ITコンサルタントです。中古一戸建てをリノベーション前提で購入しリノベーションを行いましたので、経験者でもあります。
この本に書いてあること、すごく理解できます。私もだいたい実践してきました(やること同じです)。
その経験上言えることの中で最も重要なのは、
・どこにリノベーションを依頼するか。その担当者とどれくらい目的を共有して信頼関係を構築し、ゴールにたどり着けるか
が、唯一かつ最も大事であると言えます。この点で著者さんとは良い酒が飲めそうです。
一方、著者さんの実践との違いもいくつかあります。私視点では重要だと思える点に触れてないのでマイナス1です。最大の違いは戸建てリノベとマンションリノベの違いで、この差から重要な点での違いがいくつかありました。
1) リノベーションをしてくれる業者さんの絞り方の違い
マンションリノベと戸建てリノベの違いに現れてきますが、マンションは躯体(構造)の変更はできないので、あくまで内装、断熱、電気給排水等のインフラ更新に留まります。逆に言えば、マンション構造での自由度は極めて高いです。一方、戸建てリノベでは躯体そのものに対する変更が大きなウェイトを占めます。一番大きいのは耐震性能の強化で、その他断熱や基礎部分の強化など、考えるポイントが多岐に渡るのです。この部分は工務店や設計事務所といった、建てることに対するプロの意見が極めて重要になってきます。
私が選んだ初期選定のポイントは、不動産でも大手でもなく、建てることに対してしっかりした思いがあるか。具体的には木造軸組をしっかりやっている業者で、耐震・断熱に最新の知識を得られているか。自治体・政府系補助金の登録業者になっているかどうか(最新の業界動向をしっかりつかめているということ)。新しい情報にアップデートしていて、かつ基本がしっかりしている。ここが最重要となりました。結果として会った業者さんとは今でもお付き合いしています。
2) 見積の精査方法の違い
著者さんは「そんなことしても無駄だしできません」と言ってましたが、そんなことないです。本後半で契約後にはやっていらっしゃいますし、見積段階でも十分可能です。(逆に言えば、この見積に付き合ってくれない業者は、その時点でどんぶり勘定しかできない微妙業者ということになります)
各社の見積項目の差は自分で埋めるのですが、重要になるのは
・準備する
・壊す
・構造を作る(修正する)
・内装を作る(修正する)
・電気系
・給排水系
などなど、必ず共通項目が見えてくることです。これは事前に知らなくても、見積を数社分もらえば自分で可能です。
次に、各社見積からの相対評価の他に、絶対基準を味方につけることです。ここで役に立つのが業界の標準工数が書かれている本です。私が手に入れたのは「積算資料ポケット版 リフォーム編」でした。もちろん各社はこの基準で書いていることはないですが、評価軸が手に入るのでとても良いです。
3) 構造に対するリノベーションの考え方がない
著者が体験してないので仕方ないとも思えますが、戸建てリノベはマンションリノベと違って構造系のリノベも考えなければならず、ここの設計・施工へのウェイトが全体の半分を占めます。ここで下手すると家が壊れますし、逆に誰もが無価値と思えるボロ家が誰もがびっくりするくらい良い家にもなります。
「リノベーション」という広義の題名にしたからには、こういう世界があるんだよというところは、さらっとでも良いので触れておいて欲しかったです。そうでなければ題名を「マンションのリノベーション」と打っておくべきでした。
というわけで、「リノベをちゃんとやってくれそうな業者を見つけて雇い、間違いないよう履行してもらう」という一方的な受発注関係から、「リノベーションというプロジェクトを一緒にやってくれる業者を見つけて付合い、しっかりとした信頼関係を築いて一緒に目的を達成する」ということを、この本を通じて実践していける方が一人でも増えることを祈ってます。
徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2019/4/4
ちきりん
(著)
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本の長さ336ページ
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言語日本語
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出版社ダイヤモンド社
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発売日2019/4/4
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ISBN-104478107742
-
ISBN-13978-4478107744
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商品の説明
出版社からのコメント
◆著者からのメッセージ
自宅をリノベーションすることを決めたあと、ネット上の情報を検索しまくり、同時に大量のリノベ本を読みました。
それらは間取りやインテリアのヒントを得るためにはとても役立ったし、「私もこんな部屋に住みたい!」という夢を膨らませてくれました。
