現在日本社会の構造が抱擁している主要な問題をするどく分析している。その原因を私の言葉で書くと、利権でがんじがらめであり変わりたくとも怖くて変われない硬直化したシステムとなる。著者は一応はそれの解決策を文中で示してその理屈は正しい。しかし現実的には相当困難と思えるものであり、暗に日本経済は将来的に1.5か2流の国になると言っている。
あとがきの最後で著者は、
今の日本に足りないのは希望ではなく、変えなければ未来がないという絶望ではないか。
と述べている。これには考えさせられる。たしかにこの不況で一部の人が派遣切りされ、正社員の給料が多少減った。でもこの程度では足りない。多くの日本人がまだまだ豊かといえる水準の生活をおくっている。戦争並みの強いショックがあり、本当に沈みかけないと日本は変われないのだろう。
著者は幅広い経済、社会、政治、歴史、文学、技術の知識を説明なしでバンバン使用してくる。この多方面からの現象の分析と説明が著者の主張に厚みを持たせている。単なる専門用語の知識ではなくこれらの教養がないと筆者の文章を全方位で理解することができない。私は分からない箇所がでるごとに検索しながら読んでいた。
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希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学 単行本 – 2009/10/9
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本書は、気鋭の論客が語る日本経済「再起動」のための処方箋です。著者独自の鋭い語り口で、日本経済の現状を分析して、どうしたら展望が開けるかを解説します。小泉改革は本当に悪かったのか? 派遣労働は禁止すべきなのか? といった話題なども取り上げつつ「常識のウソ」を正します。「失われた20年」はなぜ生じたのか? この閉塞感は、いったいどこからきているのか? がわかる一冊です。
- ISBN-104478011923
- ISBN-13978-4478011928
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2009/10/9
- 本の長さ243ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
日本経済の「失われた20年」はなぜ生じたのか?この閉塞感は、いったいどこからきているのか?気鋭の経済学者、ブロガーの著者による日本経済「再起動」のための処方箋。
著者について
池田 信夫(いけだ・のぶお)
1953年京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。1993年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現在は上武大学大学院経営管理研究科教授。学術博士(慶應義塾大学)。著書に『なぜ世界は不況に陥ったのか(池尾和人氏との共著。日経BP社)』『ハイエク 知識社会の自由主義』(PHP新書)、『情報技術と組織のアーキテクチャ 』(NTT出版)、『電波利権』(新潮新書)、『ウェブは資本主義を超える 』(日経BP社)など。自身のブログは「池田信夫blog」。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池田/信夫
1953年京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。1993年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、上武大学大学院経営管理研究科教授。学術博士(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1953年京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。1993年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、上武大学大学院経営管理研究科教授。学術博士(慶應義塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2009/10/9)
- 発売日 : 2009/10/9
- 単行本 : 243ページ
- ISBN-10 : 4478011923
- ISBN-13 : 978-4478011928
- Amazon 売れ筋ランキング: - 593,521位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
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著者について
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経済学者。1953年、京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。93年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現在は株式会社アゴラブックス代表取締役、上武大学経営情報学部教授。学術博士(慶應義塾大学)。著書に『使える経済書100冊』『希望を捨てる勇気──停滞と成長の経済学』、共著に『なぜ世界は不況に陥ったのか』など。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月17日に日本でレビュー済み
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16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年5月27日に日本でレビュー済み
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日本の経済の現状、将来を冷徹に見据えた好著。これぐらい突き放した書き方だと、潔くてむしろ清々しい。
雇用問題や景気対策など経済問題から格差などの社会問題や硬直化した官僚の組織論、なぜ日本人はリスクを取
らないのか、といった文化論まで幅広く日本の抱える諸問題を分析している。これら諸問題はもはや政治家や官
僚の手におえるようなものではなく、国民一人一人が「明日は良くなる」という成長時代の幻想を捨て、根本的
な意識改革をする必要があるというのが本書の主題。最後に書かれている一文、「今の日本に足りないのは希望
ではなく、変えなければ未来がないという絶望ではないか」というのは耳に痛いが、受け入れざるを得ない現実
なのだろう。
雇用問題や景気対策など経済問題から格差などの社会問題や硬直化した官僚の組織論、なぜ日本人はリスクを取
らないのか、といった文化論まで幅広く日本の抱える諸問題を分析している。これら諸問題はもはや政治家や官
僚の手におえるようなものではなく、国民一人一人が「明日は良くなる」という成長時代の幻想を捨て、根本的
な意識改革をする必要があるというのが本書の主題。最後に書かれている一文、「今の日本に足りないのは希望
ではなく、変えなければ未来がないという絶望ではないか」というのは耳に痛いが、受け入れざるを得ない現実
なのだろう。
2010年6月3日に日本でレビュー済み
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経済学者であり、人気ブロガーでもある著者が、
経済学の側面から、現在の日本を考察した本です。
商品の説明にあるような「処方箋」という感じではありませんが、
いまの日本が抱える問題を、経済学的に解き明かして、
一般人に問題のあり方を分かりやすく提示していきます。
Blogのように、ある程度小出しにさぜるを得ないメディアと違い、
書籍としての体裁が整えられているこちらの方が、
内容を簡潔に掴みやすいと思われます。
なぜ、日本はこのように長い不況に陥ってしまっているのか?
