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登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- Is Discontinued By Manufacturer : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 340.2 g
- EAN : 4997766600734
- 監督 : 深作欣二
- メディア形式 : 色, ドルビー, DTS Stereo, 限定版, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 35 分
- 発売日 : 2002/3/22
- 出演 : 草刈正雄, オリビア・ハッセー, ジョージ・ケネディ, 千葉真一, 夏木勲
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), 日本語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : 角川書店
- ASIN : B000060NDE
- ディスク枚数 : 2
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- カスタマーレビュー:
商品の説明
内容紹介
45億人の人類が死んだ。生存者は南極に残された863人のみ
人類は生き残れるのか!?
●構想5年、製作期間3年、総製作費25億円! 日本映画史上空前のスケールで描く近未来スペクタクル!
●深作欣二 × 小松左京 豪華スタッフが結集!
●夢のワールドワイドキャスト競演!
■ストーリー
愛は人類を救えるか
米ソ冷戦下、密かに開発された細菌兵器MM-88を積んだ輸送機がアルプスの山中に墜落。雪解けの春を迎え、増殖を始めた菌は新型インフルエンザ”イタリアかぜ”として世界中に蔓延。猛威を振るう謎のウイルスに全世界が恐怖に陥る。ホワイトハウスが超低温ではウイルスが機能しないことを突き止め、ワクチン開発に乗り出すが、すでに人類は滅亡寸前に追いこまれていた。そして、南極大陸探検隊の863人だけが残された。しかし、南極日本隊の吉住は、米ソの自動報復システムによって核ミサイルの標的となることを知ってしまう。人類は、地球は生き残ることができるのだろうか!?
■キャスト草刈正雄、オリビア・ハッセー、ボー・スベンソン、チャック・コナーズ、ジョージ・ケネディ、夏木勲、千葉真一、渡瀬恒彦、緒形拳
■スタッフ
監督・脚本:作欣二
原作:小松左京
脚本:高田宏治
撮影:木村大作
美術:横尾嘉良
録音:紅谷愃一
編集:鈴木晄
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
小松左京の同名SF小説を原作に、深作欣二監督が映画化。研究所から盗まれた猛毒ウイルスが世界中に拡散し、生存者は南極に残された863人のみ。さらに核ミサイルの発射を誘発する地震が…。国際スターが多数共演するパニックスペクタクル。
内容(「Oricon」データベースより)
謎の細菌に侵され絶滅寸前となった地球を舞台に、南極で唯一生き残った人々が体験する滅亡への恐怖と再生を描いた深作欣二監督のサスペンス大作。草刈正雄、オリビア・ハッセー、ジョージ・ケネディ、千葉真一ほか出演。
レビュー
監督・脚本: 深作欣二 原作: 小松左京 脚本: 高田宏治/グレゴリー・ナップ 撮影: 木村大作 音楽P: テオ・マセロ 出演: 草刈正雄/オリヴィア・ハッセー/ジョージ・ケネディ/千葉真一/夏木勲/緒形拳
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
625 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ベスト500レビュアー
Amazonで購入
