IoTとは何か?どういった手法があるか?IoTビジネスを行うにはどういった点に気を付けて、どのように進めればよいのか?について、大枠が書かれている本です。
難解な点は少なく、基本を知るという点ではよいと思いますが、特に後半はIoTに一般的なビジネス手法に関する記述も多く、IoTの技術面を深く考察するには物足りない本です。
あくまでも、IoTを用いて何かをしたい、と思った時にどういったプロセスをとれたよいかの「大枠」を知るための本であり、IoTの技術面について突っ込んだ理解が必要なら、別の本を参照した方がよいかと思います。
徹底図解 IoTビジネスがよくわかる本 (日本語) 単行本 – 2017/8/26
富士通総研:細井 和宏
(著),
池田 義幸
(著),
佐々木 哲也
(著),
黒木 昭博
(著),
菊本 徹
(著),
小田 和樹
(著)
&
3
その他
佐々木 哲也
(著)
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黒木 昭博
(著)
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本の長さ192ページ
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言語日本語
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出版社SBクリエイティブ
-
発売日2017/8/26
-
ISBN-104797389397
-
ISBN-13978-4797389395
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
最前線で活躍する6人のエキスパートたちが、最新の情報を徹底解説。IoTを支える最新の技術を12のキーワードで解説。複数技術の組み合わせとアイデアの柔軟さが求められる、IoTならではのビジネスモデル作りを12のポイントで解説。ビジネスモデルを成功に導く方法を5つのステップで解説。
著者について
●著者紹介
◎細井和宏(ほそい かずひろ)
1958年生まれ。1983年京都大学工学部数理工学研究科卒業後、富士通入社。電力および製造業のSEとして業務システム開発に従事。2006年より富士通総研で民需の顧客を中心に業務プロセス改革やグローバルERP戦略策定など、ビジネスコンサルティングに従事。昨今では、事業継続プラン策定、セキュリティレジリエンスといったテーマで顧客の経営課題解決を手掛けている。
◎池田義幸(いけだ よしゆき)
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学商学部卒業後、富士通入社。1998年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。経営企画部門などを経て、富士通総研にて経営管理、事業企画などのビジネスコンサルティングに従事。
◎佐々木哲也(ささき てつや)
1980年生まれ。2003年法政大学社会学部卒業後、富士通総研入社。メーカーや通信業におけるビジネスモデルデザイン、イノベーション推進組織開発などを担当。昨今では産官学民が連携によるセクターを越えた共創プロジェクトのプロデュースなどを手掛ける。著書『0から1をつくる まだないビジネスモデルの描き方』(日経BP社刊、共著)
◎黒木昭博(くろき あきひろ)
1983年生まれ。上智大学大学院経済学研究科経営学専攻修了。2008年、富士通総研入社。おもにIT中期計画やテクノロジーを使った新規サービス開発のコンサルティングを手掛ける。著書『0から1をつくる まだないビジネスモデルの描き方』(日経BP社刊、共著)
◎菊本徹(きくもと とおる)
1970年生まれ。化学メーカー勤務後、独立系コンサルティングファームにてERP導入などにかかわる業務プロセス改革を実施。2008年から富士通総研に入社し、大手製造業を中心としたワークスタイル変革の企画や実行、定着化支援、ナレッジ活用などのコンサルティングに従事。
◎小田和樹(おだ かずき)
1987年生まれ。東京理科大学大学院理工学研究科情報科学専攻修了。2012年、富士通総研入社。大手製造業、エネルギー、大手ディベロッパーなどさまざまな業種の顧客のワークスタイル変革、移転プロジェクトを支援。とくに、コミュニケーション基盤、文書管理、ファシリティICT活用など変革を実現するための施策実行支援を中心としたコンサルティングに従事。
◎細井和宏(ほそい かずひろ)
1958年生まれ。1983年京都大学工学部数理工学研究科卒業後、富士通入社。電力および製造業のSEとして業務システム開発に従事。2006年より富士通総研で民需の顧客を中心に業務プロセス改革やグローバルERP戦略策定など、ビジネスコンサルティングに従事。昨今では、事業継続プラン策定、セキュリティレジリエンスといったテーマで顧客の経営課題解決を手掛けている。
◎池田義幸(いけだ よしゆき)