一般的に言われている不況打開策のどこに欠陥があるのか?
今この現状で、誰が得をして、誰が割を食っているのか?
そういった事を非常に分かりやすい形で示して、読者を導いていきます。
著者のブログと内容が被るので、中身を確認されたい方はBlogを一読する事をお勧めします。
経済学の側面から、現在の日本を考察した本です。
商品の説明にあるような「処方箋」という感じではありませんが、
いまの日本が抱える問題を、経済学的に解き明かして、
一般人に問題のあり方を分かりやすく提示していきます。
Blogのように、ある程度小出しにさぜるを得ないメディアと違い、
書籍としての体裁が整えられているこちらの方が、
内容を簡潔に掴みやすいと思われます。
なぜ、日本はこのように長い不況に陥ってしまっているのか?
一般的に言われている不況打開策のどこに欠陥があるのか?
今この現状で、誰が得をして、誰が割を食っているのか?
そういった事を非常に分かりやすい形で示して、読者を導いていきます。
著者のブログと内容が被るので、中身を確認されたい方はBlogを一読する事をお勧めします。
2009年11月9日に日本でレビュー済み
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著者は経済学者であるが、著者のブログで「ニートが立ち読みしていた」とあったことから、専門的で難しくないと判断し、買って読んでみた。半信半疑で読んでみたが、少し専門的でよく分からないところもあるが、経済新聞を読めるレベルであれば、十分理解できる内容だと思う。難しい事象を難しく説明する経済学者は多々いるが、一般人に分かる言葉で説明できる学者はそうは居ない。著者は一般人に分かることばで説明できる数少ない経済学者だ。そして、このように分かりやすい言葉で説明できる人物こそが、正しいことを言っているように個人的には思う。
本書は、日本の経済/社会の問題点を明確に分析した良書であると思う。具体的な数字や例を挙げて、問題点を説明しているのでとても説得力があり、信頼に値する。
今の日本の現状に納得がいかない人は是非読んでみることをお勧めする。
そして、この本を読むと、日本の問題点が明らかになるが、私を含めて、殆どの読者が、今の日本の現状に絶望するだろう。本書が指摘する日本の問題点は、私のような一市民がどうこうできるレベルではなく、そのため、無力感につつまれる。そして、問題を解決するには、国民全体が多くの苦しみを覚悟しなければならないだろう。日本の問題は、もはや限界点に達しており、まさに本のタイトルどおり、「希望を捨てる勇気を」持たなければ、日本は未来に向かって前進することができないと思う。
読んで損はない本だと思う。興味がある人は是非読んでみて欲しい。
本書は、日本の経済/社会の問題点を明確に分析した良書であると思う。具体的な数字や例を挙げて、問題点を説明しているのでとても説得力があり、信頼に値する。
今の日本の現状に納得がいかない人は是非読んでみることをお勧めする。
そして、この本を読むと、日本の問題点が明らかになるが、私を含めて、殆どの読者が、今の日本の現状に絶望するだろう。本書が指摘する日本の問題点は、私のような一市民がどうこうできるレベルではなく、そのため、無力感につつまれる。そして、問題を解決するには、国民全体が多くの苦しみを覚悟しなければならないだろう。日本の問題は、もはや限界点に達しており、まさに本のタイトルどおり、「希望を捨てる勇気を」持たなければ、日本は未来に向かって前進することができないと思う。
読んで損はない本だと思う。興味がある人は是非読んでみて欲しい。
2010年2月11日に日本でレビュー済み
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バブル崩壊のあとから「日本は斜陽国家だ、あとはうまく成熟するしかない」
みたいな議論は出ていたはずだけど「成熟」することにも日本は失敗しちゃっ
たんだなぁと教えられました。五木寛之さんだかが「“諦める”は明らかに知
るだ」とか言ってたのにね〜。
たぶん、構造改革で新自由主義に向かう時に、並行してセーフティネットを
もっときちんと整備すべきだったんだろうなぁと。著者が指摘するようにバブル
崩壊後の失われた20年は規制撤廃も中途半端、セーフティネットも整備できず
の政治の空白だったのだなと。
僕が感じるのはアメリカのような特殊な理念国家は別として西・北ヨーロッパと
比較したときに日本の失敗は、経済の失敗を国民で受け止めるような民主主義の
