昭和史の本は読んだので次は平成史・・・という軽いノリで選んだ本ですが、昭和に何があったかを前提として、それが平成ではどうなっているかが書かれていて、昭和から現代までの歴史的経緯を、この本で書かれている各分野について知ることができて良かったです。
よく専門家、特に自称専門家の人たちが時代や潮流に応じて割と場当たり的に断言していたりすることを、その文献まで挙げて「時代や経緯はこうなっていたのに、この人はこんなことを主張していた」ということが書かれていて面白かったです。いろいろな意見を主張するのは悪いことだとは思いませんが、責任ある立場にある人・著名な人が自分の発言に責任を持たないのはどうかと問題意識を持っていましたので、この本のように発言後のモニタリングができるようなものが出たことはいいことだと思います。
最後に添付されている「平成史略年表」はこの本を読んだ後に見るとよく整理されていて平成の出来事を一望できるなと思いました。
ただ、「社会保障」の章はこれまでの政策を俯瞰できるところは良かったのですが、結論を要約すると「弱者のために政府は金を出せ」となっていて白けました。「教育」の章の対策について書かれている内容は、「漏れ落ちた人々」はどこまでも弱者だからとにかくうまくいくまでサポートしてあげなければならない、というように書かれていて、「そういった人たちをバカにしているのかな?」と思いました。
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平成史 (河出ブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2012/10/11
私たちはどんな時代を生きているのか。政治、地方‐中央関係、社会保障、教育、情報化、国際環境とナショナリズム……気鋭の論者が集い、白熱の議論を経て描く、新たなる現代史のすがた。
執筆:小熊英二、貴戸理恵、菅原琢、中澤秀雄、仁平典宏、濱野智史
【目次】
序文(小熊英二)
総説:「先延ばし」と「漏れ落ちた人びと」(小熊英二)
政治:再生産される混迷と影響力を増す有権者(菅原琢)
地方と中央:「均衡ある発展」という建前の崩壊(中澤秀雄)
社会保障:ネオリベラル化と普遍主義化のはざまで(仁平典宏)
教育:子ども・若者と「社会」とのつながりの変容(貴戸理恵)
情報化:日本社会は情報化の夢を見るか(濱野智史)
国際環境とナショナリズム:「フォーマット化」と擬似冷戦体制(小熊英二)
平成史略年表
執筆:小熊英二、貴戸理恵、菅原琢、中澤秀雄、仁平典宏、濱野智史
【目次】
序文(小熊英二)
総説:「先延ばし」と「漏れ落ちた人びと」(小熊英二)
政治:再生産される混迷と影響力を増す有権者(菅原琢)
地方と中央:「均衡ある発展」という建前の崩壊(中澤秀雄)
社会保障:ネオリベラル化と普遍主義化のはざまで(仁平典宏)
教育:子ども・若者と「社会」とのつながりの変容(貴戸理恵)
情報化:日本社会は情報化の夢を見るか(濱野智史)
国際環境とナショナリズム:「フォーマット化」と擬似冷戦体制(小熊英二)
平成史略年表
- 本の長さ476ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2012/10/11
- ISBN-104309624502
- ISBN-13978-4309624501
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「平成」の世も四半世紀。「ポスト冷戦」と軌を一にし、バブル崩壊と長きにわたる経済停滞を含みこむこの期間、日本の社会構造と社会意識はいかなる変遷をとげてきたのか、それまでの時代といったい何が異なるのか―。政治、地方・中央関係、社会保障、教育、情報化、国際環境とナショナリズム…気鋭の論者たちが集い、白熱の議論を経て描く、新たなる現代史のすがた。
著者について
小熊英二
1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。『単一民族神話の起源』『〈民主〉と〈愛国〉』『1968』『日本という国』『社会を変えるには』など著作多数。
貴戸理恵
1978年、福岡県生まれ。関西学院大学社会学部助教。『不登校は終わらない』など。
菅原琢
1976年、東京都生まれ。東京大学先端科学技術研究センター特任准教授。『世論の曲解』など。
中澤秀雄
1971年、東京都生まれ。中央大学法学部教授。『住民投票運動とローカルレジーム』など。
仁平典宏
1975年、茨城県生まれ。法政大学社会学部准教授。『「ボランティア」の誕生と終焉』など。
濱野智史
1980年、千葉県生まれ。社会学、批評家。日本技芸リサーチャー。著書に、『アーキテクチャの生態系』など。
1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。『単一民族神話の起源』『〈民主〉と〈愛国〉』『1968』『日本という国』『社会を変えるには』など著作多数。
貴戸理恵
1978年、福岡県生まれ。関西学院大学社会学部助教。『不登校は終わらない』など。
菅原琢
1976年、東京都生まれ。東京大学先端科学技術研究センター特任准教授。『世論の曲解』など。
中澤秀雄
1971年、東京都生まれ。中央大学法学部教授。『住民投票運動とローカルレジーム』など。
仁平典宏
1975年、茨城県生まれ。法政大学社会学部准教授。『「ボランティア」の誕生と終焉』など。
濱野智史