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学商学部卒業後、富士通入社。1998年慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。経営企画部門などを経て、富士通総研にて経営管理、事業企画などのビジネスコンサルティングに従事。
◎佐々木哲也(ささき てつや)
1980年生まれ。2003年法政大学社会学部卒業後、富士通総研入社。メーカーや通信業におけるビジネスモデルデザイン、イノベーション推進組織開発などを担当。昨今では産官学民が連携によるセクターを越えた共創プロジェクトのプロデュースなどを手掛ける。著書『0から1をつくる まだないビジネスモデルの描き方』(日経BP社刊、共著)
◎黒木昭博(くろき あきひろ)
1983年生まれ。上智大学大学院経済学研究科経営学専攻修了。2008年、富士通総研入社。おもにIT中期計画やテクノロジーを使った新規サービス開発のコンサルティングを手掛ける。著書『0から1をつくる まだないビジネスモデルの描き方』(日経BP社刊、共著)
◎菊本徹(きくもと とおる)
1970年生まれ。化学メーカー勤務後、独立系コンサルティングファームにてERP導入などにかかわる業務プロセス改革を実施。2008年から富士通総研に入社し、大手製造業を中心としたワークスタイル変革の企画や実行、定着化支援、ナレッジ活用などのコンサルティングに従事。
◎小田和樹(おだ かずき)
1987年生まれ。東京理科大学大学院理工学研究科情報科学専攻修了。2012年、富士通総研入社。大手製造業、エネルギー、大手ディベロッパーなどさまざまな業種の顧客のワークスタイル変革、移転プロジェクトを支援。とくに、コミュニケーション基盤、文書管理、ファシリティICT活用など変革を実現するための施策実行支援を中心としたコンサルティングに従事。
登録情報
- 出版社 : SBクリエイティブ (2017/8/26)
- 発売日 : 2017/8/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4797389397
- ISBN-13 : 978-4797389395
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月27日に日本でレビュー済み
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4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2017年8月29日に日本でレビュー済み
まず最初に、本書の読者対象です。
IT分野などに特化した技術者向けではなく、一般の方にも十分読み込める本です。
なかでも、IoTとは何を指すのか俯瞰して把握したい方、IoTを用いて自社の事業を進化させたり、新規事業や起業をしようと考えている方にぴったりですね。
次に、内容と構成です。
基礎編では、9つの事例を紹介し、12の技術キーワードをもとに具体的なにができるのかを紹介し、さらに、具体的にどのような技術が既にあり、実際に提供されているのか解説しています。
実践編では、具体的にどんな課題からIoTを利用した事業を生み出していけばいいか、応用編では、生み出したIoTビジネスを育てていくために、知っておいたほうがよいこと(標準化団体や法規制などなど)を紹介しています
読者対象を広く設定し、個々の技術要素からそれを事業としてスケールさせるための心構えまで書いてあるので、とりあえず「IoTって何?」という段階の人にちょうどいい本だと思います。
数多くのキーワードや考え方が書かれているので、ご自身が興味のある各論はそれぞれ詳しく書かれた書籍をひもといてみるといいうのが、正しい使い方だと思います。
網羅的にトピックをあげているので、すでにIoTの何らかに関わっている方にもいくつかの発見があるかもしれません。僕的には自分自身がWebアプリ分野の人間なので、センサーや通信に関しては大枠で理解できる手助けになりました。たとえばLPWANといったトピックです。
その他、日本の現状を知るトピックもちりばめられているので、あらためての気づきになります。
例えば、IoTに関する日本の取り組み状況は、『「企業におけるIoTの活用度調査」では、IoTの理解度、普及率ともに日本は最下層(20カ国中、理解度20位、普及率19位)という結果が出ています。』と、日本のお寒い状況が認識できたり、日本の規制の見直しに関して『外国人が宿泊する際は、パスポートの提示と保守義務があります。旅館業法では、パスポート情報の電子保存はグレーゾーンでしたが、IoT推進ラボが厚生労働省に働きかけてこれを解消した事例があります。』といった事例を知ったり。
それと、新しいことを始めようとする人たちの援護射撃になるように、これを読んでるであろう企業のマネジメント層向けに『社員が所属する組織のミッションや立場から外れた行動をとろうとしたときに、それを妨害することなく応援することも必要』と書いてらっしゃいます。
これは、読者に向けてもさることながら著者(グループ)である富士通総研さんの若手の心の叫びなのかも知れません。