でもその一方、知りたいのに見つからない情報もたくさんありました。
たとえば「リノベにいくらかかったか」は書いてあっても、そもそも予算をどう立てればいいのかはどこにも書いてありません。
もっとも重要なリノベ会社選びに関しても、「雑誌を見て相談に行ってみたら、すばらしい担当者に出会えた」とか
「話を聞いているうちに、ここなら任せられると思った」といった抽象的で情緒的な説明が多く、再現性がありません。
そんなことを考えながらリノベ会社への相談を始めてみると、次々と知らなかったコトがわかってきました。
そのなかには「こんな重要なことを理解しないままリノベを始めるのは無茶だよね!?」と思えるようなコトも。
たとえば、リノベ会社に相談に行けば大半の人が「費用はどれくらいかかりますか?」と聞くはずです。
でもこの質問にはまったく意味がありません。
「リノベにはどれくらいの期間、かかりますか?」という質問も同じです。
理由については本書を読んでいただくとして、私がこれらに気づいたのはリノベを始めたあとでした。
雑誌を読み、関連サイトを見ながら考えていた「こんな感じの部屋にしたい!」という夢も、途中で諦めました。
いろいろな理由で「できない」「やるべきではない」とわかったからです。
私は文筆活動をしていたので、
こうして得られた多くの学びを「これからリノベする人」にも共有したいと考え、本を書くことにしました。
本書ではリノベ会社選び、契約から設計、施工、引渡までの各プロセスについて詳述しており、
「リノベしたい。でもどこから始めればよいのかわからない」という1年前の私のような方や、
新築か中古+リノベかで迷っている方にはとても役立つ実用本になったと思います。
この本の最大の特徴は「徹底的に顧客目線で書かれている」ことです。
リノベやリフォームに関する本の多くは、設計士やリノベ会社などプロによって書かれており、
「専門的で詳しいけれど、初めてリノベする客の気持ちがわかっていない」と思うこともよくありました。
だからこの本は、リノベ業界で仕事をされている方にもぜひ読んでいただきたいと思っています。
なぜならここには「顧客目線で見たとき、リノベのなにがわからないのか、なにが戸惑いの源なのか」具体的に説明されているからです。
業界の方が本書を読んでくださり、専門家と素人である客の距離を少しでも縮めていただけたら、とても嬉しく思います。
自宅をリノベーションすることを決めたあと、ネット上の情報を検索しまくり、同時に大量のリノベ本を読みました。
それらは間取りやインテリアのヒントを得るためにはとても役立ったし、「私もこんな部屋に住みたい!」という夢を膨らませてくれました。
でもその一方、知りたいのに見つからない情報もたくさんありました。
たとえば「リノベにいくらかかったか」は書いてあっても、そもそも予算をどう立てればいいのかはどこにも書いてありません。
もっとも重要なリノベ会社選びに関しても、「雑誌を見て相談に行ってみたら、すばらしい担当者に出会えた」とか
「話を聞いているうちに、ここなら任せられると思った」といった抽象的で情緒的な説明が多く、再現性がありません。
そんなことを考えながらリノベ会社への相談を始めてみると、次々と知らなかったコトがわかってきました。
そのなかには「こんな重要なことを理解しないままリノベを始めるのは無茶だよね!?」と思えるようなコトも。
たとえば、リノベ会社に相談に行けば大半の人が「費用はどれくらいかかりますか?」と聞くはずです。
でもこの質問にはまったく意味がありません。
「リノベにはどれくらいの期間、かかりますか?」という質問も同じです。
理由については本書を読んでいただくとして、私がこれらに気づいたのはリノベを始めたあとでした。
雑誌を読み、関連サイトを見ながら考えていた「こんな感じの部屋にしたい!」という夢も、途中で諦めました。
いろいろな理由で「できない」「やるべきではない」とわかったからです。
私は文筆活動をしていたので、
こうして得られた多くの学びを「これからリノベする人」にも共有したいと考え、本を書くことにしました。
本書ではリノベ会社選び、契約から設計、施工、引渡までの各プロセスについて詳述しており、
「リノベしたい。でもどこから始めればよいのかわからない」という1年前の私のような方や、
新築か中古+リノベかで迷っている方にはとても役立つ実用本になったと思います。
この本の最大の特徴は「徹底的に顧客目線で書かれている」ことです。
リノベやリフォームに関する本の多くは、設計士やリノベ会社などプロによって書かれており、
「専門的で詳しいけれど、初めてリノベする客の気持ちがわかっていない」と思うこともよくありました。
だからこの本は、リノベ業界で仕事をされている方にもぜひ読んでいただきたいと思っています。
なぜならここには「顧客目線で見たとき、リノベのなにがわからないのか、なにが戸惑いの源なのか」具体的に説明されているからです。
業界の方が本書を読んでくださり、専門家と素人である客の距離を少しでも縮めていただけたら、とても嬉しく思います。
内容(「BOOK」データベースより)
これからリフォームやリノベーションをする人なら、誰でも経験者にじっくりと相談したいはず。その相手が、日本トップクラスのブロガーだったら…こんなに面白くて役立つ話が聞けました!
