「サイコパスについての本」と紹介されているが、サイコパスについて取り上げられているのは第2章~第3章だけなので、やや誤解を生みそう。
それよりも、本書の中心的テーマは、むしろ「利他行動」についてだ。【人は、なぜ、どのようにして、お互いを思いやることができるのか】について書かれている。
著者の主張では、【特定の人だけがサイコパスなのではなく、どんな人もサイコパス的な所と思いやり深い所を両方兼ね備えているが、濃淡がある】というもの。【人間は、「サイコパス」と「普通の人」と「並外れた利他主義者」が、連続的に正規分布している】、という。
この考え方自体は、とても面白く感じた。
日本では、利他的行動(寄付をしたり、腎臓のドナーになったりすること)は「売名行為」などと批判されがちだが、本書では、利他行動をしたことで自身が感じる喜びは、「他者の苦痛を和らげ、他者に喜びをもたらすことが自分の満足感の源になる」からであり、「利己的なものでない」、との指摘しており、その点も興味深かった。
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恐怖を知らない人たち 単行本 – 2018/8/27
アビゲイル・マーシュ
(著),
江戸 伸禎
(翻訳)
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人間の善意はどこから来るのか。その鍵は「恐怖の表情」の認知にあった。
善意をもたないサイコパスと、犠牲をいとわない利他主義者。二者の脳を研究すると、驚くべき事実が明らかに。
善意をもたないサイコパスと、犠牲をいとわない利他主義者。二者の脳を研究すると、驚くべき事実が明らかに。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2018/8/27
- 寸法12.9 x 2.6 x 18.8 cm
- ISBN-104041068525
- ISBN-13978-4041068526
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
『サイコパス』と『善意の人』の差は、恐怖のとらえ方にあった―!TEDトークで話題沸騰!最新脳科学で、サイコパスの脳を徹底分析。
著者について
●アビゲイル・マーシュ:米国ジョージタウン大学心理学部准教授。ハーバード大学で社会心理学の博士号を取得し、アメリカ国立精神衛生研究所で認知神経科学の博士号教育を修了した。10年以上にわたり脳と行動に関する研究を行っている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マーシュ,アビゲイル
ハーヴァード大学で社会心理学の博士号を取得し、アメリカ国立精神衛生研究所で認知神経科学などの研鑽を積んだ。10年以上にわたり、脳と行動に関する研究を行っている。現在、ジョージタウン大学心理学部准教授
江戸/伸禎
1980年、愛媛県生まれ。国際基督教大学教養学部人文学科卒業。財団法人ラヂオプレス(RP)、国際ニュースサイト「AFPBB News」などで10年以上にわたりニュースの翻訳・編集に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ハーヴァード大学で社会心理学の博士号を取得し、アメリカ国立精神衛生研究所で認知神経科学などの研鑽を積んだ。10年以上にわたり、脳と行動に関する研究を行っている。現在、ジョージタウン大学心理学部准教授
江戸/伸禎
1980年、愛媛県生まれ。国際基督教大学教養学部人文学科卒業。財団法人ラヂオプレス(RP)、国際ニュースサイト「AFPBB News」などで10年以上にわたりニュースの翻訳・編集に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2018/8/27)
- 発売日 : 2018/8/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4041068525
- ISBN-13 : 978-4041068526
- 寸法 : 12.9 x 2.6 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 666,476位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 4,143位臨床心理学・精神分析
- - 15,921位心理学入門
- - 16,506位心理学の読みもの
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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7 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月4日に日本でレビュー済み
他人に対して冷淡で、ときには残虐な暴力行為にも及ぶサイコパス。他方、並外れて思いやりがあり、自らの命を賭してまで赤の他人を助けようとする利他主義者。同じ人間なのに、両者は他人に対して驚くほど異なった行動パターンを示す。だがそうだとすれば、両者の行動はなぜそれほど異なっているのだろうか。
本書の著者アビゲイル・マーシュは、社会心理学と神経科学の知見を組み合わせながら、その問題に挑んでいる。先に答えを言ってしまうと、鍵となるのは「おびえた表情の認知」と「扁桃体の活動」だ。他人がおびえた表情を見せるとき、サイコパス的な特徴を持つ人はそれをほとんど認識できず、彼らの脳内の扁桃体もほとんど反応しない。他方、並外れた利他主義者はその表情に対してことさら敏感で、脳内の扁桃体も盛んに活動する。他人に対する両者のふるまいが著しく異なっているのは、脳や認知能力におけるそうした違いが関係している、というわけだ。
