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応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 新書 – 2016/10/19
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気鋭の研究者が戦国乱世の扉を開いた大事件を読み解く。
【目次】
はじめに
第一章 畿内の火薬庫、大和
1 興福寺と大和 / 2 動乱の大和 / 3 経覚の栄光と没落
第二章 応仁の乱への道
1 戦う経覚 / 2 畠山氏の分裂 / 3 諸大名の合従連衡
第三章 大乱勃発
1 クーデターの応酬 / 2 短期決戦戦略の破綻 / 3 戦法の変化
第四章 応仁の乱と興福寺
1 寺務経覚の献身 / 2 越前の状況 / 3 経覚と尋尊 / 4 乱中の遊芸
第五章 衆徒・国民の苦闘
1 中世都市奈良 / 2 大乱の転換点 / 3 古市胤栄の悲劇
第六章 大乱終結
1 厭戦気分の蔓延 / 2 うやむやの終戦 / 3 それからの大和
第七章 乱後の室町幕府
1 幕府政治の再建 / 2 細川政元と山城国一揆 / 3 孤立する将軍 / 4 室町幕府の落日
終章 応仁の乱が残したもの
主要参考文献
あとがき
関係略年表
人名索引
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2016/10/19
- 寸法17.2 x 11 x 1.8 cm
- ISBN-10412102401X
- ISBN-13978-4121024015
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
成功例の少ない「応仁の乱」で18万部。日本史研究に新たなスター誕生か
日本史上の大トピックとされていながらも、全体像を捉え難い「応仁の乱」。そんな題材を、既成史観の図式に頼ることなく、絶妙なバランス感覚で丁寧に整理した新書がヒットしている。NHK大河ドラマの歴代最低視聴率記録を長年保持していた『花の乱』(1994年)を始め、「応仁の乱」を扱ったものに成功例は少ないので、異例の現象だ。
「『応仁の乱』をテーマに選んだのは著者ご本人です。地味かもしれませんが名前を知らない日本人はおらず、そういう意味では歩留まりがよい。大ヒットはしないまでも絶対に失敗はしないテーマという認識でした。中公新書は『歴史ものに強い』というアドバンテージもありますし後は“著者力"で突破だ、と」(担当編集者の並木光晴さん)
古くは網野善彦さん、近年では磯田道史さんなど、日本史研究者には、時に、学識の確かさと読み物としての面白さを両立させるスター学者が登場する。36歳とまだ若い本書の著者は、次代の有望株だ。
「扱う題材の全体像をはっきりと理解し、その上で、読者に伝える情報を取捨選択できる。30代半ばでのこの筆力には、とても驚かされました」(並木さん)
中公新書の主な読者層は50代以上。しかし本書の売れ行きの初速はネットなどと親和性がある30代・40代が支え、そこから高年齢層に支持が広がった。これは、新たなスター誕生の瞬間かもしれない。
評者:前田 久
(週刊文春 2017.3.2号掲載)だらだらと続く大乱
小学校の教科書で紹介されていることもあってか、「応仁の乱」の知名度は高い。しかし、それがどのような戦乱だったのかと問われると、多くの日本人が口ごもる。室町後期に京都でおきた……戦国時代のきっかけとなった……諸大名入り乱れての……。
呉座勇一『応仁の乱』は、ほとんどの日本人が実態を知らないこの大乱を、最新の研究成果をふまえながら実証的に検証してみせる。さらには、同時代に生きた興福寺の2人の高僧(経覚と尋尊)が遺した日記を通じて、戦乱に巻きこまれた人々の生態を描いている。それらの合間に、気鋭の中世史学者ならではの自説も展開する。いたって学術的な内容なのだが、構成の巧さと呉座の筆力によって最後まで読ませる。
しかし、全体としては、やはりよくわからない。それは決して呉座の責任ではなく、この戦乱が結果的に大乱になってしまっただけで、発端の当事者(細川勝元と山名宗全)たちも、短期に決着するとふんでいたからだ。それがいつしか、両氏が多数の大名を引きこんだために、諸大名の目的が錯綜して、将軍も大将もコントロールできなくなっていき、京都だけでなく各地で戦闘がくり返され、だらだらと終結まで11年もかかってしまったのだ。しかも、戦後処理まで判然としないのだから、応仁の乱はよくわからない。
大義名分に乏しいだらだらと続いた応仁の乱は、第1次世界大戦に類似していると呉座は説く。結果的に諸国に新たなパワーバランスを生みだすことになる、地味な大乱。ひょっとしたら今、私たちもそんな混沌の時代を生きているのかもしれない。
評者:長薗安浩
(週刊朝日 掲載)登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2016/10/19)
- 発売日 : 2016/10/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 302ページ
- ISBN-10 : 412102401X
- ISBN-13 : 978-4121024015
- 寸法 : 17.2 x 11 x 1.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 93,625位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

1980年8月、東京に生まれる。
1999年4月、東京大学教養学部(前期課程)文科Ⅲ類入学。
2001年4月、東京大学文学部歴史文化学科日本史学専修課程進学。