1980年、千葉県生まれ。社会学、批評家。日本技芸リサーチャー。著書に、『アーキテクチャの生態系』など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小熊/英二
1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授(歴史社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授(歴史社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2012/10/11)
- 発売日 : 2012/10/11
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 476ページ
- ISBN-10 : 4309624502
- ISBN-13 : 978-4309624501
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,077,590位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1980年千葉県生。評論家、リサーチャー、フィールドワーカー。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専攻は社会学(情報社会論・メディア論)および経営学(経営情報学・プラットフォーム論)。
カスタマーレビュー
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小熊氏が気鋭の学者たちと分担執筆した本である。ユニークなのは、「何の歴史を語れば平成という時代を語ったことになるのか」ということが最初の問題意識として浮上していることである。その結果、「政治」が選ばれたのは当然として、「経済」の中でも、国内における地域格差と情報化がクローズアップされ、社会問題の中でも「福祉」(まあこれは順当だろう)と「教育」が取り上げられ、最後に外交およびナショナリズムが論じられている。
タイトルは、小熊氏も少し触れているように、岩波新書の「昭和史」を意識したものであることはあきらかであるが、いわゆる通史ではない。24年の歴史をこのように重要なトピックを取り上げて切り込むという手法は有効かつ妥当であると筆者は考える。
この中で、筆者が特別に読んで置くべき論考だとおもうのは、はじめの小熊氏による序説、三番目の中澤氏による国内格差問題、そして六番目の濱野氏による情報化論である。意外にも、最後に収録されている、小熊氏による外交・ナショナリズム論がいちばんつまらない。
とりわけ、3.11を契機に噴出した国内格差問題を論ずるにあたり、筆者にとって面白かったのは、マルクスが復活することである。具体的には、ネオ・マルキストによる不均衡発展・従属理論が、この問題を眺める時に使用可能なのだ。あらためてマルクス主義の懐の深さを思い知らされる場面である。
また、濱野氏の情報化論は、ネットワーク論の専門家として、オブジェクト指向プログラミングなどでおなじみである「モジュール化」の概念を用いて、なぜ日本においてインターネットが社会を変えられないのか、iPhoneのようなグローバルな商品が生み出せないのかを説得力を持って論じている点で興味深い。
評価なのだが、最後に置かれた小熊氏の論考でちょっと肩透かしを食らった思いがしたために星ひとつ減点した。しかしとりわけ高校生や大学教養生など若い世代は必読の書籍であると思われる。
タイトルは、小熊氏も少し触れているように、岩波新書の「昭和史」を意識したものであることはあきらかであるが、いわゆる通史ではない。24年の歴史をこのように重要なトピックを取り上げて切り込むという手法は有効かつ妥当であると筆者は考える。
この中で、筆者が特別に読んで置くべき論考だとおもうのは、はじめの小熊氏による序説、三番目の中澤氏による国内格差問題、そして六番目の濱野氏による情報化論である。意外にも、最後に収録されている、小熊氏による外交・ナショナリズム論がいちばんつまらない。
とりわけ、3.11を契機に噴出した国内格差問題を論ずるにあたり、筆者にとって面白かったのは、マルクスが復活することである。具体的には、ネオ・マルキストによる不均衡発展・従属理論が、この問題を眺める時に使用可能なのだ。あらためてマルクス主義の懐の深さを思い知らされる場面である。
また、濱野氏の情報化論は、ネットワーク論の専門家として、オブジェクト指向プログラミングなどでおなじみである「モジュール化」の概念を用いて、なぜ日本においてインターネットが社会を変えられないのか、iPhoneのようなグローバルな商品が生み出せないのかを説得力を持って論じている点で興味深い。
評価なのだが、最後に置かれた小熊氏の論考でちょっと肩透かしを食らった思いがしたために星ひとつ減点した。しかしとりわけ高校生や大学教養生など若い世代は必読の書籍であると思われる。
2012年11月8日に日本でレビュー済み
各章は政治、経済、社会保障などの各論として十分面白いのだが、これらをひっくるめて「平成史」と銘打つのはちょっと違和感を感じた。著者が複数いる書籍にはよくあることだが、各章は各人各様の書き方がされていて、各章の間にいかなる関係があるのか把握しづらい。ましてや全体を「平成史」として把握することはたぶん不可能だと思う。内容のすりあわせのために共著者全員で討議を二回行ったとまえがきに書かれていたが、十分すりあわせられていないと感じた。やはり平成史を平成の「歴史」として総体的に把握することはまだ時期尚早だったのではないかという感は否めない。