以上の論点に加えて、本書ではほかにも興味深いトピックや議論が展開されている。とりわけ、著者が利他主義に関心を持つきっかけともなった、大学生時代に経験したというエピソードは印象的だ。また、「アロマザリング」という視点から利他行動を考察する第5章の議論も目を惹く。そういうわけで、本書は読んでいて退屈することのない本である。
とはいえ、本書に対するツッコミどころがないわけではない。まず、たとえ一般向けに書かれている本だとしても、その内容を考えるならば、自説を裏付けるデータ(とくにそれを表す図表)がもっと欲しかったと思う。そして、「恐怖を知らない人たち」という邦題は、控えめに言ってもミスリーディングだろう。本書の主人公たる並外れた利他主義たちは、けっして恐怖を知らないわけではない。彼らが恐怖を感じつつも勇敢な行動をなしていることは、本文で何度も強調されているとおりである。
TEDトークにもあるように、著者の話術はなかなかのもの。だからこそ、上記の2点が解消されていたらと、いささか残念さが残る本であった。
本書の著者アビゲイル・マーシュは、社会心理学と神経科学の知見を組み合わせながら、その問題に挑んでいる。先に答えを言ってしまうと、鍵となるのは「おびえた表情の認知」と「扁桃体の活動」だ。他人がおびえた表情を見せるとき、サイコパス的な特徴を持つ人はそれをほとんど認識できず、彼らの脳内の扁桃体もほとんど反応しない。他方、並外れた利他主義者はその表情に対してことさら敏感で、脳内の扁桃体も盛んに活動する。他人に対する両者のふるまいが著しく異なっているのは、脳や認知能力におけるそうした違いが関係している、というわけだ。
以上の論点に加えて、本書ではほかにも興味深いトピックや議論が展開されている。とりわけ、著者が利他主義に関心を持つきっかけともなった、大学生時代に経験したというエピソードは印象的だ。また、「アロマザリング」という視点から利他行動を考察する第5章の議論も目を惹く。そういうわけで、本書は読んでいて退屈することのない本である。
とはいえ、本書に対するツッコミどころがないわけではない。まず、たとえ一般向けに書かれている本だとしても、その内容を考えるならば、自説を裏付けるデータ(とくにそれを表す図表)がもっと欲しかったと思う。そして、「恐怖を知らない人たち」という邦題は、控えめに言ってもミスリーディングだろう。本書の主人公たる並外れた利他主義たちは、けっして恐怖を知らないわけではない。彼らが恐怖を感じつつも勇敢な行動をなしていることは、本文で何度も強調されているとおりである。
TEDトークにもあるように、著者の話術はなかなかのもの。だからこそ、上記の2点が解消されていたらと、いささか残念さが残る本であった。
2018年9月25日に日本でレビュー済み
本屋でざっくり立ち読みしてみました
「サイコパスは恐怖を感じる感覚がないので他人の恐怖の気持ちも理解できない」ということのようです。
なるほど、という感じです。帯の折り返し部分の文章がこの本の要約なのでそこだけ読んでもいいかもです。
外国の翻訳本特有のわかりにくさや、余談が多いのでそういう部分は極力飛ばし、
興味のそそる部分の要点のみ読むようにしました。(でないとこの手の本は長すぎて読む気がしない為)
この手の本は、こういった余計な部分をはぶけばかなり薄い本になりますから商売になりません(笑)。
でもそうしてくれたほうが読み手には理解しやすいし楽しんで読めるんですけどね。あともっと図解も欲しいです。
文字の大きさや種類なども含め「読みやすさ」をもっと考えて編集して欲しいです。せっかく日本向けに編集しなおしてるわけですから。
でもこの本が売れれば、日本の作家が「すぐ真似して超わかりやすくした本を出版する」のでそういう本が出るまで待つのもいいかも知れません(笑)糖質制限の本とかもそうでしたよね。
「サイコパスは恐怖を感じる感覚がないので他人の恐怖の気持ちも理解できない」ということのようです。
なるほど、という感じです。帯の折り返し部分の文章がこの本の要約なのでそこだけ読んでもいいかもです。
外国の翻訳本特有のわかりにくさや、余談が多いのでそういう部分は極力飛ばし、
興味のそそる部分の要点のみ読むようにしました。(でないとこの手の本は長すぎて読む気がしない為)
この手の本は、こういった余計な部分をはぶけばかなり薄い本になりますから商売になりません(笑)。
でもそうしてくれたほうが読み手には理解しやすいし楽しんで読めるんですけどね。あともっと図解も欲しいです。
文字の大きさや種類なども含め「読みやすさ」をもっと考えて編集して欲しいです。せっかく日本向けに編集しなおしてるわけですから。
でもこの本が売れれば、日本の作家が「すぐ真似して超わかりやすくした本を出版する」のでそういう本が出るまで待つのもいいかも知れません(笑)糖質制限の本とかもそうでしたよね。
2019年2月11日に日本でレビュー済み
「冷淡な脳」や「サイコパシーハンドブック」で脳の扁桃体にスポットを当てたジェームズ・ブレアに師事し一緒にサイコパシーの神経系統を調べた著者による実際に脳内で起こっている事象の最新脳科学の学術書。
基本的にはサイコパスとの対峙方法ではなく、脳の中で何が起こっているのかを神経系統で詳しく説明している。
基本的にはサイコパスとの対峙方法ではなく、脳の中で何が起こっているのかを神経系統で詳しく説明している。