著者について
ちきりん
関西出身。バブル期に証券会社に就職。
その後、米国での大学院留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念。
2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る。
シリーズ累計30万部のベストセラー『自分のアタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』『自分の時間を取り戻そう』(ダイヤモンド社)のほか、
『「自分メディア」はこう作る! 』(文藝春秋)など著書多数。
関西出身。バブル期に証券会社に就職。
その後、米国での大学院留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念。
2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る。
シリーズ累計30万部のベストセラー『自分のアタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』『自分の時間を取り戻そう』(ダイヤモンド社)のほか、
『「自分メディア」はこう作る! 』(文藝春秋)など著書多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ちきりん
関西出身。バブル期に証券会社に就職。その後、米国での大学院留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念。2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
関西出身。バブル期に証券会社に就職。その後、米国での大学院留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念。2005年開設の社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2019/4/4)
- 発売日 : 2019/4/4
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 336ページ
- ISBN-10 : 4478107742
- ISBN-13 : 978-4478107744
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,085位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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94 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年5月9日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
350人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いい本です。事実、私のリフォーム、リノベの対する考えは読了後大きく変わりました。
しかしそれは作者ちきりんのポジトーク、嘘に気づいた上でのことです。
大きく2つ、嘘があります。
1つ目はタイトルです。タイトルをそのまま受け止めると
たまたま私生活でリノベしたら気づきが多くあったので本にしてみた
と読者は受け取ります、私もそうでした。ですが読んでいくと不自然な点に気づきます。彼女がリノベを決断した理由は洗濯機が壊れたからなんですよ。論理的な思考が売りでやってきたちきりんさんが家電が壊れたことがリノベの動機付け、というのはいかがなものでしょうか。
ちきりんさんほどの人が木造の家に住んでいるとは考えづらいです。まずRC造以上のタワマンなどに住んでることでしょう。耐久性が高い構造の家に住みつつ20年で家電が壊れたから家もまずいのでは?と思うはずはありません。ちきりんさんのような頭のいい人だったらなおさらです。
1つ目の嘘はリノベの本を出版したいから説得力を持たせるために自分の家をリノベーションをした、ということです。順序が違うんです。
裏付けとして
築20年超のマンションを居住者が自分でリフォームをするなら、その機会に(まだそこまで傷んでなかったとしても)インフラをすべて交換してしまうのが極めて合理的だし、実際、大半の人がそうします
との文章があります。私は電気工事の仕事が生業なのでわかるのですがRC造以上の構造の建物が20年でインフラを交換しないとまずい、ということになればそれ以下、木造の建物は10年もたないことになります。
これは明らかに作者自身の判断、築20年の我家をインフラごとリノベしたことは正しんだよ、というポジショントークにほかなりません
2つ目の嘘は他のリノベの本との違いについて「徹底的に顧客目線で書かれている」と記述していることです。
これは気づいた方が多いと思います。正しくは
徹底的に業者目線で書かれている(業者にとって都合よく書かれている)
