エヴァ完結してから当時のこの手のを読むと、当時以上に色々と酷い発言が目立つね。
勿論、30ちょいの頃と還暦の今じゃ、監督本人の考えも大分変ってるだろう。
そこの部分の資料的な価値は確かにあるとは思う。
当時の考察本の的外れさはどうでもいいが、この本は監督やガイナの感覚的な部分(ある種のいい加減さ)を無視して持ち上げてる感がすごく強いのね、インタビュアーが門外漢から信者じみた事による弊害として。
それはインタビュアーが否定してるオウムと構造は同じでしかない、信仰対象がアニメ作品だから、社会的な危険性は低いってだけで。
当時の熱狂は、この手の信者と商売にしたい人らの対立でしかなかった訳で、その対象が好きなネタのパロディを入れ込んで一見複雑にしただけのアニメだったのが、その後の本インタビュアーや関係者も含めた周辺でのゴタゴタも含めて、今となっては奇異に見えるが、現実ではもっとローレベルで当事者でもない勘違い信者を使ったオウム以下の事件が起きているので、まだ昔の方がマシに見えてしまう。
しかも、この構造で未だに商売しようとする企業が、日本の一流企業と言われている現状や、それを政治利用して隠さない(本来犯罪となる部分は白を切るけど)政党政治家まで蔓延っている始末。
そんな現在を再確認させる思い出にはなる書籍ではあった。
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庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン (¥800本) 単行本 – 1997/3/1
大泉 実成
(編集)
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社太田出版
- 発売日1997/3/1
- ISBN-104872333152
- ISBN-13978-4872333152
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
社会現象にまでなったアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を読み解くための基本文献。庵野秀明監督への超ロング・インタビュー、制作スタッフたちによる未発表「庵野秀明“欠席裁判”座談会」前編を含む第一集。
内容(「MARC」データベースより)
社会現象にまでなったアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を読み解くための基本文献。
登録情報
- 出版社 : 太田出版 (1997/3/1)
- 発売日 : 1997/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 190ページ
- ISBN-10 : 4872333152
- ISBN-13 : 978-4872333152
- Amazon 売れ筋ランキング: - 197,312位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,870位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 2,433位演劇・舞台 (本)
- カスタマーレビュー:
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ベスト500レビュアー
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5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年9月16日に日本でレビュー済み
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スゴイおまけが付いていました。劇場版シト新生公開記念、角川書店の「エヴァンゲリオンフェア」のチラシ。表紙はレイとゼロ号機。特別優待割引券付き。この本の出版社は太田出版。今回のも初版で帯付き。出品者の説明どうり新品並みの状態。黄緑の帯に「私のこと好き?」と書いてあります。表紙の内側に「DO YOU LOVE ME ?」と書いてあります。パラノは紫の帯に「ご自愛ください」と書いてあり表紙の内側に「TAKE CARE OF YOURSELF.」スキゾの小口は黄色でした。「ヱヴァンゲリヲン 序」の時の言葉は YOU ARE (NOT)ALONE.でした。「破」の時はYOU CAN (NOT)ADVANCE. Qの時は YOU CAN (NOT) REDO.
タイトルのつづき。(上書き)4作目は2020年公開だそうですね。半信半疑ですが楽しみです。
ps 2020年、コロナという巨神兵が現れましたね。
pps 細かいところは忘れましたが、この本、上下とも面白かったです。古い本ですが。
ppps 僕が買った時は、この本、上下とも安かったです。昔は古本屋の100円本コーナーでよく見かけました。
pppps エヴァファン初心者の方へ。コミック、貞本義行さんの「新世紀エヴァンゲリオン」14巻も読むことをおすすめします。
タイトルのつづき。(上書き)4作目は2020年公開だそうですね。半信半疑ですが楽しみです。
ps 2020年、コロナという巨神兵が現れましたね。
pps 細かいところは忘れましたが、この本、上下とも面白かったです。古い本ですが。
ppps 僕が買った時は、この本、上下とも安かったです。昔は古本屋の100円本コーナーでよく見かけました。
pppps エヴァファン初心者の方へ。コミック、貞本義行さんの「新世紀エヴァンゲリオン」14巻も読むことをおすすめします。
ベスト500レビュアー
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エヴァンゲリオンって何か?そして、庵野秀明って、どういう人なのか?