2020年3月現在、全世界に蔓延している新型コロナウィルスの影響で、確実に我々の日常生活にも忍びよる目に見えない"パンデミック"という恐怖を少しでも、和らげるため、いくつかの"パンデミック(世界的集団感染)映画が、再評価されている。
*そもそも人間の恐怖心は未知なるモノに対する不安感からわき起こる、ごく自然な防衛本能である。
日毎に増え続ける感染者数、死亡者の数が、ここ暫く毎日、報道されるなか、よほど鈍感でない限り、"目に見えない新型ウィルス"という得体の知れない敵に対する不安感は、どんなに井戸端会議や、世間話でお茶を濁しても、無意識に心の中に蓄積していく。
少しでも不安感を抑えようと、ネット検索で情報を補うだけでなく、そのシミュレーションとして、似たような題材を舞台設定した映画などのコンテンツから得ようとするのは、ごく自然な行動と言えよう。
ハリウッド映画では「アウトブレイク」「コンティジョン」がその筆頭に挙げられるが、
本作「復活の日」こそ、日本で唯一製作されたパンデミックを題材にした映画であり、当時一世を風靡した角川映画の代表作品でもある。(近年「感染列島」などの作品も撮られているが、世界的な規模での感染被害をテーマにした映画は前にも後にも、この「復活の日」だけと言って過言では無い)
70年代〜80年代大ブームを起こし、日本中を席巻しながらも、何かと悪評名高い"角川映画"であるが、この「復活の日」こそ、様々な意味で分水嶺であったと言われる。
そもそも、76年の「犬神家の一族」で、当時低迷していた日本映画界に一石を投じるどころでなく、出版業界から殴り込みをかけた若き旋風、角川春樹。
当時、異例であったTVでの大量スポットCMを投入し、映画の宣伝をおこないつつ、元々の本業である原作の文庫本を相乗効果でベストセラーにするというメディアミックスをおこなった角川春樹氏の手腕はもっと評価されるべきだ。
第二弾以降も「人間の証明」「野性の証明」と成功を納めた角川氏は、世界マーケットを視野に入れ始め、ハリウッド映画に匹敵するスケールの大作として、ようやく本来の念願であった本作の実写映画化に踏み切る。
あらためて、今一度、本作品が80年公開ということを改めて思い出してほしい。
壮大なスケール設定ながら、CGなどがないこの時代に、ストーリーに必要な全世界の壊滅状況や、舞台である南極をセットでなく現地ロケ敢行した結果、当初15〜16億円であった製作費は破格の22億円にまで膨れ上がったという。(一部では25億円、また32億円との説もあり)
採算を見越しながらも大博打に打って出た結果、当時の国内配給収入は若干製作費を上回る程度の大赤字となってしまうが、当時で23億円を稼いだということはすなわち、今50代以上の殆どの人が劇場に足を運んだか、TV CMを覚えているに違いない作品ということである。(ちなみに当時一位の配給収入を得たのは黒澤明監督の「影武者」であった)
あらすじは、まだ米ソ冷戦が続くなか、秘密裡に開発されていた猛毒ウィルス兵器"MM-88"が持ち出され、運悪くアルプス山頂付近で粉々になった少量のウィルスが全世界に流布し、あらゆる国の人々を感染させながら、死に至らしめていく。
そんななか、唯一感染を免れたのは、ウィルスが繁殖活動出来ない氷点下のもとに置かれた者たち、即ち各国の南極観測隊の基地に従事する隊員達。彼等のもとにホワイトハウスから電話が入り、彼等こそ、残された最後の人類であり、人類の存続が託される。
当時の世界警察でもあったアメリカ南極部隊を中心に国籍を越えた臨時南極政府が設立される。800名余りの男性と8人の女性は、まだウィルスが残る自国への帰国すら出来ず、南極にとどまることを余儀なくされる。
最後の人類生存者として、種の保存という生物本来の存在意義、タスクを全うするため、性交渉もクジ引きという方法で管理されていく。
やがて日本人として南極観測隊に参加していた地震専門科学者 吉住(草刈正雄)が近いうちに大地震発生を予知、それは米ソのARS(全自動報復装置)というシステムを作動させ、核ミサイルが発射されることにつながり、彼等がとどまっている南極も射程範囲に入っていることが判明。吉住はアメリカのカーター少佐に伴い、システムが作動しないよう、地震前にワシントンに出向き、世界の二度目の死を阻止しようとするが…といった内容である。