そう思うとクスッとさせられます。
大変ですね、頑張って下さいねって思いました。
本題に戻りますが、本書はIoT全体を俯瞰して知るには丁度よい本だと思います。
以上。
IT分野などに特化した技術者向けではなく、一般の方にも十分読み込める本です。
なかでも、IoTとは何を指すのか俯瞰して把握したい方、IoTを用いて自社の事業を進化させたり、新規事業や起業をしようと考えている方にぴったりですね。
次に、内容と構成です。
基礎編では、9つの事例を紹介し、12の技術キーワードをもとに具体的なにができるのかを紹介し、さらに、具体的にどのような技術が既にあり、実際に提供されているのか解説しています。
実践編では、具体的にどんな課題からIoTを利用した事業を生み出していけばいいか、応用編では、生み出したIoTビジネスを育てていくために、知っておいたほうがよいこと(標準化団体や法規制などなど)を紹介しています
読者対象を広く設定し、個々の技術要素からそれを事業としてスケールさせるための心構えまで書いてあるので、とりあえず「IoTって何?」という段階の人にちょうどいい本だと思います。
数多くのキーワードや考え方が書かれているので、ご自身が興味のある各論はそれぞれ詳しく書かれた書籍をひもといてみるといいうのが、正しい使い方だと思います。
網羅的にトピックをあげているので、すでにIoTの何らかに関わっている方にもいくつかの発見があるかもしれません。僕的には自分自身がWebアプリ分野の人間なので、センサーや通信に関しては大枠で理解できる手助けになりました。たとえばLPWANといったトピックです。
その他、日本の現状を知るトピックもちりばめられているので、あらためての気づきになります。
例えば、IoTに関する日本の取り組み状況は、『「企業におけるIoTの活用度調査」では、IoTの理解度、普及率ともに日本は最下層(20カ国中、理解度20位、普及率19位)という結果が出ています。』と、日本のお寒い状況が認識できたり、日本の規制の見直しに関して『外国人が宿泊する際は、パスポートの提示と保守義務があります。旅館業法では、パスポート情報の電子保存はグレーゾーンでしたが、IoT推進ラボが厚生労働省に働きかけてこれを解消した事例があります。』といった事例を知ったり。
それと、新しいことを始めようとする人たちの援護射撃になるように、これを読んでるであろう企業のマネジメント層向けに『社員が所属する組織のミッションや立場から外れた行動をとろうとしたときに、それを妨害することなく応援することも必要』と書いてらっしゃいます。
これは、読者に向けてもさることながら著者(グループ)である富士通総研さんの若手の心の叫びなのかも知れません。
そう思うとクスッとさせられます。
大変ですね、頑張って下さいねって思いました。
本題に戻りますが、本書はIoT全体を俯瞰して知るには丁度よい本だと思います。
以上。
2018年6月17日に日本でレビュー済み
## 概要
IoTビジネスの入門として,事例,主要キーワード,活用術,ビジネスへの適用手順などを見開きで図解をふんだんに取り入れて解説している。
この本が特によい所は,単なる解説だけでなく情報の出典元もきちんと明記しているところだ。図解の中で,URLをちゃんと記載しており,さすが一流コンサルタントにより書かれていることだけのことはある。
日本総研が書いた「[大胆予測! IoTが生み出すモノづくり市場2025](https://senooken.jp/blog/2018/09/26/)」はこれができていなかったので,コンサルタントの格の違いも伺える。
ページ数も190ページ程度と,文量があまり多くなりすぎず,コンパクトにまとめられている。
## 参考箇所
> p. 20: 事例その4 〜職場 (建設現場) 〜
>
> 国土交通省「平成29年度予算概算要求における人工知能関連施策」
>
> https://www.nedo.go.jp/content/100799738.pdf
人工知能関連の施策が国の予算としてどれだけ取られているのか初めて知った。
> p. 42: Industries 4.0
>
> Industrial Value Chanin Initiative
>
> https://iv-i.org
インダストリー4.0の定義がわかった。
## まとめ
IoTがどのように使わているのか,事例から,重要キーワードの解説,ビジネスへの適用手順まで幅広く解説しており,なおかつ図解でわかりやすかった。
IoTの入門としては,この本の他に「[図解入門 最新IoTがよ~くわかる本](https://senooken.jp/blog/2018/09/12/)」も参考になる。この2冊を押さえておけば,概ね大丈夫なのではないかと感じた。
手元に置いておきたいと思える良い本だった。
パーマリンク: <https://senooken.jp/blog/2018/10/15>
IoTビジネスの入門として,事例,主要キーワード,活用術,ビジネスへの適用手順などを見開きで図解をふんだんに取り入れて解説している。
