「自分のまちは自分でデザインする」という理念のもと、中小企業のブランド戦略に携わる著者の本です。インテリアデザイナーだった著者が、地元活性化をデザインする専門家になった経緯、地元企業を元気にする独自手法「アイデンティティデザイン」について、そして、若い後継ぎ達が家業を生まれ変わらせた10例がケーススタディとして紹介されています。
地域の主役になるような元気な中小企業には、以下の3つの共通点があるというのが、この3つを突き詰めて「自分のなかの答えを見つけ出す」ことが、自分たちらしい事業、そしてブランドにつながっていくというのが、本著のブランド戦略です。
使命感:「どうしても成し遂げたいことがある企業は強い」
らしさ:「らしくあることは大切、楽しいから続けられる」
発信力:「発信し続けないと、誰もわかってくれない」
シンプルですが本質的。中小企業の経営者と日々悩み、実践し続ける著者だからこその、取り組みやすいフレームワークだと思います。
自分の思いに気づいた跡継ぎが事業を変革していく10の事例は、どれも大変ドラマチック。老朽化物件を継承した大家、建築不況にあえぐ塗装業の後継、家業が大嫌いだった食品会社社長など、事例一つ一つに、家族や個人の物語があり、ビジネスとしての個性がありました。
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