2時間半の長尺ながら、今似たような境遇に置かれつつある我々の興味を引き、画面に釘付けにならざるのを得ないのは、ウィルスが猛威を振るい、世界中を恐怖のドン底に落とし入れる本編前半部分であろう。
劇中、ウィルスと細菌という本来は別なものが、登場人物のセリフ内で混同されているが、それ以外はほぼ小松左京氏の原作に忠実に、考証がされているため、改めて、この目に見えない"ウィルス"という極めて小さいながらも、全世界を壊滅に追い込むヤツの恐ろしさが伝わってくる。
レビュアーの方によっては公表致死率0.2%の新型コロナウィルスと、フィクションである映画の中の"猛毒ウィルス"とを一緒くたにするなという手厳しい意見も見受けられるが、新型コロナウィルスは当初、70歳以上の高齢者や呼吸器疾患を持つ方にだけ命の危険があるとしながらも、最近の報道では変異して型を増やしていると聞くし、致死率自体の母数も眉唾物であることに我々は気づかなかければならない。
また大抵の方は気づいているとおり、危機的状況という認識のもと、韓国などは感染拡大を抑止するため、PCR検査を実施しているが、我が日本では思いつきのように"学校一斉休校"要請したり、完全に日本国内での市中感染が日に日に進行していく状況になってから、中国や韓国からの渡航制限など後手後手の施策しか出来ていない有様。
2020年3月現在、イタリアやスペインの現状を見るまでもなく、アメリカもニューヨークを中心に外出禁止を発令し、何とか国内感染を封じ込めようとしている。
当の日本と言えば、"クラスター"の次に"オーバーシュート"と、専門家用語を持ち出してきては、お茶を濁すだけで、実のところ、何ら施策を打っていない情け無さ。
感染者数や死亡者数の上昇を、"検査を受けさせない"という子供騙しのあざとい方法で操作し、未だに"感染拡大をぎりぎり食い止めている"と言い続ける政府の発表に、一体どれだけの信憑性があると言えるのか。
検査の精度がどうのこうのだとか、検査を解禁すると軽症者が病院に殺到し、医療崩壊を招いてしまうからなど、すべて後付けの言い逃れに過ぎない。
(ところで何が怖いと言えば、実際当方が本作品を観なおし、レビューを上げたのは2020年3月上旬のことである。
その際も本作のレビューと合わせて、新型コロナウィルスに関する我が国の対応のお粗末さに触れた拙文ながら、15名の方に"参考になった"の評価を頂いていたにも関わらず、ある日見たところ、跡形もなくレビュー自体が削除されていた。再度レビューをあげても、また削除された。これが3回目の投稿になるが、削除されないよう、本作のあらすじに戻るとしよう。)
先述の"世界の二度目の終わり"を阻止すべく、ワシントン行きを志願しつつも、最後ギリギリのタイミングで自動報復装置解除に失敗した吉住は、米ソの核ミサイルが撃ちまみれるなか、地下にいたため、何とか命を取り止めたものの被曝してしまう。
脳にダメージを負いながら、南極隊から避難して生き残ったであろう仲間達に会うために、一心不乱に南へ下り放浪を続ける。
何年もの間、死骸が積み重ねられた通りをいくつも歩みながら、南米の崩れ落ちそうな寺院、教会で髑髏と対話をし、また話し合える人間を求めて彷徨い続ける。(おそらく4年近く誰とも会話も出来ず、眼前には朽ち果てた人間の姿ばかりをずっと見続けていたら、普通の感性を持った人間なら、気が狂れてしまうに違いない)
そして、ようやく足元も覚束ないなか、最後の最後に彼は仲間たちのもとに辿りつくのだ。
本作の主人公である吉住には本土に残された地球上の最後の人間として、体力の限界を遥かに越えた放浪し、意識朦朧としながらも突き進むその姿に、生への執着、崇高さを感じざるを得ない。
けっして大袈裟なことを言うつもりはないが、本作品で描かれている状況に近く、まさしく今、人類はその存亡に関わる命運をかけて試されている。
現段階で、悲しきかな、我が国では、国民の人命などは二の次であり、他国のようにリーダーが自ら危機感を強く意識した感染拡大防止策も講じることが出来ていない。