この本が特によい所は,単なる解説だけでなく情報の出典元もきちんと明記しているところだ。図解の中で,URLをちゃんと記載しており,さすが一流コンサルタントにより書かれていることだけのことはある。
日本総研が書いた「[大胆予測! IoTが生み出すモノづくり市場2025](https://senooken.jp/blog/2018/09/26/)」はこれができていなかったので,コンサルタントの格の違いも伺える。
ページ数も190ページ程度と,文量があまり多くなりすぎず,コンパクトにまとめられている。
## 参考箇所
> p. 20: 事例その4 〜職場 (建設現場) 〜
>
> 国土交通省「平成29年度予算概算要求における人工知能関連施策」
>
> https://www.nedo.go.jp/content/100799738.pdf
人工知能関連の施策が国の予算としてどれだけ取られているのか初めて知った。
> p. 42: Industries 4.0
>
> Industrial Value Chanin Initiative
>
> https://iv-i.org
インダストリー4.0の定義がわかった。
## まとめ
IoTがどのように使わているのか,事例から,重要キーワードの解説,ビジネスへの適用手順まで幅広く解説しており,なおかつ図解でわかりやすかった。
IoTの入門としては,この本の他に「[図解入門 最新IoTがよ~くわかる本](https://senooken.jp/blog/2018/09/12/)」も参考になる。この2冊を押さえておけば,概ね大丈夫なのではないかと感じた。
手元に置いておきたいと思える良い本だった。
パーマリンク: <https://senooken.jp/blog/2018/10/15>
殿堂入りベスト500レビュアー
IoTビジネスの本。タイトルに「ビジネス」というのがついているように、IoTそのものについて詳しく述べた本というより、IoTを活かすにはどうすればいいかという視点を重視して書かれてある。また、図解が多用されており、基本的に、テーマごとに、見開きの左ページが解説で、右ページが図解中心という構成になっている。
IoTによって、家の中、外、職場、建設現場、旅行やエンターテイメント分野、ヘルスケア、農林水産畜産業がどう変わるのか、というような具体的な紹介からはじまり、ごくごく概要レベルではあるが、IoTそのものについての説明、VR/ARやAIを含めた技術やサービスの活用の方法、ビジネスで利用するための12のポイント、ビジネスでスケールさせるにはどうしたらいいか、ということについても言及されている。
成功のための5つのステップとして、「暗黙の要望を理解する」「未来の開いた世界をビジョンとして描く」「アイディアをかたちにする」「人を動かす環境を作る」ということが述べられている。また、スケールさせるには、方法論・ツール・事例・情報源を積極的に活用すべきだが、まだ発展途上の分野なのでそれだけで十分というわけでもないことが指摘されている。Human Centered Design(HCD)、UX、オープンイノベーション、リーンスタートアップ、アクセラレータプログラムといったことにも触れられている。課題としては、デバイスのライフサイクル、セキュリティ、法規制、デファクトスタンダードといったことが取り上げられている。
特に高い技術知識を要するような内容ではなく、とりたてて前提知識はいらないと思われる。それだけに、技術的にすごく突っ込んだ話は無く、IoTにどうやって取り組んでどう活用していけばいいのかということを考える上でのヒントを提供する本として、浅く広くそつなくまとめられている、という感じの本である。
IoTによって、家の中、外、職場、建設現場、旅行やエンターテイメント分野、ヘルスケア、農林水産畜産業がどう変わるのか、というような具体的な紹介からはじまり、ごくごく概要レベルではあるが、IoTそのものについての説明、VR/ARやAIを含めた技術やサービスの活用の方法、ビジネスで利用するための12のポイント、ビジネスでスケールさせるにはどうしたらいいか、ということについても言及されている。
成功のための5つのステップとして、「暗黙の要望を理解する」「未来の開いた世界をビジョンとして描く」「アイディアをかたちにする」「人を動かす環境を作る」ということが述べられている。また、スケールさせるには、方法論・ツール・事例・情報源を積極的に活用すべきだが、まだ発展途上の分野なのでそれだけで十分というわけでもないことが指摘されている。Human Centered Design(HCD)、UX、オープンイノベーション、リーンスタートアップ、アクセラレータプログラムといったことにも触れられている。課題としては、デバイスのライフサイクル、セキュリティ、法規制、デファクトスタンダードといったことが取り上げられている。
特に高い技術知識を要するような内容ではなく、とりたてて前提知識はいらないと思われる。それだけに、技術的にすごく突っ込んだ話は無く、IoTにどうやって取り組んでどう活用していけばいいのかということを考える上でのヒントを提供する本として、浅く広くそつなくまとめられている、という感じの本である。