です。
まず、作者のちきりんさんは家のリノベ費用を最低限、この本で稼がないといけない立場にあります。そこでどうしたらこの本の売上を最大化できるか、あわよくばちきりんはリノベの専門家でもある、と思わせることができれば最高です。様々な仕事に繋がりますよね。そこで大胆な作戦に出ます。
リノベの会社のスタッフの方は、自分で言いにくいならばぜひこの本をお客さんに勧めてください
と太字で強調して書いてあります。しかし業者が客に
リノベは共同プロジェクトだから業者にとって都合のいいように振る舞おうね
というバイアスがかかった本を薦めることはできません。お客さんの中には怒って帰る人もいるでしょう。
ならばどうするか。
最初は店舗で購入して置いてください、と言っているんです。業者に対して。恐らくリノベーションの本としてすごく売れているみたいなんで店舗に置いているんです、ってお客さんに言ってほしいんです。
ですから終始、業者にとって都合のいいことが書かれています。共同プロジェクトがまさにそうです。耳障りが良く多用されていますが、ようは業者にとって都合のいい客になれってことです。
医者と患者の関係を引き合いに出していますが家と人間の関係はあくまで人対人ではなく、ものと人間の関係です。健康は関係ありません。
いくらコミュニケーションを取り、一緒に作り上げたとしてもリノベの予算が500万と1000万では仕上がり(お客にとって使い勝手のいい)は全く違います。
と散々とこき下ろしましたが、それをわかった上で読む分にはとても価値があり、勉強になります。
ただ私はリノベに対する知識よりもそのしたたかさに
ちきりん、さすがだな…
と舌を巻き、レビューを書くにいたった次第です
しかしそれは作者ちきりんのポジトーク、嘘に気づいた上でのことです。
大きく2つ、嘘があります。
1つ目はタイトルです。タイトルをそのまま受け止めると
たまたま私生活でリノベしたら気づきが多くあったので本にしてみた
と読者は受け取ります、私もそうでした。ですが読んでいくと不自然な点に気づきます。彼女がリノベを決断した理由は洗濯機が壊れたからなんですよ。論理的な思考が売りでやってきたちきりんさんが家電が壊れたことがリノベの動機付け、というのはいかがなものでしょうか。
ちきりんさんほどの人が木造の家に住んでいるとは考えづらいです。まずRC造以上のタワマンなどに住んでることでしょう。耐久性が高い構造の家に住みつつ20年で家電が壊れたから家もまずいのでは?と思うはずはありません。ちきりんさんのような頭のいい人だったらなおさらです。
1つ目の嘘はリノベの本を出版したいから説得力を持たせるために自分の家をリノベーションをした、ということです。順序が違うんです。
裏付けとして
築20年超のマンションを居住者が自分でリフォームをするなら、その機会に(まだそこまで傷んでなかったとしても)インフラをすべて交換してしまうのが極めて合理的だし、実際、大半の人がそうします
との文章があります。私は電気工事の仕事が生業なのでわかるのですがRC造以上の構造の建物が20年でインフラを交換しないとまずい、ということになればそれ以下、木造の建物は10年もたないことになります。
これは明らかに作者自身の判断、築20年の我家をインフラごとリノベしたことは正しんだよ、というポジショントークにほかなりません
2つ目の嘘は他のリノベの本との違いについて「徹底的に顧客目線で書かれている」と記述していることです。
これは気づいた方が多いと思います。正しくは
徹底的に業者目線で書かれている(業者にとって都合よく書かれている)
です。
まず、作者のちきりんさんは家のリノベ費用を最低限、この本で稼がないといけない立場にあります。そこでどうしたらこの本の売上を最大化できるか、あわよくばちきりんはリノベの専門家でもある、と思わせることができれば最高です。様々な仕事に繋がりますよね。そこで大胆な作戦に出ます。
リノベの会社のスタッフの方は、自分で言いにくいならばぜひこの本をお客さんに勧めてください
と太字で強調して書いてあります。しかし業者が客に
リノベは共同プロジェクトだから業者にとって都合のいいように振る舞おうね
というバイアスがかかった本を薦めることはできません。お客さんの中には怒って帰る人もいるでしょう。
ならばどうするか。
最初は店舗で購入して置いてください、と言っているんです。業者に対して。恐らくリノベーションの本としてすごく売れているみたいなんで店舗に置いているんです、ってお客さんに言ってほしいんです。
ですから終始、業者にとって都合のいいことが書かれています。共同プロジェクトがまさにそうです。耳障りが良く多用されていますが、ようは業者にとって都合のいい客になれってことです。
医者と患者の関係を引き合いに出していますが家と人間の関係はあくまで人対人ではなく、ものと人間の関係です。健康は関係ありません。
いくらコミュニケーションを取り、一緒に作り上げたとしてもリノベの予算が500万と1000万では仕上がり(お客にとって使い勝手のいい)は全く違います。
と散々とこき下ろしましたが、それをわかった上で読む分にはとても価値があり、勉強になります。