何とか延期開催にこじつけたオリンピックという利権の巣窟に未だに固執している時点で、結果的に日本は終わってしまっている。
日本がまだ全貌がわからない今回の新型コロナウィルスの完全なる収束、またその影響から、真の意味で学び、悔い改め「復活する」には、あとしばらく、いやかなり長い年月、時間が掛かるに違いない。
*そもそも人間の恐怖心は未知なるモノに対する不安感からわき起こる、ごく自然な防衛本能である。
日毎に増え続ける感染者数、死亡者の数が、ここ暫く毎日、報道されるなか、よほど鈍感でない限り、"目に見えない新型ウィルス"という得体の知れない敵に対する不安感は、どんなに井戸端会議や、世間話でお茶を濁しても、無意識に心の中に蓄積していく。
少しでも不安感を抑えようと、ネット検索で情報を補うだけでなく、そのシミュレーションとして、似たような題材を舞台設定した映画などのコンテンツから得ようとするのは、ごく自然な行動と言えよう。
ハリウッド映画では「アウトブレイク」「コンティジョン」がその筆頭に挙げられるが、
本作「復活の日」こそ、日本で唯一製作されたパンデミックを題材にした映画であり、当時一世を風靡した角川映画の代表作品でもある。(近年「感染列島」などの作品も撮られているが、世界的な規模での感染被害をテーマにした映画は前にも後にも、この「復活の日」だけと言って過言では無い)
70年代〜80年代大ブームを起こし、日本中を席巻しながらも、何かと悪評名高い"角川映画"であるが、この「復活の日」こそ、様々な意味で分水嶺であったと言われる。
そもそも、76年の「犬神家の一族」で、当時低迷していた日本映画界に一石を投じるどころでなく、出版業界から殴り込みをかけた若き旋風、角川春樹。
当時、異例であったTVでの大量スポットCMを投入し、映画の宣伝をおこないつつ、元々の本業である原作の文庫本を相乗効果でベストセラーにするというメディアミックスをおこなった角川春樹氏の手腕はもっと評価されるべきだ。
第二弾以降も「人間の証明」「野性の証明」と成功を納めた角川氏は、世界マーケットを視野に入れ始め、ハリウッド映画に匹敵するスケールの大作として、ようやく本来の念願であった本作の実写映画化に踏み切る。
あらためて、今一度、本作品が80年公開ということを改めて思い出してほしい。
壮大なスケール設定ながら、CGなどがないこの時代に、ストーリーに必要な全世界の壊滅状況や、舞台である南極をセットでなく現地ロケ敢行した結果、当初15〜16億円であった製作費は破格の22億円にまで膨れ上がったという。(一部では25億円、また32億円との説もあり)
採算を見越しながらも大博打に打って出た結果、当時の国内配給収入は若干製作費を上回る程度の大赤字となってしまうが、当時で23億円を稼いだということはすなわち、今50代以上の殆どの人が劇場に足を運んだか、TV CMを覚えているに違いない作品ということである。(ちなみに当時一位の配給収入を得たのは黒澤明監督の「影武者」であった)
あらすじは、まだ米ソ冷戦が続くなか、秘密裡に開発されていた猛毒ウィルス兵器"MM-88"が持ち出され、運悪くアルプス山頂付近で粉々になった少量のウィルスが全世界に流布し、あらゆる国の人々を感染させながら、死に至らしめていく。
そんななか、唯一感染を免れたのは、ウィルスが繁殖活動出来ない氷点下のもとに置かれた者たち、即ち各国の南極観測隊の基地に従事する隊員達。彼等のもとにホワイトハウスから電話が入り、彼等こそ、残された最後の人類であり、人類の存続が託される。
当時の世界警察でもあったアメリカ南極部隊を中心に国籍を越えた臨時南極政府が設立される。800名余りの男性と8人の女性は、まだウィルスが残る自国への帰国すら出来ず、南極にとどまることを余儀なくされる。
最後の人類生存者として、種の保存という生物本来の存在意義、タスクを全うするため、性交渉もクジ引きという方法で管理されていく。
