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応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) がカートに入りました
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応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 新書 – 2016/10/19

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商品の説明

メディア掲載レビューほか

成功例の少ない「応仁の乱」で18万部。日本史研究に新たなスター誕生か

日本史上の大トピックとされていながらも、全体像を捉え難い「応仁の乱」。そんな題材を、既成史観の図式に頼ることなく、絶妙なバランス感覚で丁寧に整理した新書がヒットしている。NHK大河ドラマの歴代最低視聴率記録を長年保持していた『花の乱』(1994年)を始め、「応仁の乱」を扱ったものに成功例は少ないので、異例の現象だ。

「『応仁の乱』をテーマに選んだのは著者ご本人です。地味かもしれませんが名前を知らない日本人はおらず、そういう意味では歩留まりがよい。大ヒットはしないまでも絶対に失敗はしないテーマという認識でした。中公新書は『歴史ものに強い』というアドバンテージもありますし後は“著者力"で突破だ、と」(担当編集者の並木光晴さん)

古くは網野善彦さん、近年では磯田道史さんなど、日本史研究者には、時に、学識の確かさと読み物としての面白さを両立させるスター学者が登場する。36歳とまだ若い本書の著者は、次代の有望株だ。

「扱う題材の全体像をはっきりと理解し、その上で、読者に伝える情報を取捨選択できる。30代半ばでのこの筆力には、とても驚かされました」(並木さん)

中公新書の主な読者層は50代以上。しかし本書の売れ行きの初速はネットなどと親和性がある30代・40代が支え、そこから高年齢層に支持が広がった。これは、新たなスター誕生の瞬間かもしれない。

評者:前田 久

(週刊文春 2017.3.2号掲載)

だらだらと続く大乱

小学校の教科書で紹介されていることもあってか、「応仁の乱」の知名度は高い。しかし、それがどのような戦乱だったのかと問われると、多くの日本人が口ごもる。室町後期に京都でおきた……戦国時代のきっかけとなった……諸大名入り乱れての……。

呉座勇一『応仁の乱』は、ほとんどの日本人が実態を知らないこの大乱を、最新の研究成果をふまえながら実証的に検証してみせる。さらには、同時代に生きた興福寺の2人の高僧(経覚と尋尊)が遺した日記を通じて、戦乱に巻きこまれた人々の生態を描いている。それらの合間に、気鋭の中世史学者ならではの自説も展開する。いたって学術的な内容なのだが、構成の巧さと呉座の筆力によって最後まで読ませる。

しかし、全体としては、やはりよくわからない。それは決して呉座の責任ではなく、この戦乱が結果的に大乱になってしまっただけで、発端の当事者(細川勝元と山名宗全)たちも、短期に決着するとふんでいたからだ。それがいつしか、両氏が多数の大名を引きこんだために、諸大名の目的が錯綜して、将軍も大将もコントロールできなくなっていき、京都だけでなく各地で戦闘がくり返され、だらだらと終結まで11年もかかってしまったのだ。しかも、戦後処理まで判然としないのだから、応仁の乱はよくわからない。

大義名分に乏しいだらだらと続いた応仁の乱は、第1次世界大戦に類似していると呉座は説く。結果的に諸国に新たなパワーバランスを生みだすことになる、地味な大乱。ひょっとしたら今、私たちもそんな混沌の時代を生きているのかもしれない。

評者:長薗安浩

(週刊朝日 掲載)

内容紹介

室町後期、京都を戦場に繰り広げられた内乱は、なぜあれほど長期化したのか。
気鋭の研究者が戦国乱世の扉を開いた大事件を読み解く。

【目次】
はじめに
第一章 畿内の火薬庫、大和
1 興福寺と大和 / 2 動乱の大和 / 3 経覚の栄光と没落
第二章 応仁の乱への道
1 戦う経覚 / 2 畠山氏の分裂 / 3 諸大名の合従連衡
第三章 大乱勃発
1 クーデターの応酬 / 2 短期決戦戦略の破綻 / 3 戦法の変化
第四章 応仁の乱と興福寺
1 寺務経覚の献身 / 2 越前の状況 / 3 経覚と尋尊 / 4 乱中の遊芸
第五章 衆徒・国民の苦闘
1 中世都市奈良 / 2 大乱の転換点 / 3 古市胤栄の悲劇
第六章 大乱終結
1 厭戦気分の蔓延 / 2 うやむやの終戦 / 3 それからの大和
第七章 乱後の室町幕府
1 幕府政治の再建 / 2 細川政元と山城国一揆 / 3 孤立する将軍 / 4 室町幕府の落日
終章 応仁の乱が残したもの
主要参考文献
あとがき
関係略年表
人名索引