この本を読みながら、わずかな世代の違いで大きく違う人間が生まれたことを感じた。
庵野秀明は、1960年生まれ。私と11歳違う。ちょうど61歳。還暦を迎えている。
団塊の世代から、次の世代の人だ。
「情報源といったらテレビという箱ぐらいしかない。テレビから情報をもらって生活していて、ある程度信頼している。テレビという箱が圧倒的な影響力を持っている」「テレビがないと生きていけない」と庵野秀明が言っているように、テレビで庵野秀明が作られているような感じを受けた。私の場合も、テレビは小学4年生の時に家にやってきた。その時のテレビは、スポーツを見るのが主だった。力道山のプロレス、相撲、そして野球。家にいて、スポーツが観れるのが嬉しかったが、そこからクレージーキャッツ、コント55号とかお笑いに流れた。
庵野秀明は、宇宙戦艦ヤマトを2話から録音し、そのセリフを全部覚えたという。記憶力のいい時に、その作業をしたので、それが生きているという。様々なアニメが、庵野秀明の身体を作っていく。「アストロ球団」という1試合完全燃焼という手法がベースとなる。アウトロ球団はロッテと半年もかけて1試合戦っている。「デビルマン」の世界体系につながる。「ハレンチ学園」「マジンガーZ」「機動戦士ガンダム」飢餓感とは、無縁で、頭ででわかっていても体ではわからない。新しい時代の価値観が見つからない。大人にならなきゃいけないけど、どんな大人になっていいかわからない。自己退行。袋小路に入っている。僕らはコラージュしかできないという。自分の体にある様々なテレビから受けた影響を糊付けて物語を作るということか。確かに、私もモザイクみたいにできているだと感じたが、さらに進んでいる。
庵野秀明の創作の時の没入は、テンションが高く、自分の生身をえぐり出そうとする。様々な断片が絡み合ってモノが想像される。一筋縄では行かない世界。
父親は戦争で足を失っていて、威厳があり、その父親を殺したいと思う。エディプスコンプレックスであり、母親は、母であり、性的な対象でもある。母に抱かれ、母の継承である綾波レイに憧れる。レイは父親に支配されているというどうにもならない世界が、吐き出されている。
それが、エヴァンゲリオンだった。敵は常に自分を見つけるために創造される。シンジはあくまでも庵野秀明なのだ。自分のリアリティは、自分でしかなく、もう裸で踊り、チンチンを立てるしかない。
エヴァンゲリオンは、26話の作品だが、結末がわからない。広げた風呂敷をどうするのか?畳む。ちぎる。捨てるの3つの選択の中で、ちぎって捨てたという終わり方。
エヴァンゲリオンを作ることによって、もう死ぬしかないという自己崩壊が起こる。自分とは何にもないんだという悩み。
長い引用だけど、それが全てなのかな。シンジはつぶやく
「なぜ、生きているのか?自分のため?だけど生きてて嬉しい?楽しいことだけしていたいの?どうして逃げちゃダメなの?もっとつらいことになるから?誰も相手にしてくれなくなるから?
お願い 、僕を捨てないで!僕には何もない。だから他人の顔色を見てばかりだ。
褒められたいからエヴァに乗る。だんだんエヴァから離れられなくなる。もっと本当の、不安にならずに生きられる価値が欲しい!僕って何なんだろう?誰も僕のことなんてわからない。自分にしかわからない。でも、自分一人では自分が誰だかわからない。他人がいるから「僕」が生まれる。それは不自由なことだ。不自由を求めるのは自分の意思だ。その求め方で、自分と世界を変えていくことだってできる。ならば、エヴァに乗らない 、違う僕だってあり得る 。僕は自分が嫌いだ。でも、好きになれるかもしれない。僕は僕でしかない 。僕はここにいていいのかもしれない。ここにいたい!」
エヴァンゲリオンは、戦いながら、自分を探し、自己確立をして、自己崩壊する物語なのか。
テンション高く走り続け、逃げようとしても逃げられない。
この本を読みながら、わずかな世代の違いで大きく違う人間が生まれたことを感じた。
庵野秀明は、1960年生まれ。私と11歳違う。ちょうど61歳。還暦を迎えている。
団塊の世代から、次の世代の人だ。
「情報源といったらテレビという箱ぐらいしかない。テレビから情報をもらって生活していて、ある程度信頼している。テレビという箱が圧倒的な影響力を持っている」「テレビがないと生きていけない」と庵野秀明が言っているように、テレビで庵野秀明が作られているような感じを受けた。私の場合も、テレビは小学4年生の時に家にやってきた。その時のテレビは、スポーツを見るのが主だった。力道山のプロレス、相撲、そして野球。家にいて、スポーツが観れるのが嬉しかったが、そこからクレージーキャッツ、コント55号とかお笑いに流れた。
