まあ普通でした。
溺愛といえば溺愛の話です。
幼い頃からの許嫁同士が、すれ違っていたものの、お互い好きで、告白しあって、ハッピーエンドになる話です。
その合間に、老舗ならではの悩みや後継者問題、SNSなどの問題を、悩みながら解決しました。
話的にはいいんですけれど、物足りなさがありました。
題名通りの内容といえばそうなのですが、モヤモヤ感が残っているかんじです。
例えば、ヒーローである幼馴染とは許嫁同士でしたが、ヒーローは実は昔彼女がいました。比較的短期間で別れたようですが、妹が知っているだけで1人。もしくはそれ以上いたのではないかと思われます。にも関わらず、見落としただけかもしれませんがヒーローは結局ヒロインをいつから好きかは語っていません。しかもヒロインを望んでいないと思わせている期間も長く、嫌われてると思わせる上
「すぐに離婚する」と言ってヒロインに興味がないことを何度もアピールしています。もちろんその後はヒロインを好きだのなんだの言うことになるのですが、肝心なところが有耶無耶のままなのが気にかかりました。
次にヒーローが優しいと何度も言うヒロインですが、私はヒーローが優しいと言う気はしませんでした。ヒーローはヒロインに「とりあえず結婚さえしてしまえば双方の親は納得するだろうからすぐ離婚するから」と言うようなことを言っていますが、それって優しいのかなあ？ヒロインはヒーローのことが昔から好きなので、その話には曖昧な返事しかしませんが、結局ヒーローはヒロインの気持ちを聞くことなく自分の判断で勝手に決めて「離婚する」と言っています。一度結婚さえしてしまえば納得するって言う話は、政略結婚とか親にそろそろ結婚しろと言われている人たちならわかりますが、今回はそう言うことではなくあくまでも双方の母親が家族になりたいと言う気持ちでこうなっているわけで、「結婚しましたけど離婚しました。元家族だからそれでいいよね」とはならないですよね？あくまでも婚姻関係を続けていくからこその家族なわけで、結婚式を挙げたいだけの話ではないと言うことをヒーローはどう考えているのかなあとつくづく疑問に思いました。しかも自分はいいけどヒロインにも離婚歴をつけるこの行いなのにヒロインの意見は聞いていない。。。うーん。。。と考えました。
そしてこんな後継問題が出てきているのに、婿養子だったヒーローの父が店を継いでいない結局の理由は大したことない上、結局ほとんど出て来ず。自分の事業に夢中。婿養子って、そんなだっけ？みたいな。だったら菓子職人と結婚させてたほうが良かったよね？なんでそうしなかったんだろう。と、政略結婚の意味のなさを露呈している辺り、ツッコミどころ満載でした。
まあそう言うなんとなく不満があったので、出来合いではあるんでしょうけどいまいち。
斜めに見なければ、昔から好きだった人と結ばれるヒロインが可愛い作品なのかもしれません。
言葉に関しては方言が多用されているので苦手な人は苦手かもしれません。私は問題なしでした。
と言うわけで総合評価は3です。
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