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登録情報

  • 新書: 302ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2016/10/19)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 412102401X
  • ISBN-13: 978-4121024015
  • 発売日: 2016/10/19
  • 商品パッケージの寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0 47件のカスタマーレビュー
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形式: 新書
書名は「応仁の乱」ではあるが、かなり曲者である。奈良・興福寺の別当2人の日記に沿って、6代将軍・義教暗殺から10代将軍・義稙追放までの60年間を、大和や興福寺の情勢を交えつつ詳述しているが、新書だと思って読むととんでもない。応仁の乱の概略をささーっと書いている本ではない。応仁の乱を手掛かりにして、近年の研究の成果を基にした中世の世界観や思考を、同時代的に追体験させようという、かなり野心的な本である。応仁の乱が始まるまで80ページ。そこまで、「興福寺にキャリア僧侶とノンキャリ僧侶、偉い武装僧侶とそうでない武装僧侶、僧侶じゃないが門跡所属の武士……といろいろ格差がある」「近衛家系の一条院と九条家系の大乗院」などの興福寺組織や、管領家や有力守護家の跡目争いについてレクチャーをがっつり受けてから、ようやく本題に入る。

本書というか、著者が優れているのが、文章のよさである。一文一文が短くて歯切れがよい。事実と推測は明確に分けており、接続詞を多用し叙述しているので文章の相互関係が明晰である。そして、本書は新書としては非常に手がかけられている。ページが離れた事跡が再登場する際には該当ページを指し、参照を助けている。年表や詳細な地図、将軍家はもちろん、摂関家、有力大名家などの系図が掲載されていて、人物関係が把握しやすい。何より、尋常でない人物の多さを7ページにわたる索引で支え
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投稿者 Edgeworth-Kuiper Belt 殿堂入りレビュアートップ10レビュアー 投稿日 2017/3/17
形式: 新書
「これだけ大規模で長期にわたる戦乱なのに、大名たちが何のために戦ったのか見えてこないというのは不思議である。劇的で華々しいところがまるでなく、ただただ不毛で不条理。これが応仁の乱の難解さ、ひいては不人気につながっているのだろう」。

この手の新書としては異例の20万部以上のヒットになっているということなので、読んでみた。奈良の興福寺の2人の僧である経覚と尋尊にスポットを当て、それぞれが残した日記である『経覚私要鈔』と『大乗院寺社雑事記』の記述を重視しながら書かれている。また、応仁の乱の期間だけでなく、その前後の事柄にかなりページを割いており、その結果として、時代の大きな流れの中で応仁の乱とはなんだったのかということを切れ目なく位置付けて理解できるようになっている。

ただ、経覚と尋尊および興福寺という軸が据えてあるとはいえ、とにかく、複雑である。それは、著者の書き方の問題ではなく、事実として、応仁の乱がとにかく込み入ったものだからだ。二転三転、めまぐるしく交錯する思惑と利害、昨日の敵は今日の友、入り組んだ人間関係、膨大な数の登場人物、なのに一大決戦と呼べるものはなく、ヒーローも不在で、イデオロギー的な大義名分にも乏しい。たとえば、三国志や源平合戦や戦国時代の天下統一までの流れや明治維新と比べると、まったくつかみどころがない。「ただただ不毛で不
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投稿者 羽田シルバー VINE メンバー 投稿日 2017/3/13
形式: 新書
今、話題の本です。混沌とした状況である応仁の乱について解説した本です。応仁の乱は知っていても、その内容について、説明できる人は少ない。そして、応仁の乱とは、ヒーローがはっきりしない乱であるという。はじめの文章が、この本に対する期待をとても高めてくれます。しかし、その後は、混沌とし過ぎて、私のような素人には、この本を読んでもさっぱりわかりませんでした。話題が大きかったので、もっと楽しめる本かと思いましたが、やっぱり難解だったというのが正直な感想です。難しいものは難しいのでしょう。
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形式: 新書 Amazonで購入
主に<興福寺>の二人の僧(門主)である経覚、尋尊の日記に基づいて「応仁の乱」及びそれが中世文化に及ぼした影響、更に逆に、「応仁の乱」をもたらした背景としての中世文化・足利幕府の頽廃振りを分析した意欲的な書。学校時代の日本史において、一番分らなかったのがこの「応仁の乱」である。日野富子(=義政の正妻)という悪女が暗躍したとか、「応仁の乱」の結果として下剋上の戦国時代が始まったとか、ザックリとした内容ばかりで、誰と誰が何の目的で闘い、何故このように長期化(11年)し、結局、誰が勝利したのかサッパリ不明の事件だった。

本書ではそれを紐解くために、まず、藤原氏の氏寺である<興福寺>の紹介から始まる。これは"鬼面人を嚇す"という手法ではなく、実際に<興福寺>の存在が「応仁の乱」に影響を与えているからである(勿論、本書が経覚、尋尊の日記に基づいているためでもある)。最初は、畠山家の内紛であった筈の戦が、細川・山名の両管領が別れて加担した(両者の関係はそれまで良好だった)ために、次第に戦が拡大して行くのだが、その畠山家の内紛の元を遡ると<興福寺>に辿り着くのである(詳しくは本書の記述参照。簡単に纏められる程、単純な経緯・人間関係ではない)。著者の主張点の一つは、「応仁の乱」後のクーデター「明応の
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