『夢をかなえるゾウ』の完全パクリです。
冴えないOLが「お陰さま」という表紙のおばあちゃんと出会い、自己啓発的教えを受けて幸せになるという物語です。
兎に角夢ゾウと比べると何もかも弱い。完全劣化版という感じです。
夢ゾウは笑えて泣ける実践可能な自己啓発本ですが、本書は笑えず泣けず教えは曖昧そのものです。
自己啓発本で「〇〇しよう」と書いてあっても、具体的に〇〇するにはどんな行動や方法をとればいいのかわからないものがあります。本書はまさにその部類です。
なので読後に残るものがほとんどありません。
曖昧模糊な自己啓発本というだけでは終わりません。
本書の物語の流れや設定、本書の構成(本文→教えのまとめ→作中用語説明→参考文献→売り上げ一部寄付の文言(笑))は夢ゾウの完全パクリです。
にも関わらず参考文献には夢ゾウの名はありません。注には「主な書籍だけを記し、著者の方々に深く感謝いたします」とのことです。
夢ゾウ好きな私としてはこの不誠実さに嫌悪を抱かずにいられません。
物語の内容に関しても、基本的に女性女性しています。結婚がどう、合コンがどうという感じで、読者を選びます。
そうであっても早々に自己啓発要素を出していればいいものを、最初の教えはなんと50ページからです。男性読者としては苦痛でした。
本書をまとめると、「大人気の夢ゾウをパクってお金稼ぎをしようとしたが、著者の書き手、又人間としてのレベルの低さから当然の様に滑りに滑ってしまった本」といったところです。
こき下ろしてきましたが、一応心に響いた点はいくつかあります。
「表情ってのは、心の服だよ。世の中には、カッコいい服着てても、心を裸にして歩いている恥ずかしい人間が多すぎるよ」
「表情筋は人生の行方と心得な」
「人に対する最大の貢献は、その人がどんな人物であるかを常に大きくあらわし続けることだ」
私にとってはオススメできる本ではありませんでした。
夢ゾウをオススメします。
夢ゾウ形式の本を読むにしても本書ではなく、以下の本をオススメします。
『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』
『妻に龍がつきまして…』
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