やがて日本人として南極観測隊に参加していた地震専門科学者 吉住(草刈正雄)が近いうちに大地震発生を予知、それは米ソのARS(全自動報復装置)というシステムを作動させ、核ミサイルが発射されることにつながり、彼等がとどまっている南極も射程範囲に入っていることが判明。吉住はアメリカのカーター少佐に伴い、システムが作動しないよう、地震前にワシントンに出向き、世界の二度目の死を阻止しようとするが…といった内容である。
2時間半の長尺ながら、今似たような境遇に置かれつつある我々の興味を引き、画面に釘付けにならざるのを得ないのは、ウィルスが猛威を振るい、世界中を恐怖のドン底に落とし入れる本編前半部分であろう。
劇中、ウィルスと細菌という本来は別なものが、登場人物のセリフ内で混同されているが、それ以外はほぼ小松左京氏の原作に忠実に、考証がされているため、改めて、この目に見えない"ウィルス"という極めて小さいながらも、全世界を壊滅に追い込むヤツの恐ろしさが伝わってくる。
レビュアーの方によっては公表致死率0.2%の新型コロナウィルスと、フィクションである映画の中の"猛毒ウィルス"とを一緒くたにするなという手厳しい意見も見受けられるが、新型コロナウィルスは当初、70歳以上の高齢者や呼吸器疾患を持つ方にだけ命の危険があるとしながらも、最近の報道では変異して型を増やしていると聞くし、致死率自体の母数も眉唾物であることに我々は気づかなかければならない。
また大抵の方は気づいているとおり、危機的状況という認識のもと、韓国などは感染拡大を抑止するため、PCR検査を実施しているが、我が日本では思いつきのように"学校一斉休校"要請したり、完全に日本国内での市中感染が日に日に進行していく状況になってから、中国や韓国からの渡航制限など後手後手の施策しか出来ていない有様。
2020年3月現在、イタリアやスペインの現状を見るまでもなく、アメリカもニューヨークを中心に外出禁止を発令し、何とか国内感染を封じ込めようとしている。
当の日本と言えば、"クラスター"の次に"オーバーシュート"と、専門家用語を持ち出してきては、お茶を濁すだけで、実のところ、何ら施策を打っていない情け無さ。
感染者数や死亡者数の上昇を、"検査を受けさせない"という子供騙しのあざとい方法で操作し、未だに"感染拡大をぎりぎり食い止めている"と言い続ける政府の発表に、一体どれだけの信憑性があると言えるのか。
検査の精度がどうのこうのだとか、検査を解禁すると軽症者が病院に殺到し、医療崩壊を招いてしまうからなど、すべて後付けの言い逃れに過ぎない。
(ところで何が怖いと言えば、実際当方が本作品を観なおし、レビューを上げたのは2020年3月上旬のことである。
その際も本作のレビューと合わせて、新型コロナウィルスに関する我が国の対応のお粗末さに触れた拙文ながら、15名の方に"参考になった"の評価を頂いていたにも関わらず、ある日見たところ、跡形もなくレビュー自体が削除されていた。再度レビューをあげても、また削除された。これが3回目の投稿になるが、削除されないよう、本作のあらすじに戻るとしよう。)
先述の"世界の二度目の終わり"を阻止すべく、ワシントン行きを志願しつつも、最後ギリギリのタイミングで自動報復装置解除に失敗した吉住は、米ソの核ミサイルが撃ちまみれるなか、地下にいたため、何とか命を取り止めたものの被曝してしまう。
脳にダメージを負いながら、南極隊から避難して生き残ったであろう仲間達に会うために、一心不乱に南へ下り放浪を続ける。
何年もの間、死骸が積み重ねられた通りをいくつも歩みながら、南米の崩れ落ちそうな寺院、教会で髑髏と対話をし、また話し合える人間を求めて彷徨い続ける。(おそらく4年近く誰とも会話も出来ず、眼前には朽ち果てた人間の姿ばかりをずっと見続けていたら、普通の感性を持った人間なら、気が狂れてしまうに違いない)
そして、ようやく足元も覚束ないなか、最後の最後に彼は仲間たちのもとに辿りつくのだ。
本作の主人公である吉住には本土に残された地球上の最後の人間として、体力の限界を遥かに越えた放浪し、意識朦朧としながらも突き進むその姿に、生への執着、崇高さを感じざるを得ない。