2003年3月、東京大学文学部(歴史文化学科日本史学専修課程)卒業。
2003年4月、東京大学大学院人文社会系研究科(日本文化研究専攻日本史学専門分野)修士課程入学。
2005年3月、東京大学大学院人文社会系研究科(日本文化研究専攻日本史学専門分野)修士課程修了(文学修士)。
2005年4月、東京大学大学院人文社会系研究科(日本文化研究専攻日本史学専門分野)博士課程進学。
2008年3月、東京大学大学院人文社会系研究科(日本文化研究専攻日本史学専門分野)博士課程単位取得満期退学。
2011年6月、東京大学より博士(文学)を授与される。
2005年4月より2008年3月まで、日本学術振興会特別研究員DC。
2008年4月より2011年3月まで、日本学術振興会特別研究員PD。
現在、東京大学大学院人文社会系研究科研究員。
カスタマーレビュー
お客様のご意見
お客様はこの歴史ファンなら一読の価値があると評価しています。応仁の乱について、詳しく述べており、歴史ファンなら特に好感が持てる良書だと感じています。また、興福寺や奈良の武士たちの生き様が伝わってきたという声もあります。一方で、難易度については意見が分かれています。一部のお客様は分かりやすいと評価していますが、複雑すぎて頭に入らないという指摘があります。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。
お客様はこの歴史書について、以下のような評価をしています: 応仁の乱について、全体像を説明し、歴史的背景がよく分かったと好評です。また、登場人物が多く、ノートに整理しながら読むことをお勧めしています。 歴史ファンなら一読の価値があり、鎌倉から室町時代に興味があったという声もあります。 一方で、多くの非大物の利害関係が生み出す混沌や、登場人物たちの行動を描くという点については課題があると指摘されています。
"...本書は、「応仁の乱」について 新しい研究成果も交えながら その全体像を説明してくれている。 まだ消化しきれていない部分はあるが 漸く、大体のところは理解できた。 しかし、戦国期の書籍を読んでいる時も感じるのだが..." もっと読む
"結論からいうと面白かった。 読んでよかったとも思う。 しかし... 「ストーリー」という物語性による肉付けを極端に削ぎ落とし、固有名詞という骨格だけで時間経過を羅列した歴史書がこんなにも読みづらいものか、ということを実感させられる一冊だった。..." もっと読む
"...本書は、そんな「応仁の乱」をその勃発から終結、さらには、その後の影響について、詳述した良作です。 読みはじめてすぐに、意外に感じたのは、奈良・興福寺と、その寺の僧侶、経覚(きょうがく)から解説が始まっていることです。..." もっと読む
"...知らなかったことをたくさん教えていただき、たいへん勉強になった。 ●しかし、読み物としては、ちょっと読みにくく、わかりにくい本である。..." もっと読む
お客様はこの小説の難易度について意見が分かれています。分かりやすいという評価がある一方で、複雑すぎて頭に入らないという指摘もあります。また、戦国時代に比べると非常に複雑で難しく、退屈な物語だと感じているようです。ただし、この本のおかげで理解できたという声もあります。
"...前書きで批判されている永原慶二著「日本の歴史10下剋上の時代」(中央公論社)を何十年ぶりに読んでみると、「下剋上の時代」のほうが、読みやすく、わかりやすく、面白く、イメージ豊かである。 その理由は 一、 本書の中で「応仁の乱」そのものについて書いた部分は、比較的少ない。..." もっと読む
"この数字にも惹かれて、読み始めたが、通勤途中に読むのは、途切れ途切れで難行苦行でした。著者が独自の視点で、多くの資料を読み込んで表されたのはよく分かったけど、修行に近い読書体験でした。人名の海に沈みました。" もっと読む
"分かりやすいといううたい文句だったが、複雑すぎて頭に入らない。情報が多すぎ。もっと整理してほしかった。" もっと読む
"戦国時代に比べると、応仁の乱は、非常に複雑で難しく、退屈な物語ということが、この本のおかげで分かりました。..." もっと読む
上位レビュー、対象国: 日本
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「知ってはいるけれど、内容は知らない」というものの
筆頭の一つに挙げられるのが「応仁の乱」だと思う。
かくいう当方も、本書を読むまでは、なんも知らんかった。
本書は、「応仁の乱」について
新しい研究成果も交えながら
その全体像を説明してくれている。
まだ消化しきれていない部分はあるが
漸く、大体のところは理解できた。
しかし、戦国期の書籍を読んでいる時も感じるのだが
登場人物が多過ぎる。
しかも、マイナーな人物。
本書も、その例に漏れず、登場人物が多い。
だから、「毎日少しずつ読み進める」という方法を採ると
訳が分からなくなると思う。
例えば、「これ誰だっけ?」と疑問に思い
前の章を読み返す羽目になるとか。
というわけで
「時間のある時に一気読み」を何度も繰り返す、ということをお勧めしたい。
そうすれば、徐々に理解が深まると思う。
それを収拾不可能な段階に拡大させた山名の失策。
なんとかしようとはしたが、将軍としての権威にこだわって万事中途半端な対応に終わった印象の足利幕府。
良く分かんないが、なんだかずっと揉め続けてる大和国と興福寺。
最初から最後まで一貫して戦い続け、しかもやたらと強かった畠山義就。
このあたりまでは理解しました。
こういう本を読みなれてる、事前知識がある方じゃないとちょっと難しいかなと思う内容です。
とはいえ間違いなく、読む前よりは「応仁の乱」について整理は進むはず。
頑張って読みきって良かったです。
読んでよかったとも思う。
しかし...
