「怒り」に関する本を何冊か読んだがこれも同じように説得力がなく、他と言ってることが変わらない。
社会のエリートが書いた本も僧侶や聖者が書いた本も結局は現実のあらゆる状況を網羅した話ではなく頭の中のイメージを言葉にしているだけで此れといって実践できる部分はない。
例えば、この本では「怒り」を「常に抱く人」が良くないというスタンスで、その怒りがどれだけその人に損をさせているかを説明する。
だがおれも他の悩める人も、「常に」怒っているわけではなく調子のいいときは当然喜びや幸せを享受して絶好調さ。
「常に怒っている人」はそりゃ治したほうがいいだろうしこの本を読んで自分がどういう状況なのかを客観的に見ることもできうるだろう。
だが、世の中の多くの人が「怒り」の問題を考えるとき、それはふとした日常での些細な出来事が自分の怒りを生んでその結果として後々たいへんな思いをするのだという状況をどうにかしたいのだ。
この本に書かれているように、「怒り」は良くないとわかっているし百も承知の上で怒ってしまうのだ。
もっと万人が実社会でふと経験する事象を例に挙げて怒りの構造と対処法を説明できれば、ググっとひきつけられて完読できたであろうに。
でも、人間の世の中なんてそんな簡単なものではないんだなこれが。
聖者や一部のエリートの人にはわからないだろうけど、世間やちまたにはイライラの種や
怒らなければどうしようもない諸々の事象が朝から晩まで充満しているのですよ。
がんばって怒りを抑えるしかないのさ。
人間の世の中なんてそんなものである。その程度のものである。
聖者が言葉で説得できるのなら何千年も前にこの世から「怒り」や「戦争」は無くなっているはず。
それができないからこうやって藁をもつかむ思いで書物をあさっているのだが、
やっぱりこの本もたいして役には立たなかったなぁぁ。
ついでに言うと 今のおれの方がよっぽど「聖者」だと思うんだが・・・・
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