無事女媧娘々を降ろすことが出来た雛花だが、志紅がこれ程簡単に皇帝の座についた理由に疑問を持った。そこで後宮を抜け出して、帝位に就くのを助けた李将軍の元へ行く。
李将軍に対面した雛花は、志紅が皇貴妃に次ぐ位の四妃を娶ると聞く。しかしその内の一人は、前回倒した饕餮(とうてつ)と同じ四凶の一つ、窮奇(きゅうき)が化けたものだという。
窮奇を倒すため、雛花は天后として囮となって、四妃を見極めることにする。しかし、安全のためと称して志紅が雛花の部屋に泊まることになり・・・。
今巻は、前巻以上に漢詩が沢山かつ重要な場面で出てきて、使い方が上手いなぁと思いました。勿論、意味も書いてあるので私の様な漢文苦手族でも大丈夫です。特に最後のシーンで暗喩の仕方が好きでした。
新たな登場人物、李将軍は、一見志紅や雛花の味方かと思いきや、意味深な描写があり信頼出来ません。この人物が今後物語に大きな影響を与えそう。
志紅と黒煉のシーンはもう・・・「お兄様!!」と言いたくなります。間違いなくこの物語で一番素敵な男性キャラはお兄様ですね。笑
一方ヒーローの筈の志紅は、前巻以上の病みっぷりです。後半のシーンは、普通百年の愛も冷めてしまうのでは?一周回ってラブコメ感満載です。笑
けれどとりあえずは一見落着という終わり方です。この巻は志紅の心の葛藤がよく描写されていました。
志紅との関係の変化や最後のシーンの後、雛花の心境がどのように変わっていくのか、次巻はそこに注目したいです。それに、雛花にも過去に秘密がありそうで。天后の謎も益々深まります。
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