超絶鈍くて自分の思い込みで振り回されている主人公と、彼女のことを愛しているのに気持ちを信じてもらえない幼馴染の話。魔法学園が舞台となっています。主人公のエミーリアは人を食う妖精に好まれる血で、幼いころに食べられそうになります。幼馴染のテオに助けてもらったものの、その時に妖精から背中に大きな傷のような印をつけられてしまいます。エミーリアは侯爵令嬢ですが、その背中の傷を考えると結婚は難しいと考えていてそれに囚われています。序章は主要メンバーがわかる進め方なのですが、エミーリアのはっきりしない態度などにちょっと見ていてイタイイタイ…と感じました。
特に、テオはエミーリアに好意を伝えているし態度にも表すようにもなり、だんだんアピールが強くなっていくのですが、好きなのに隣国の姫とくっつけようとしたり、嫉妬したり、でも好きみたいな次いじいじしたシーンが続くところにちょっとイラっとしました。ここは好みがわかれるところではないかと思います。エミーリアは何がしたいんだろうっと最後の最後までその空回りっぷりの理由はわかりませんでした。エミーリアは自分の気持ち、何がしたいのかってことに本当に気がついていないんですよね。
ネタバレになりますが、因縁の人食い妖精にさらわれてからが面白くなります。それまであんなにふらふらとどっちつかずな態度をしていたいたのに急に目覚めたかの如く、冷静に慎重に対峙します。またテオにたすけられて、やっとお互いの気持ちが通じ合うという付き合っているのに片思いという面倒くさいこじれ方でちょっと疲れてしまいました。
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