![[渡辺航]の弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61H8kZ5sVGL._SY346_.jpg)
何もできないと思っていた主人公が
「自分も自転車であそこまで行けるんじゃないか？」と
可能性がきらっと見えるのが１巻の魅力です。
諦めずに続けることを感動的に描く漫画は多いですが
自分の可能性に気付いて視界が広がることを視覚化して見せた漫画は珍しいと思います。
弱虫ペダルは一瞬一瞬を丁寧に刻々と描いている作品で
ペダルを一漕ぎする一瞬に登場人物が感じること、思うことを
走馬灯のように魅せてくれます。
ペダルを濃くのは一瞬ですが、その一瞬に感じるプレッシャーや場の感覚、
自分の内から湧き上がってくる熱の情報量が
とんでもなく多いことをこの漫画で思い出します。
なにか頑張ったことがある人、特にスポーツをやっていた人は
とても共感できるはず。
真剣なときの一瞬には必ず、世界がゆっくり見える瞬間があったはず。
そのときに自分が何を考えていたか？
絶対に終わることはわかっているのに永遠に続いてほしい一瞬。
登場キャラクターたちはギリギリの緊張状態の試合のなかで
それを感じています。
一瞬一瞬を細かく見せるので、巻数と連載期間が長いことと
主人公たちに感情移入しすぎて、読むのに疲れるのがマイナスポイント。
ですが、それを補うほどに読むと「明日もがんばろう！」と元気が出ます。
内容紹介
ママチャリで激坂を登り、秋葉原通い、往復90km!! アニメにゲーム、ガシャポンフィギュアを愛する高校生・小野田坂道、驚異の激コギ!! ワクワクの本格高校自転車ロードレース巨編!!