ただ私はリノベに対する知識よりもそのしたたかさに
ちきりん、さすがだな…
と舌を巻き、レビューを書くにいたった次第です
2019年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んだら元々興味なくてもリノベしたくなるくらいの本なのですが、
それ以上にリノベ会社を選択するまでを詳細に書いてる章がビジネス本としてとても秀逸です。
自社で作った商品をただ買ってもらうような商売ではなく、お客さんと共同でなにかを作り上げていくタイプの仕事をしている方であれば本当に勉強になります。
そのようなタイプの仕事であれば、本書にかかれている通り、問題は必ず起きるし、問題をともに解決していけるような人か会社であることがとても大事であり、
お客さん側にその価値観が無いのであれば、しっかり理解してもらうように説明する必要があるし、
サービスを提供する会社としてもそういった観点での自社のサービスや人材教育を充実させていかないといけないということがわかります。
というわけでリノベ会社選択をする章の内容を自分が今購入・導入を検討しようとしている業界、自社がサービスを提供している業界に置き換えて、
自分の会社は現状だとここでちきりんさんにふるい落とされそうだな、ここは売りになるからもっとアピールしていいんだなとか思いながら読むといいかと思います。
それ以上にリノベ会社を選択するまでを詳細に書いてる章がビジネス本としてとても秀逸です。
自社で作った商品をただ買ってもらうような商売ではなく、お客さんと共同でなにかを作り上げていくタイプの仕事をしている方であれば本当に勉強になります。
そのようなタイプの仕事であれば、本書にかかれている通り、問題は必ず起きるし、問題をともに解決していけるような人か会社であることがとても大事であり、
お客さん側にその価値観が無いのであれば、しっかり理解してもらうように説明する必要があるし、
サービスを提供する会社としてもそういった観点での自社のサービスや人材教育を充実させていかないといけないということがわかります。
というわけでリノベ会社選択をする章の内容を自分が今購入・導入を検討しようとしている業界、自社がサービスを提供している業界に置き換えて、
自分の会社は現状だとここでちきりんさんにふるい落とされそうだな、ここは売りになるからもっとアピールしていいんだなとか思いながら読むといいかと思います。
2019年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
建築士です。
業界のことがとつても分かり易く書いてあります。リフォームは色々と難しいのですが、その難しさをちきりんさんが言語化してくださりスッキリします!写真も沢山あり、分かりやすいです。
高齢者のリフォームの記載がありますが、自分の親の家の建て直しの際気をつけた事と全く同じです。高齢の親を持つ方にもお勧めです。
業界のことがとつても分かり易く書いてあります。リフォームは色々と難しいのですが、その難しさをちきりんさんが言語化してくださりスッキリします!写真も沢山あり、分かりやすいです。
高齢者のリフォームの記載がありますが、自分の親の家の建て直しの際気をつけた事と全く同じです。高齢の親を持つ方にもお勧めです。
2019年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
徹底的に消費者目線からの、リノベーションの指南本。インターネットでは、業者側の立場・都合でしかまとまった情報が得られず困っていた私にとって、非常に役立ちました。
この構図は、他の業界でもよく見かけるなと思います。住宅販売における、マンションマニアさん、のらえもんさん。男性アパレルにおける、MBさん、大山旬さん。これまで業界側の立場からの情報しか得られなかったところに、消費者側の立場でまとまった情報を提供してくださる方は、とても価値があると思います。感謝しています。
リノベーションは、消費者が何度も繰り返し行う性質のものではないため、他の業界と比べても特に消費者目線の情報提供者がでてこない分野に思います。なので、市場的に考えて、消費者目線リノベーション指南には、二匹目のドジョウがいるのでは。この本をキッカケに、こういった情報が増えることを期待します。個人的に、ファミリー目線を持った消費者目線リノベ本の登場に期待です。
この構図は、他の業界でもよく見かけるなと思います。住宅販売における、マンションマニアさん、のらえもんさん。男性アパレルにおける、MBさん、大山旬さん。これまで業界側の立場からの情報しか得られなかったところに、消費者側の立場でまとまった情報を提供してくださる方は、とても価値があると思います。感謝しています。
リノベーションは、消費者が何度も繰り返し行う性質のものではないため、他の業界と比べても特に消費者目線の情報提供者がでてこない分野に思います。なので、市場的に考えて、消費者目線リノベーション指南には、二匹目のドジョウがいるのでは。この本をキッカケに、こういった情報が増えることを期待します。個人的に、ファミリー目線を持った消費者目線リノベ本の登場に期待です。