内容に関しては方々で言われているので割愛、ちくま学芸文庫版の翻訳について。
最初の40ページほどの間に、すでに日本語として意味不明な文が何箇所もあらわれます。
指示語がなにを指しているのかが不明であったり、
たとえ意味がギリギリ汲み取れたとしても、日本語として非常に気持ちの悪い文章が続きます。
この読みづらさは、同じ意味で評判の良くない岩波版「善悪の彼岸」の比ではないです。
あれは日本語として綺麗ではなくても、原文が透けて見えてくるような感覚はありました。
こちらは訳者自身の混乱のなかに投げ込まれるような、そんな感覚になります。
例えば以下のような構造の文章です。
「〜彼らの夢の場合にも、線や輪郭、色彩や群像、等の論理的因果性を、彼らのもっともすぐれた浮き彫りにも似た、場面の連続を予想せざるを得ないであろう、そしてこの場面連続の完璧さに至っては、もし一つの比較が可能であるとすれば、夢みるギリシア人をホメロスと呼び、ホメロスを夢みるギリシア人と呼ぶとしても、確かに不当ではないであろう、近代人がその夢に関して己れを敢えてシェークスピアと比較する場合よりもさらに深い意味において。」
この文が読む端からすっと頭に入るなら読んでみてもいいと思います。
翻訳-4
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