成熟がなかったことが決定的な問題だったんじゃないかと。
そういう資本主義と民主主義の関連についても著者に語ってほしかった気がします。
みたいな議論は出ていたはずだけど「成熟」することにも日本は失敗しちゃっ
たんだなぁと教えられました。五木寛之さんだかが「“諦める”は明らかに知
るだ」とか言ってたのにね〜。
たぶん、構造改革で新自由主義に向かう時に、並行してセーフティネットを
もっときちんと整備すべきだったんだろうなぁと。著者が指摘するようにバブル
崩壊後の失われた20年は規制撤廃も中途半端、セーフティネットも整備できず
の政治の空白だったのだなと。
僕が感じるのはアメリカのような特殊な理念国家は別として西・北ヨーロッパと
比較したときに日本の失敗は、経済の失敗を国民で受け止めるような民主主義の
成熟がなかったことが決定的な問題だったんじゃないかと。
そういう資本主義と民主主義の関連についても著者に語ってほしかった気がします。
VINEメンバー
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結論としては読んでおく本だと思う。
世にあまたあるやっつけ経済本とは本質的に違うと強く感じた。
一冊を通じてポピュリズムが皆無である。“人を大事にしよう”とも“良い世の中にしよう”とも言わない。徹頭徹尾“日本の効率を改善するには何が問題で、何をすべきか”を論じている。池田信夫は世間に良い人だと思われなくても構わないらしい。だから一切ためらいながない。
しかしながら「俺の言うことが分からないヤツは馬鹿」と言わんばかりの文章には何度もイラッとさせられる。まあ確かにボクとはデキが違うのは事実なのだが、人は馬鹿扱いされると、しかもそれが事実であるほどムッとするのだ。
このレビューを読んでいる人はおそらく池田信夫のブログも愛読しているだろうが、実はあのブログでは情報が断片で与えられるがゆえに、余計にそういうイライラは強かった。むしろこの本で、弱者を放置していいと考えているわけではないことが分かって少し安心した。問題にしていたのは“やり方”だったらしい。
さて、不愉快な本である。がしかしボクは多分池田信夫の次回作を買うだろう。気分は悪いが頭の良い人間が時間をかけて集めた情報を整理して開陳してくれるのだから意味は大いにある。感情を理性で乗り越えて読むだけの価値がある本なんてそうあるものではない。
ボクは著者に以前からひとつ問いたかったことがある。とある高校の野球部で「どんなことをしてでも甲子園で優勝しよう」とチーム全員で誓ったとする。優勝のために結局全メンバーを入れ替えて目的を果たした場合、これを成功というのだろうか? 何というか彼の話はとれも理路整然としているのだけれど、そういう閾値みたいなものが欠落しているような気がする。マクロの話は人が生きる話とは永遠に整合しないのだろうか?
世にあまたあるやっつけ経済本とは本質的に違うと強く感じた。
一冊を通じてポピュリズムが皆無である。“人を大事にしよう”とも“良い世の中にしよう”とも言わない。徹頭徹尾“日本の効率を改善するには何が問題で、何をすべきか”を論じている。池田信夫は世間に良い人だと思われなくても構わないらしい。だから一切ためらいながない。
しかしながら「俺の言うことが分からないヤツは馬鹿」と言わんばかりの文章には何度もイラッとさせられる。まあ確かにボクとはデキが違うのは事実なのだが、人は馬鹿扱いされると、しかもそれが事実であるほどムッとするのだ。
このレビューを読んでいる人はおそらく池田信夫のブログも愛読しているだろうが、実はあのブログでは情報が断片で与えられるがゆえに、余計にそういうイライラは強かった。むしろこの本で、弱者を放置していいと考えているわけではないことが分かって少し安心した。問題にしていたのは“やり方”だったらしい。
さて、不愉快な本である。がしかしボクは多分池田信夫の次回作を買うだろう。気分は悪いが頭の良い人間が時間をかけて集めた情報を整理して開陳してくれるのだから意味は大いにある。感情を理性で乗り越えて読むだけの価値がある本なんてそうあるものではない。
ボクは著者に以前からひとつ問いたかったことがある。とある高校の野球部で「どんなことをしてでも甲子園で優勝しよう」とチーム全員で誓ったとする。優勝のために結局全メンバーを入れ替えて目的を果たした場合、これを成功というのだろうか? 何というか彼の話はとれも理路整然としているのだけれど、そういう閾値みたいなものが欠落しているような気がする。マクロの話は人が生きる話とは永遠に整合しないのだろうか?






