなければ、チェロキー族の裁判の判例など砂をかむような,はらわたの煮えくり返るようないやな気持で、とても最後まで読み切れなかったと思っています。ひょうひょうとした、語り口の美文で読んだおかげでそれほど反米にはなりませんでした。
立派なことを主張する国アメリカの恥部、原罪、それを克服しようとする現在のアメリカ、すごいなあと思いますが、同時に住みたくない国でもあります。あの国をしても,どうして銃廃止などの簡単なことができないのか???。不思議な国であります。
お父様の弘之さんの分は美文で、お手本にすればいいと、精神科医の中井久夫さんがかかれていました。長男の尚之氏の文章はそれを超えるような、見事な文章でした。それがなければ、チェロキー族の裁判の判例など砂をかむような,はらわたの煮えくり返るようないやな気持で、とても最後まで読み切れなかったと思っています。ひょうひょうとした、語り口の美文で読んだおかげでそれほど反米にはなりませんでした。
立派なことを主張する国アメリカの恥部、原罪、それを克服しようとする現在のアメリカ、すごいなあと思いますが、同時に住みたくない国でもあります。あの国をしても,どうして銃廃止などの簡単なことができないのか???。不思議な国であります。
ベスト50レビュアーVINEメンバー
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手続き的デュープロセスと実体的デュープロセスは大学で刑法の授業で人権侵害の判例の議論で良く院生の先輩方が口にのぼせていたが、その実だれも良く分かっていなかった。長らく封印していた疑問というか、生煮えの知識がなんで生煮えのままだったのかようやく気付けた。この感想自体、何なんだと思われかねないが、この本を手に取るならそれなりに法律学を学んでのことだろうからこれでわかると思う。
文章は平易ですが、かなりの難易度のテーマであることは覚悟して読んだ方が良いと思う。ただ、読み終えるとアメリカと人権の背景、さらにはアメリカが欧州から枝分かれしたのに独自の法体系を持つに至った歴史的背景が理解できます。
少なくとも、道州制と連邦制を混同している学者や政治家は良く読み込むべきです。
文章は平易ですが、かなりの難易度のテーマであることは覚悟して読んだ方が良いと思う。ただ、読み終えるとアメリカと人権の背景、さらにはアメリカが欧州から枝分かれしたのに独自の法体系を持つに至った歴史的背景が理解できます。
少なくとも、道州制と連邦制を混同している学者や政治家は良く読み込むべきです。
2017年6月13日に日本でレビュー済み
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感動しました!アメリカの歴史を、アメリカ憲法を軸にして鮮やかに描き出しています。全方位から歴史を描くのではなく、憲法という軸をしっかり据えているため、視点がぶれず、とても読みやすいです。また、膨大な文献と経験を踏まえつつ、人間ドラマ溢れるストーリーを随所にちりばめ、1冊の本に分かりやすく書かれているため、非常に勉強になります。トランプ大統領の政権下で三権分立が声高に叫ばれている今、何度も読み直したい本だと思いました。
2014年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名は面白そうに見えませんが、人に薦められて読んでみて、すばらしく面白い本でした。
歴史ものがそんなに好きでない僕でも、単純に読んでて面白く、どんどん読み進められます.
アメリカという国の成り立ちや理念、あるいは公民権運動をはじめとする現代的な問題まで、アメリカの国や社会についての基礎的な知識が得られ、アメリカという、よく知っていると思いこんでいた国について、全然わかっていなかったことを実感しました。
日本の最高裁判所が、アメリカの憲法裁判で示された考え方に大きく影響を受けていること、その一方で、違憲審査に対する裁判所の姿勢は全然違うことも改めてわかりました。司法部門の積極さが、アメリカという国の、常に前進するダイナミズムの一翼を担っているのだと感じさせられます。
これからアメリカに留学等で渡航する人にとっては、必読の本ではないでしょうか。
アメリカに興味を持っている方に強くお薦めします。僕ももっと早く読んでればよかった。
歴史ものがそんなに好きでない僕でも、単純に読んでて面白く、どんどん読み進められます.
