相振り飛車の初心者に良い本です。
この本は、初形から互いに最善手を追って定跡化するのではなく、重要な「形」が多数収録されています。
といっても、単に手筋を集めただけではなく、きちんと場面に応じて順を追って解説されています。
これは私のような級位者にとって実戦的にありがたいことです。
というのは、級位者では定跡手順通りに進行しないことが非常に多く、特に相振り飛車は序盤から錯綜しがちだからです。
そういった場合でも、何を狙ってどのような形を目指せばよいか、あるいは警戒すべきか、ということが分かっていれば、駒組みの指針にすることができます。
最低でも、駒がぶつかる前の攻めの陣形+攻め筋だけでも覚えておけば、何をしていいかわからないことはなくなります。敵の囲いに対してどのような陣形を目指して組むか(対矢倉(例題27・28)、対金無双・美濃(例題31)、対美濃特化(例題34)、対高美濃(例題41)、対穴熊(例題44))が分かれば、とりあえずそれを目指せば戦えます。
本書はそういった目的に向いています。
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