前向きなお兄さんの話を聞いて元気づけられるような本です。筆者は20代後半で会社を辞めてアメリカに留学し、その後ビジネスを起こし・・・との経歴を持ち、自ら人生の進路を決断してきた、という自信がある。決められたレールの上を走っているだけでは決断力が鈍り、ゆでガエルになりますよ、と読者に迫ってくるわけだ。
ためになること、面白いことは色々と書いてあるが、ある意味当たり前のことばかり。ビジネスの一線で経験を積んだ人であれば、流石にモノを決める時はよく考えるし、反省もしながら経験値を高めようとする。それぞれ普通にやっているスキルでは、という気がする。
結局、この本は「意思決定論」というよりもセルフ・ディシジョンについて書かれた本なのだと理解できた。自分のことを決める上でのポイントは自らの納得感にあるから、インプットを怠らず、内部要因思考で、つまりは自分の責任で・・・ということになる。
本格的に意思決定論を展開するのであれば、個人だけでなく組織や集団における意思決定についても論じてほしいところだけど、その辺は無いものねだりということで。
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