庵野秀明は、宇宙戦艦ヤマトを2話から録音し、そのセリフを全部覚えたという。記憶力のいい時に、その作業をしたので、それが生きているという。様々なアニメが、庵野秀明の身体を作っていく。「アストロ球団」という1試合完全燃焼という手法がベースとなる。アウトロ球団はロッテと半年もかけて1試合戦っている。「デビルマン」の世界体系につながる。「ハレンチ学園」「マジンガーZ」「機動戦士ガンダム」飢餓感とは、無縁で、頭ででわかっていても体ではわからない。新しい時代の価値観が見つからない。大人にならなきゃいけないけど、どんな大人になっていいかわからない。自己退行。袋小路に入っている。僕らはコラージュしかできないという。自分の体にある様々なテレビから受けた影響を糊付けて物語を作るということか。確かに、私もモザイクみたいにできているだと感じたが、さらに進んでいる。
庵野秀明の創作の時の没入は、テンションが高く、自分の生身をえぐり出そうとする。様々な断片が絡み合ってモノが想像される。一筋縄では行かない世界。
父親は戦争で足を失っていて、威厳があり、その父親を殺したいと思う。エディプスコンプレックスであり、母親は、母であり、性的な対象でもある。母に抱かれ、母の継承である綾波レイに憧れる。レイは父親に支配されているというどうにもならない世界が、吐き出されている。
それが、エヴァンゲリオンだった。敵は常に自分を見つけるために創造される。シンジはあくまでも庵野秀明なのだ。自分のリアリティは、自分でしかなく、もう裸で踊り、チンチンを立てるしかない。
エヴァンゲリオンは、26話の作品だが、結末がわからない。広げた風呂敷をどうするのか?畳む。ちぎる。捨てるの3つの選択の中で、ちぎって捨てたという終わり方。
エヴァンゲリオンを作ることによって、もう死ぬしかないという自己崩壊が起こる。自分とは何にもないんだという悩み。
長い引用だけど、それが全てなのかな。シンジはつぶやく
「なぜ、生きているのか?自分のため?だけど生きてて嬉しい?楽しいことだけしていたいの?どうして逃げちゃダメなの?もっとつらいことになるから?誰も相手にしてくれなくなるから?
お願い 、僕を捨てないで!僕には何もない。だから他人の顔色を見てばかりだ。
褒められたいからエヴァに乗る。だんだんエヴァから離れられなくなる。もっと本当の、不安にならずに生きられる価値が欲しい!僕って何なんだろう?誰も僕のことなんてわからない。自分にしかわからない。でも、自分一人では自分が誰だかわからない。他人がいるから「僕」が生まれる。それは不自由なことだ。不自由を求めるのは自分の意思だ。その求め方で、自分と世界を変えていくことだってできる。ならば、エヴァに乗らない 、違う僕だってあり得る 。僕は自分が嫌いだ。でも、好きになれるかもしれない。僕は僕でしかない 。僕はここにいていいのかもしれない。ここにいたい!」
エヴァンゲリオンは、戦いながら、自分を探し、自己確立をして、自己崩壊する物語なのか。
テンション高く走り続け、逃げようとしても逃げられない。
2013年7月1日に日本でレビュー済み
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エヴァンゲリオンという作品そのものを理解したい人がまず手にとるべき本。
TV放映後、エヴァの「謎本」が山のように出たのだが、それらはどれもしょうもないものばかり。
ただ「大した意味のない表面的な謎(と監督自身が公言している)」をこね回しただけに過ぎず、
作品自体を理解する上でまるで役に立たない。
だが、この本は違う。
一冊まるまる、庵野秀明本人/エヴァ製作スタッフへのインタビューに終始しており、
エヴァの根っこにあるものは何かを覗き見る事ができる。
エヴァのキャラクターが好き・ロボットが好き、というだけの人にはまるで面白くない本だろう。
しかし反面、作品そのものに魅せられ、エヴァとは何だったのかもっとよく知りたい!
…と思ってしまった人にはとても面白く、有益な本である事は保証します。
「パラノ・エヴァンゲリオン」とセットでどうぞ。
TV放映後、エヴァの「謎本」が山のように出たのだが、それらはどれもしょうもないものばかり。
ただ「大した意味のない表面的な謎(と監督自身が公言している)」をこね回しただけに過ぎず、
作品自体を理解する上でまるで役に立たない。
だが、この本は違う。
一冊まるまる、庵野秀明本人/エヴァ製作スタッフへのインタビューに終始しており、
エヴァの根っこにあるものは何かを覗き見る事ができる。
エヴァのキャラクターが好き・ロボットが好き、というだけの人にはまるで面白くない本だろう。
しかし反面、作品そのものに魅せられ、エヴァとは何だったのかもっとよく知りたい!
…と思ってしまった人にはとても面白く、有益な本である事は保証します。
「パラノ・エヴァンゲリオン」とセットでどうぞ。