埼玉県志木市が公募の市民委員だけで策定した環境基本計画と,そこに至るまでの経緯を報告 1999年3月に,埼玉県志木市は「ローカルアジェンダ21」という環境基本計画を策定したが,それは全員公募の市民委員26名から成る「環境市民会議」が作ったものだった。この画期的な仕事を市民たちはどのようにして達成させたのかを本書は報告し,かつ,できあがった計画を公開する。
きっかけは,志木市が1993年に文部省に環境教育推進モデル都市に指定されたこと。教育委員会は,生涯学習の講座として「環境大学」を企画した。エコ・コミュニケーションセンターから来た講師の提案もあって,講座は参加型のワークショップ形式のものとして毎年行われるようになり,その受講者たちによってまもなく「エコシティ志木」という市民グループが発足した。このグループが「ローカルアジェンダ21」を作ったメンバーのコア。市民参加を促す具体的な方法等の示唆も多く,市民参加のための教科書としても有効だ。 (フリーランスライター 杉山 由美子)
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自治体と住民の「協働」が自治体の環境基本計画として実を結び、大きな反響を呼んでいる。本書は、埼玉県志木市の行政を動かした市民の取り組みを紹介、市民による環境まちづくりを提案する。併せて、市民自らつくったエコシティ志木による「市民がつくる志木市の環境プラン」を収録。
内容(「MARC」データベースより)
自治体と住民の「協働」が自治体の環境基本計画として実を結び、大きな反響を呼んでいる。埼玉県志木市の行政ぐるみの市民の取り組みと、まちづくりの実践を紹介。「市民がつくる志木市の環境プラン」も収録。