題名が気になって購入した。
最近、病院での医療事故などに対して事故調査委員会が構成されることがある。ところがそのメンバーを見ると、ほとんどが院内の人物だったりする。院外の人物でも多くが医療従事者だったりする。
そんなレベルの議論とは全く異なる状況がここに示されている。
院内の安全活動に患者に参加してもらおうというのだ。しかもそのときに必要なコミュニケーションのスキルや院内の組織や取り決めの注意点などが具体的に示されている。院内でどれほどのインシデントが起こり何が原因でどう対策を立てるか、その赤裸々な議論に加わってもらって意見をもらおうというのだ。賠償責任などについても議論されている。
考えてみれば、カルテ開示ということすら危うかったこの国でもいつの間にか主流になってきているし、インシデントの検討にも患者に加わってもらって事故予防策を検討するような組織が日本でも主流になって行くのだろうか。
そんな状況を、ちょっと先駆けて知りたいのならぜひ読むべき。
そうでなくても、患者とのコミュニケーションや事故防止リーダの役割などについて興味を持っている人にとっても興味を持てるだろう。比較的安価でお買い得感あり。
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