「ストーリー」という物語性による肉付けを極端に削ぎ落とし、固有名詞という骨格だけで時間経過を羅列した歴史書がこんなにも読みづらいものか、ということを実感させられる一冊だった。
もうとにかく話の流れが掴めない。
しまいには姓すら省かれ名のみをつらつら並べたて、似たような名前同士が合戦したり、盟になったり、裏切ったり、文字通りのカオスが展開される。
新書としてはこれでいいという見方と、新書だからこそ幅広い読者に寄せる描出があるべきだという考え方とどちらもありそうだが...
しかし、過去に起きた真実をそのまま認知することが不可能である以上、歴史を陳述•探究するにあたり、一定の物語性を付与することは経過として不可欠ではないだろうか?それがそんなに悪いことなのだろうか?
個人的に、もっと良いものに成り得た非常に残念な一冊だと感じたが、それでも読めてしまうのは応仁の乱というイベントそのものが抱える奥深さによるものだろう。
著者としては学術書としてではなく新書としたことで、多く売れたから満足ということだろうか。
少しの配慮でもっと長く読まれるものを残せただろうに、なぜそれをあえて為そうとしないのか、理解できない。
日本史学が痩せ細る要因が、こういう部分にある気がしてならない。
誰が勝利したかもハッキリとはせず、この戦乱の意味が何で、どこにあったかも非常にわかりにくい。
そこでこの本では「経覚私要鈔」と「大乗院寺社雑記事」という二つの資料から応仁の乱の後世への影響力と
その戦乱に巻き込まれた人々の生き方というものを検証していこうとしている。
当時の室町幕府には三つの勢力が存在していて、一つは伊勢貞親を中心とした足利義政の側近集団。二つ目に
山名宗全をリーダーとした勢力。三つ目に細川勝元の集団。これらが次期将軍を巡って義視と義尚どちらを推すかで
分かれていた。そこへ畠山義就と政長の二人が家督を争う御霊合戦が起こった。
義就には宗全がつき、政長には勝元がそれぞれついて両勢力は京都御所を挟んでにらみ合う形で対峙した。
東軍主力は細川一門、長政、京極持清など細川の盟友や反山名派を糾合して成立した。一方の西軍主力は
山名一族、斯波義廉、義就など、その他東軍に組した大名に対抗するため西軍に参加した大名たちが集結した。
両軍の開戦時の兵力は合わせて5万ほどで、うち西軍が1万から2万ほどであったという。これ以降11年にわたって
「応仁の乱」と呼ばれる大乱が京の町で続くことになるが、西軍の朝倉孝景が東軍へ寝返ったのをきっかけに
両軍の均衡は破れ、次第に戦局は東軍有利の形勢となっていく。
応仁の乱の勃発から20年を経て戦後処理がやっと終結し、畿内の政治的安定は保たれることとなるが、この大乱に
参戦したいずれの大名も弱体化し、やがて実力ある家臣たち、いわゆる「戦国大名」と呼ばれる彼らに取って代わられる
結果となるのである。
最終的にこの大乱がもたらしたものは、支配階級の自滅と、有力家臣団の台頭を促したものであったと言える。
それが、本書「応仁の乱」でした。
確かに、この戦乱は、日本史の教科書で、必ず学び、誰でも名前は知っているし、「人の世むなし(1467)応仁の乱」という語呂合わせで、戦乱開始の年号を暗記した方も多いでしょう。
でも、一体何が原因で始まったのかよくわからないし、一体誰が勝者だったのかも、はっきりしません。
それを解説しようというのですから、多くの方が関心を持っているのではないでしょうか。
本書は、そんな「応仁の乱」をその勃発から終結、さらには、その後の影響について、詳述した良作です。
読みはじめてすぐに、意外に感じたのは、奈良・興福寺と、その寺の僧侶、経覚(きょうがく)から解説が始まっていることです。
私と同様に、経覚という名前は初耳という方も多いのではないでしょうか。
また、読み進めていくと、関係者の多さには驚かされます。
これも、応仁の乱が分かりにくい原因のひとつかもしれません。
