恋愛についてしばらく悩んでいました。人に相談できず、自分のなかで色々考えていましたが、苦しさは改善されず、一体なぜなのかと考えたとき、相手に期待をしていることが原因であり、また自己肯定感が薄れていることに気がつきました。そういったキーワードでネット検索して辿り着いたあるサイトで、本書が高評価されているのを見て購入しました。
この本を読んだ自分の気付きは以下の様なものです。いつも恋愛している時は苦しく、一人になった時には解放感を感じるのはなぜなのかと考えてきましたが、その原因が、自分の「幼児性の願望=愛して欲しい、評価して欲しい、よい子でいたい、心配されたい」に起因していることがわかりました。その願望を元に、相手の表情を読みまくって努力して、それなのに相手が自分の期待通りに動かないと相手を責め、信頼もできなくなっていく。なのに、その憎い相手から愛をもらおうとして、さらに苦しくなるという悪循環。
色んな恋愛関係のサイトでは、相手のことを考えすぎる時は、他に気をそらすような新しい趣味を始めよう等々と書いてあり、私も色々試しましたが、上記の様な悪循環の中で心が疲弊していると、新しいことを始めて予定を詰めていくことで余計に疲れてしまい、苦しくなる一方でした。
まずは心が疲れていることを自覚して休むこと。そして、自分の本当の希望を見極め、相手から離れたり、申し出を断る勇気を持つ(いままでは、断ったら嫌な顔されるとか、チャンスを逃してしまうとか、色々理由をつけて無理していました。)ことから始めています。いまでも相手の表情を読んでいる時があって、そんな時は自分の心が楽しめなくなっていますが、本書を読む前と違うのはそんな自分を客観的に自覚できること。忘れかけたらまた本書を読み返して、少しずつ改善できたら嬉しいと思っています。これまでは相手を大切にすることが最優先だと思っていたけれども、自分を大切にすることが根幹であって、その上で相手も同じように大切にする、という境地を目指したいです。
私は心理学やカウンセリングの専門家ではないので、著者の専門知識の云々や理論の巧拙はわかりません。しかし、何かに苦しんでいる人が、自分を変えたいと願うタイミングで読む限りでは、とても良い本だと思いました。レビューはほとんど書いたことがありませんでしたが、本書へのお礼の意味でこの文章を書きました。
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