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[中山 元]の想起の思想史: プラトンから大森荘蔵まで

想起の思想史: プラトンから大森荘蔵まで Kindle版


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価格
新品 中古品
Kindle版, 2017/6/26
¥ 800

商品の説明

内容紹介

■内容紹介
想起は古代哲学以来の重要な主題である。想起するということは、たんに過去の記憶を取り戻すことに限らない。これまでとは異なる新たな視点から過去を蘇らせることで、現在を変えていく可能性を秘めているのである。想起は新たな体験としての意味をもつ。それは過去の記憶を取り戻すことで、現在を生き直すことでもある。『記憶の思想史』『想起の思想史』『忘却の思想史』からなる「記憶の三部作」の第二部にあたる本書では、プラトンのアナムネーシスからベンヤミンの想起論、大森荘蔵の時間論と記憶論まで、哲学と思想の歴史を貫く壮大な旅を通じて、「生きられる記憶の時間」である想起という営みについて考えていく。

■著者紹介
中山 元 なかやま・げん
一九四九年生。哲学者、翻訳家。東京大学教養学部中退。
おもな著書に『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フロイト入門』『アレント入門』共に筑摩書房、『ハンナ・アレント〈世界への愛〉』『思考のトポス』『フーコー 思想の考古学』共に新曜社、『自由の哲学者カント』光文社、『フーコー 生権力と統治性』河出書房新社など。
おもな訳書にカント『純粋理性批判』、ニーチェ『善悪の彼岸』、ハイデガー『存在と時間』共に光文社、ジャック・デリダ『パピエ・マシン』、ミシェル・フーコー『真理とディスクール パレーシア講義』、ハンナ・アレント『責任と判断』共に筑摩書房、モーリス・ブランショ『書物の不在』月曜社、マルクス『資本論』、マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』共に日経BP社などがある。

■目次
想起の思想史 プラトンから大森荘蔵まで  中山 元

序章 想起の意味
第一章 プラトンのアナムネーシス
 第一節 真なる実在のアナムネーシス
 第二節 アナムネーシスと知識論
第二章 アリストテレスのアナムネーシス論
 第一節 アリストテレスの二つの記憶の概念
 第二節 アリストテレスの想起の理論の特徴
第三章 近代における想起の力の優位
 第一節 デカルトにおける想起
 第二節 カントにおける想起と判断力
 第三節 ルソーの教育と記憶
第四章 プルーストの無意志的な記憶
 第一節 『失われた時を求めて』と記憶の力
 第二節 無意志的な記憶の価値
第五章 フロイトと隠蔽記憶
 第一節 隠蔽記憶のメカニズム
 第二節 記憶の捏造
 第三節 隠蔽記憶の分類
 第四節 記憶の病
第六章 デジャ・ヴュ
 第一節 ベルクソンのデジャ・ヴュ論
 第二節 ベンヤミンのデジャ・ヴュ論
第七章 ベンヤミンの歴史哲学における想起
 第一節 経験の概念
 第二節 物語の概念
 第三節 ベンヤミンの想起論
 第四節 メシアと記憶
第八章 集合的な記憶
 第一節 アルヴァックスの集合的な記憶
 第二節 ベンヤミンの集団的な記憶の理論
 第三節 精神分析と集合的な記憶
第九章 時は流れない
 第一節 記憶の両義性
 第二節 大森哲学における想起の理論
終りに


■序章から
 『記憶・想起・忘却』シリーズの第一部『記憶の思想史』では記憶について、その形成と保持のメカニズム、記憶の錯誤、意識の第一の逆説に示された意識と記憶の違い、第二の逆説に示された人間のアイデンティティなどの問題を考えてきた。シリーズ第二部の『想起の思想史』では、何かを記憶にとどめる行為ではなく、記憶されたものを意識にのぼらせる行為である想起について考えてみたい。
 ほんらいの意味での記憶と想起が別のものであることは明らかだろう。印象は記憶され、それが保持され、必要な場合にはそれが想起される。しかしわたしたちはこの二つの概念についてきわめてあいまいである。そしてこの二つをよく混同する。政治家などが困った立場に立たされると、「記憶にありません」と言い逃れをすることが多い。この「記憶にない」という言葉は、そう言い立てている本人としては、おそらくそのような事実はなかったと言いたいのだろう。しかしあることがなかったことを主張するのは困難である。あったことは、何らかの証拠が残るので、あったことを示すことはできる。しかしなかったことは、証拠で示すことができない。だから記憶にないと言えば、言い逃れができると考えるのである。
 しかしこの言葉は同時に、もしもそんなことがあったのだとしても、わたしはそれを想起することができないと主張するものである。そんなことはなかったと主張するのではなく、記憶に残っていないから、想起できないと主張しているのだ。もしかすると、誰かがそれはあったことだと証拠をもっているかもしれない。誰かに目撃されていたかもしれない。そのような時にそなえて、そのようなことはなかったのではなく、わたしが想起できないのだと主張しているのである。
 記憶していないことは想起できない。しかし想起できないことは、かつてそのような事態が存在していて、ひとたびは記憶したことを否定するものではない。わたしたちは記憶していることのすべてを想起することはできない。想起することができるのは、記憶のごく一部である。そして無数の記憶のうちのその一部を想起することができるためには、十分な理由が存在しているはずである。あるいはわたしたちは時には錯覚のうちで、記憶していなかったはずのことを、あたかも実際にあって、記憶していたかのように想起することもある。このように想起することは、記憶することとは明確に異なる価値をもつ行為として考える必要がある。
 『記憶・想起・忘却』の第二部である本書では、想起について、そのさまざまな側面と、その思想的な意味を検討してみたい。この序論では、本書の考察の道筋の概要を示すことにしよう。まず想起という能力は記憶という能力とはどのように違うかを考えてみよう。それには第一章と第二章で検討したプラトンとアリストテレスの考察が重要な手掛かりとなる。



登録情報

  • フォーマット: Kindle版
  • ファイルサイズ: 726 KB
  • 紙の本の長さ: 113 ページ
  • 販売: Amazon Services International, Inc.
  • 言語: 日本語
  • ASIN: B073D55RLL
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能): 有効
  • X-Ray:
  • Word Wise: 有効にされていません
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