本書を読んで、初めて知ったことは多々あるのですが、東軍の山名宗全も、西軍の細川勝元も、最初から全面戦争を望んだわけではなく、短期決戦を望んでいたのです。
それにも関わらず、11年という長期にわたる戦乱となってしまったというのが大きな特徴だと言えると思います。
また、戦乱の背景に、畠山氏の内紛があり、同じ一族の畠山政長は東軍に、畠山義就は、西軍についているのです。
ここも、この戦乱の分かりにくさのひとつだと思いました。
また、応仁の乱終結後、室町幕府では、細川政元が、将軍義材を廃し、義澄を擁立するという、明応の政変が起き、以後、征夷大将軍の二人体制になってしまったことも、初めて知ったことで、以後、幕府の権力は衰退し、戦国時代へと移っていったのだそうです。
本書を読み終えての感想としては、分かりにくい戦乱と言われているだけあって、人間関係が複雑で、一度読んだだけでは、十二分に理解することは難しいのではないか、ということでした。
でも、本書には、終章として、「応仁の乱が残したもの」として、それまでの解説の概要と、応仁の乱の次の時代への影響についてコンパクトにまとめた部分があります。
従いまして、これから読まれる方は、複雑な内容に辟易して、途中で放り出したりせず、終章まで辿り着かれることをオススメします。
いまは東京一極集中。
日本全体の人口減少のなかでも地方から都市圏に人々は移動している。
地方都市のシャッター通りと東京の高層マンション群がその象徴だ。この本を
読んでそれと真逆のことが応仁の乱後に起きていたことを知った。
応仁の乱のころの京都の人口は約10万人。そのうち3~4万人が武家関係者。
応仁の乱後、大名・守護・守護代たちは一斉に分国に帰る。ひとまかせにして
いたら所領を他人に掠めとられてしまう心配があったからだ。応仁の乱は権威を
破壊し、力があったら人のものでも自分のものにしていいという気分(下剋上)を
助長した。こうして多くの武士が地方に帰り、各地に京の御所や庭園をまねて
「小京都」と呼ばれる都市群をつくった。そのかわり京はひどく寂れ、多くの
文化人が活動の場を京から「小京都」へ移した。応仁の乱という長い戦争の結果、
皮肉にも日本全体の文化水準は著しくあがった。
この本は興福寺大乗院門主の経覚、尋尊の残した資料に焦点を合わせ、
応仁の乱を読み解いていく。尋尊の資料『大乗院寺社雑事記』は戦前から刊行され
研究されていた。経覚の資料『経覚私要録』は最近刊行されもの。
当書(呉座先生の本)の評価が高いのは『経覚私要録』の新しい研究の成果を
濃密に盛り込んでいるからだろう。
経覚(1395-1473) 78歳で示寂
尋尊(1430-1508) 78歳で示寂
この35歳違いの先輩後輩ふたりはキャラが対立しているところが面白い。
経覚は親分肌。前例にとらわれず柔軟に行動。ただし長期的展望にかけ
そのばしのぎ。あれこれ積極的に動いてほとんど失敗。でもしぶとい。
失敗してもすぐ起き上がってくる。西軍びいき。
一方の尋尊。プライドの高いエリート。万事に慎重。冷静沈着。石橋をたたいて
渡るタイプ。言説は激越だがすべて他人事のように傍観。経覚の尻拭いを黙々と
やる。基本東軍派。
このふたりが一緒に風呂にはいるシーンがでてくる。どんな会話をしたの
だろうか。当時は風呂を焚くというのは最高の接待だったと思うが、興味深い
エピソードがこの本に載っている。興福寺の衆徒のひとり古市胤栄。彼の自慢の
風呂釜が壊れた。修理に30貫文も要るという。古市は、小屋を仮設してその中で
念仏踊りが踊れるようにして入場料(6文/人)をとった。日本ではじめての
ディスコである。さくらを使ってのべ3000人を集めたという。
経覚も見物に行っている。プライドの高い尋尊はもちろんそんなものは無視。
大金を払って無事風呂釜は修復された。応仁の乱の最中にも面白い人物がいた
ものだ。ただしこの古市胤栄は武士のリーダーとしての評価は低い。







