実際に大本営参謀だった著者の証言はとても興味深く、あっという間に読んでしまいました。
当時の陸軍がいかに精神主義で無謀な作戦をしていたかが情報参謀の視点から明らかにされています。
日本が負けたのは、国力の違うアメリカを相手にして多勢に無勢だったからだと思っていましたが、
アメリカの戦法研究や情報の精査も不十分なまま作戦が立案されたことも大きな要因だったことが分かりました。
紀元前500年に書かれた『孫子』にすら「彼を知り己を知れば百戦殆うからず。彼を知らずして己を知るは一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば戦う毎に殆うし。」とあるのに、米軍のことをこんなにも知らないまま戦争をしていたとは驚きです。
海軍はどうだったのかも気になりました。
現代でも情報という面では外国の方が上手な感じがしますね。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
