「薬を使わない」心療内科の先生の書かれた、とても貴重な本です。
先生は、いろんな医療機関が「お手上げ」した患者さんの駆け込み寺とでもいいますか。とにかくスゴい先生だなあと思いました。
現代医学では、医者も患者も、原因を見つけて取り除くのが目的となっていて、
原因を見つけるのが、医者の「知的好奇心を満たす行為」になってしまう。
そのくせ、数値的な異常が見受けられないと、もうお手上げ。
それではいけないと。
「医者の目的は、病名を診断することではなく、治すことである」
なるほど、そのとおりだなあと思いました。
そうした患者さんの治療法は、じつは患者さんがいちばんよく知っているそうなのです。
症状には、必ず何らかの意味や、目的があるから。
誰でも、自然に治癒する力を持っているから。
今は様々なことが重なって、そこに辿り着くのが難しい状況にある……だから医者は、その手助けをしてあげるべき存在なのだと。
「傲慢で態度の悪い医者よりも、仲の良い友人の方が名医である」
先生は、まず患者と仲良くなるところから治療を始めるそうです。
主治医とうまくいかない方や、つらい症状に悩んでいる方、
悩みを相談されるけどうまくアドバイスできない方にもおすすめしたい本です。ぜひ読んでみてください。
先生と患者さんの数々の「心打たれるエピソード」そして、「心打たれる言葉」を受けて、つらい症状との向き合い方が変わると思います。
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