アメリカという国の成り立ちや理念、あるいは公民権運動をはじめとする現代的な問題まで、アメリカの国や社会についての基礎的な知識が得られ、アメリカという、よく知っていると思いこんでいた国について、全然わかっていなかったことを実感しました。
日本の最高裁判所が、アメリカの憲法裁判で示された考え方に大きく影響を受けていること、その一方で、違憲審査に対する裁判所の姿勢は全然違うことも改めてわかりました。司法部門の積極さが、アメリカという国の、常に前進するダイナミズムの一翼を担っているのだと感じさせられます。
これからアメリカに留学等で渡航する人にとっては、必読の本ではないでしょうか。
アメリカに興味を持っている方に強くお薦めします。僕ももっと早く読んでればよかった。
2014年1月15日に日本でレビュー済み
憲法で読むアメリカ史(上) (PHP新書)
・
憲法で読むアメリカ史 下 PHP新書 (319)
の不要箇所を一部削除し合冊にした文庫本。
自分のいた大学のアメリカ法の講義でもPHP新書時代に参考図書として紹介されていたため読んだが読み易く、アメリカ憲法史・判例史が分かり易かった。所々で判事たちの経歴や性格なども紹介され、単調にならず読んでて飽きない。
大学でのアメリカ法講義や英米法講義の予習復習教材のみならず、文庫なので単にアメリカの歴史を知りたい人やアメリカ政治史を勉強している方にも受け入れられる良書である。
アメリカ法を学びたい人はこの文庫を読んでから はじめてのアメリカ法 補訂版 や 入門アメリカ法 第3版 などを通読するのが良いと思う。
自分のいた大学のアメリカ法の講義でもPHP新書時代に参考図書として紹介されていたため読んだが読み易く、アメリカ憲法史・判例史が分かり易かった。所々で判事たちの経歴や性格なども紹介され、単調にならず読んでて飽きない。
大学でのアメリカ法講義や英米法講義の予習復習教材のみならず、文庫なので単にアメリカの歴史を知りたい人やアメリカ政治史を勉強している方にも受け入れられる良書である。
アメリカ法を学びたい人はこの文庫を読んでから はじめてのアメリカ法 補訂版 や 入門アメリカ法 第3版 などを通読するのが良いと思う。
2014年2月19日に日本でレビュー済み
「多元」「権力分立」は、米国を知る上でのキーワード。
外から見ていて一番解りにくいけど、重要な役割を果たしてきたのが司法。
最高裁判所は、厳密な論理構成の下「法律論」を闘わせる司法機関であると同時に、三権分立の下で連邦の権力の一翼を握る「政治機関」でもある。
アメリカ合衆(州)国憲法は、200年以上続く世界一古い成文憲法であり、人工国家たる米国のの背骨。
そんな憲法の判断・解釈を通じて、最高裁判所は、米国の歴史のいくつかの局面においてこの国の基本的な在り方、方向性を決定づけてきた。
憲法をめぐる議論の歴史を見ていると、最も重要なテーマの一つが、連邦制=州権論、つまり連邦と各州の権限の配分をめぐる議論であったことがわかる。
外国人にとって一番分かりにくいのが、この連邦と州の権限分立の問題。
現在のティーパーティーの問題も、同性婚の問題もこの州権論の問題と強く関連している。
まだまだアメリカについて知らないことが多い。
憲法判例史というとても固いテーマだけど、その筆致は明快で軽やか。読みやすい。
最高裁判所の方向性を決定づけてきた首席判事をめぐる様々なエピソードが挟まれるなど、読み物としても楽しい。
アメリカ法、憲法の本としてだけでなく、米国政治、米国論の本として読むことができる。
アメリカに少しでも関心がある人に是非薦めたい本です。
(第6回読売・吉野作造賞を受賞したPHP新書上下巻の文庫化ですが、一冊にまとまって読みやすいと思う。さすがちくま学芸文庫。)
外から見ていて一番解りにくいけど、重要な役割を果たしてきたのが司法。
最高裁判所は、厳密な論理構成の下「法律論」を闘わせる司法機関であると同時に、三権分立の下で連邦の権力の一翼を握る「政治機関」でもある。
アメリカ合衆(州)国憲法は、200年以上続く世界一古い成文憲法であり、人工国家たる米国のの背骨。
そんな憲法の判断・解釈を通じて、最高裁判所は、米国の歴史のいくつかの局面においてこの国の基本的な在り方、方向性を決定づけてきた。
憲法をめぐる議論の歴史を見ていると、最も重要なテーマの一つが、連邦制=州権論、つまり連邦と各州の権限の配分をめぐる議論であったことがわかる。
外国人にとって一番分かりにくいのが、この連邦と州の権限分立の問題。
現在のティーパーティーの問題も、同性婚の問題もこの州権論の問題と強く関連している。
まだまだアメリカについて知らないことが多い。
憲法判例史というとても固いテーマだけど、その筆致は明快で軽やか。読みやすい。
最高裁判所の方向性を決定づけてきた首席判事をめぐる様々なエピソードが挟まれるなど、読み物としても楽しい。
アメリカ法、憲法の本としてだけでなく、米国政治、米国論の本として読むことができる。
アメリカに少しでも関心がある人に是非薦めたい本です。
(第6回読売・吉野作造賞を受賞したPHP新書上下巻の文庫化ですが、一冊にまとまって読みやすいと思う。さすがちくま学芸文庫。)