けっして大袈裟なことを言うつもりはないが、本作品で描かれている状況に近く、まさしく今、人類はその存亡に関わる命運をかけて試されている。
現段階で、悲しきかな、我が国では、国民の人命などは二の次であり、他国のようにリーダーが自ら危機感を強く意識した感染拡大防止策も講じることが出来ていない。
何とか延期開催にこじつけたオリンピックという利権の巣窟に未だに固執している時点で、結果的に日本は終わってしまっている。
日本がまだ全貌がわからない今回の新型コロナウィルスの完全なる収束、またその影響から、真の意味で学び、悔い改め「復活する」には、あとしばらく、いやかなり長い年月、時間が掛かるに違いない。
512人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
No1レビュアー殿堂入りNo1レビュアー
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(2020.4.22追記)
今から40年も前の1980年に日本が問題提起したウィルス・パンデミックの傑作は、今思えば世界的にも先駆けとなる偉業なのだろう。小松左京の原作は更に16年前の1964年だから半世紀前から予言していた。
カミュ著の「ペスト」が読まれ、最後に残された未踏の南極大陸への進出競争や利権争いが熱を帯び、香港かぜの流感や、東西冷戦下における細菌化学兵器や戦略核のリスク等、人類が新たに直面する様々な事象をを包含したストーリーは今なお傑出している。
破滅的なウィルス・パンデミックを国家を越えた連帯、人種を超えた愛で語るシナリオは、非白人の災害大国である日本にしか書けなかったシナリオなのかも知れない。世紀を越えて今も精神哲学的な示唆に富む名作です。
(原文)
日本独特の世界観や自然崇拝の発信は、昨今、スタジオジブリアニメに殆んど頼る構造になってしまった。其れはそれでも良いのだが、一方でシン・ゴジラの様に世界に向けた鋭利な切り口の実写邦画の再興に期待する気持ちも強い。何故ならこの「復活の日」が在るからだ。
本作の放つスケール観は、先の大戦中に核の脅威を体感し、自らは化学兵器開発に手を染め、その後の地震学に没頭した日本ならではの鋭い問題提起にある。
危機に瀕した人類に国家を越えた団結を問い、最後に残された可能性を人類の愛と希望の力に賭けると言う、従来の邦画の枠を超えた意欲作だ。
限られた予算と慣れない国際・軍事考証、海外俳優の配役に苦労の跡が偲ばれるが、それでも邦画にチャック・コナーズやロバート・ボーン、ジョージ・ケネディやオリビア・ハッセーらのハリウッドスターが出演した事実は、今にして思えば驚愕モノ。更に、友好国とは言えチリ海軍の潜水艦に撮影協力させる離れ業を、果して今日の日本映画界が出来るだろうか?
小松左京の大胆な構想と角川書店の執念、木村大作の鮮やかなカメラワーク、美しいテーマ曲や熟達の日本俳優陣による迫真の演技が造り上げた、まさしくオールジャパンの本気が生み出した作品だ。
特に渡瀬恒彦や森田健作らの南極基地の面々の絶望や、荒廃した東京の景観や病院での狂騒のリアリズムが素晴らしく、緒形拳や小林稔侍、多岐川裕美らの断末魔の眼光と汗の映像は脳裏から決して消えない。
危機によって世界が人種を越えて繋がる貴さ、感染リスクを負って危機を未然に防ぐボー・スベンソンと草刈正雄の献身、人類存続の為に計画出産に同意する8人の女性隊員達、ワクチン開発に命を懸ける医師など、生々しく計算されたシナリオに感心する。
本作こそ最初にして最後の、堂々とハリウッド規格で世界に挑戦した邦画の金字塔として、今なお語り継ぐべき不滅の名作だと信じている。
今から40年も前の1980年に日本が問題提起したウィルス・パンデミックの傑作は、今思えば世界的にも先駆けとなる偉業なのだろう。小松左京の原作は更に16年前の1964年だから半世紀前から予言していた。
カミュ著の「ペスト」が読まれ、最後に残された未踏の南極大陸への進出競争や利権争いが熱を帯び、香港かぜの流感や、東西冷戦下における細菌化学兵器や戦略核のリスク等、人類が新たに直面する様々な事象をを包含したストーリーは今なお傑出している。
