古代から中世の日本を知る上で必要不可欠な重要文献です。その内容は平安時代の百科事典という趣。本書に収録されているのは、全50巻のうち神道祭祀に関する「神祇」全10巻で、『延喜式』の中でも特に注目される部分といえます。プライス的にかなり逡巡したが、結局買いました。本を開くとわかりますが、補注が詳しいです。原典の性格上のこともありますが、平安時代の神道祭祀のすべてが解説されているといっても過言ではありません。こうなると、原典を読むために買ったのか、補注を読むために買ったのかわからなくなります。いずれにせよ、神道祭祀に関する知見を広げるのに絶好の書といえます。内容は以下の通り。
1・2巻「四時祭式上・下」:常祀。年間の定例祭祀について。3巻「臨時祭式」:常祀に対し、必要に応じて行われる臨時の祭祀について。4巻「伊勢大神宮式」:伊勢神宮に関する諸規定について。5巻「斎宮式」:伊勢斎宮について。6巻「斎院司式」:賀茂斎院について。7巻「践祚大嘗祭式」:大嘗祭について。8巻「祝詞式」:祝詞を集成したもの。9・10巻「神名式上・下」:当時の、全国の著名な神社約2800社を集成したもの。「延喜式神名帳」として有名。
全3巻構成だと思いますが、続巻はいつ?
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