二人の老人は会ったことも話したこともないがあることで繋がっていた。一人は九十二歳で死んだ中嶋秀次。独立歩兵第十三聯隊通信兵・中嶋の乗った輸送船「玉津丸」はバシー海峡で撃沈され、実に十二日間漂流の末、奇跡的に生還を遂げた。そして日本兵たちの遺体が流れついた台湾最南端の猫鼻頭岬に寺(潮音寺)を建て、戦友の慰霊に戦後の人生を捧げた。
もう一人は九十四歳で死んだやなせたかし。日本の子どもたちのヒーロー「アンパンマン」の作者である柳瀬嵩は、バシー海峡で二十三歳の若さで死んだ柳瀬千尋の兄だった。二人の戦中戦後の生き様を描く。
門田隆将のノンフィクションは中身が濃い( ̄▽ ̄;)
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