破滅的なウィルス・パンデミックを国家を越えた連帯、人種を超えた愛で語るシナリオは、非白人の災害大国である日本にしか書けなかったシナリオなのかも知れない。世紀を越えて今も精神哲学的な示唆に富む名作です。
(原文)
日本独特の世界観や自然崇拝の発信は、昨今、スタジオジブリアニメに殆んど頼る構造になってしまった。其れはそれでも良いのだが、一方でシン・ゴジラの様に世界に向けた鋭利な切り口の実写邦画の再興に期待する気持ちも強い。何故ならこの「復活の日」が在るからだ。
本作の放つスケール観は、先の大戦中に核の脅威を体感し、自らは化学兵器開発に手を染め、その後の地震学に没頭した日本ならではの鋭い問題提起にある。
危機に瀕した人類に国家を越えた団結を問い、最後に残された可能性を人類の愛と希望の力に賭けると言う、従来の邦画の枠を超えた意欲作だ。
限られた予算と慣れない国際・軍事考証、海外俳優の配役に苦労の跡が偲ばれるが、それでも邦画にチャック・コナーズやロバート・ボーン、ジョージ・ケネディやオリビア・ハッセーらのハリウッドスターが出演した事実は、今にして思えば驚愕モノ。更に、友好国とは言えチリ海軍の潜水艦に撮影協力させる離れ業を、果して今日の日本映画界が出来るだろうか?
小松左京の大胆な構想と角川書店の執念、木村大作の鮮やかなカメラワーク、美しいテーマ曲や熟達の日本俳優陣による迫真の演技が造り上げた、まさしくオールジャパンの本気が生み出した作品だ。
特に渡瀬恒彦や森田健作らの南極基地の面々の絶望や、荒廃した東京の景観や病院での狂騒のリアリズムが素晴らしく、緒形拳や小林稔侍、多岐川裕美らの断末魔の眼光と汗の映像は脳裏から決して消えない。
危機によって世界が人種を越えて繋がる貴さ、感染リスクを負って危機を未然に防ぐボー・スベンソンと草刈正雄の献身、人類存続の為に計画出産に同意する8人の女性隊員達、ワクチン開発に命を懸ける医師など、生々しく計算されたシナリオに感心する。
本作こそ最初にして最後の、堂々とハリウッド規格で世界に挑戦した邦画の金字塔として、今なお語り継ぐべき不滅の名作だと信じている。
2020年1月29日に日本でレビュー済み
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復活に日との出会いは3回目。
1回目、1980年ちょうど米ソの冷戦真っ最中、私は小5でした、TBSの深夜放送でCMを見て、BGMの物悲しい歌声。ただただ「現実になったら怖いなぁ」と思ったのが忘れられない。(この時は映画は見なかった)
2回目、高校生の夏休み角川フェアで小説を読んだ、読者嫌いなのに分厚い小説を一気読み、やはり「現実になったら怖いなぁ」と思った。(この前後でテレビで映画を見たような・・・、なら通算4回目かも)
そしてまさかの3回目、アマプラ見放題でバッタリ、即視聴した。さすがに出演者が皆若い、まあ40年前だし。
しかし自分が生きているうちに、現実世界で『リアル』アウトブレイクに遭遇中w、どんな嫌がらせかと。
イタリア風邪→x国風邪などの違いがあれどそれは些末なこと。
後先考えずに、「とにかく目の前にあるものを弄りまわさないと気が済まない!」、生命倫理も忠告もガン無視、どんな結果になっても構わない、挙句に全人道連れ。背景も本質も行動も、映画も現実と全く同じ、みていて現実感が希薄になるのを感じさせる。
ただただ「今回は現実が映画ほどひどくならないように」祈るばかりです。
1回目、1980年ちょうど米ソの冷戦真っ最中、私は小5でした、TBSの深夜放送でCMを見て、BGMの物悲しい歌声。ただただ「現実になったら怖いなぁ」と思ったのが忘れられない。(この時は映画は見なかった)
2回目、高校生の夏休み角川フェアで小説を読んだ、読者嫌いなのに分厚い小説を一気読み、やはり「現実になったら怖いなぁ」と思った。(この前後でテレビで映画を見たような・・・、なら通算4回目かも)
そしてまさかの3回目、アマプラ見放題でバッタリ、即視聴した。さすがに出演者が皆若い、まあ40年前だし。
しかし自分が生きているうちに、現実世界で『リアル』アウトブレイクに遭遇中w、どんな嫌がらせかと。
イタリア風邪→x国風邪などの違いがあれどそれは些末なこと。
後先考えずに、「とにかく目の前にあるものを弄りまわさないと気が済まない!」、生命倫理も忠告もガン無視、どんな結果になっても構わない、挙句に全人道連れ。背景も本質も行動も、映画も現実と全く同じ、みていて現実感が希薄になるのを感じさせる。
ただただ「今回は現実が映画ほどひどくならないように」祈るばかりです。
2018年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作の公開当時は子供だったせいか、あんまりピンと来なかったんですけどね。終盤ものすごく退屈に思えたですし。
しかし、年食って改めて観ると、おおおおおおおおおおぉっとなりました。
吉住が心情を吐露するところでグっときて、ただひたすらに会いたいために歩き続け、ボロボロになってたどり着いたラストで、不覚にも猛烈にキてしまいした。
個人的には日本映画というと少々アレなイメージが強くて、心にグっとくる程度のものはいくつかあっても、泣けるほどってのはなかったんですけどね。これは別格です。
てか、人類滅亡モノのSFに限れば、洋モノ含めると山ほどあって、アツい映画も多々ありますが、ほんとに心にキたのは本作だけです。
冷戦時代のお話だし、映像的にはやや古臭さも感じさせますが、ある意味CGによらずにこれだけのお話を作り上げたってのもすごいかも。逆にCGがなかったからこそ、なのかもしれませんが。
型にはまりすぎた陰謀のところはやや辟易もしましたが、まあ当時はあんなものでしょうかね。
日本映画として、そして滅亡モノSFとして、ほぼ最高傑作だと思います。
あと、余談ですが、バイオハザードマークが映画に出てきたのって、本作が初なんじゃないでしょうかね。今では珍しくもないですが、1980年というと『バイオ・インフェルノ』"WARNING SIGN"より5年も前です。
しかし、年食って改めて観ると、おおおおおおおおおおぉっとなりました。
吉住が心情を吐露するところでグっときて、ただひたすらに会いたいために歩き続け、ボロボロになってたどり着いたラストで、不覚にも猛烈にキてしまいした。
個人的には日本映画というと少々アレなイメージが強くて、心にグっとくる程度のものはいくつかあっても、泣けるほどってのはなかったんですけどね。これは別格です。
てか、人類滅亡モノのSFに限れば、洋モノ含めると山ほどあって、アツい映画も多々ありますが、ほんとに心にキたのは本作だけです。
冷戦時代のお話だし、映像的にはやや古臭さも感じさせますが、ある意味CGによらずにこれだけのお話を作り上げたってのもすごいかも。逆にCGがなかったからこそ、なのかもしれませんが。
型にはまりすぎた陰謀のところはやや辟易もしましたが、まあ当時はあんなものでしょうかね。
日本映画として、そして滅亡モノSFとして、ほぼ最高傑作だと思います。
あと、余談ですが、バイオハザードマークが映画に出てきたのって、本作が初なんじゃないでしょうかね。今では珍しくもないですが、1980年というと『バイオ・インフェルノ』"WARNING SIGN"より5年も前です。
他の国からのトップレビュー

RemoSAED
5つ星のうち4.0
Chef d'oeuvre d'anticipation
2018年1月5日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
L'édition la plus complète possible avec version cinéma et version longue et un paquet de bonus d'époque hélas en VO d'où 4 étoiles et pas 5. Le titre français est Virus !
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