これは「経済」書と呼ぶにはお粗末だし(著者は経済学者でもない)、「地下経済」と呼べない少なくとも半世紀以上はアメリカ社会においてサブカルチャーとして根付いているような現象などを、一人称を抑え気味にした文体でルポしているつもりなのだろうが、歴史や公文書などからの引用に多くが費やされているだけである。「60ミニッツ」ならば15分程度の1セグメントで済むような話しを、延々と6時間ドキュメントにされたような内容です。
「チップ」「ベビーシッター料金」「おこづかい」「お駄賃」「お年玉」も地下経済活動なんですかね?とツッコミたくなります。
著者は終わり部分において初めて人間の摂理やいとなみがキリスト教によってゆがめられてきたかについて短く触れているが、キリスト教がアメリカでいかに政治的な原理となっているために現状がこうなんだ、のような内容であるべきなのに、粘着質な著者は、ガッツのあるルポを期待させておいて、実は捜査や裁判の記録で“過去”を再構成するだけというのは詐欺に等しい。
インターネットの時代において、論文の引用にも使えない本です。最期まで読みましたが、裏切られた気持ちです。図画等いっさい無いというのもいかがなものだろうか。
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巨大化するアメリカの地下経済 単行本 – 2004/1/22
エリック・シュローサー
(著),
宇丹 貴代実
(著)
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世界最大のアメリカ地下経済。その巨万の富を動かしているのはマフィアではない。では一体誰か。そこにはどんなからくりがあるのか。『ファストフードが世界を食いつくす』の著者が、経済の裏側から自由市場のまやかしに迫る!
- 本の長さ294ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2004/1/22
- ISBN-104794212771
- ISBN-13978-4794212771
商品の説明
出版社からのコメント
この実態を知らずして世界経済を語ることはできない。自由市場経済のまやかしを暴く、全米ベストセラー!
この30年間、世界中で地下経済が肥大化しているという。巨額のブラックマネーを動かすしくみを生み出したのはアメリカだ。その地下経済の規模は少なく見積もってもGNPの10%相当というから、経済指標のたぐいが当てにならないのも当然だろう。
地下経済というとマフィアを想像しがちだが、巨万の富を動かしているのは彼らではない。自由市場という経済システムを知り尽くし、利用する輩は別にいる。それは誰か、そこにはどんなからくりがあるのか──。
著者は、前作『ファストフードが世界を食いつくす』で、ファストフード産業と食肉業界の闇を描きだした。本書でもその取材力と筆力は健在だ。マリファナ、イチゴ農場、ポルノ産業という三つの領域で驚くべき実態が明らかにされていくが、この三つは市場規模が大きいというばかりでなく、政治・経済の矛盾の吹き溜まりでもある。
マリファナ取引の仲介で、殺人よりも重い終身刑に処されたマーク・ヤング。自分の農地がほしいがために、詐欺に近い契約条件を飲んでしまう季節労働者たち。一代でポルノ帝国を築き上げ、官憲を嘲笑いつづけたルーベン・スターマン。本書に登場する人びとは、エンロン事件やオイルマネーの規模を考えると、意外と小物に思われるかもしれない。だが彼らは表経済と地下経済の端境で、規制する側と規制される側という線引きがいかにおかしなものかを体現している。一方的な善悪では割り切れないストーリーを著者は冷静に書き記していく。
本書は単なるアングラ社会のドキュメンタリーではない。アメリカが世界中に押しつけようとしている価値観そのものを問うているのだ。自由市場主義、民主主義、グローバルスタンダードなるもののまやかしが見えてくる本格ノンフィクションである。
この30年間、世界中で地下経済が肥大化しているという。巨額のブラックマネーを動かすしくみを生み出したのはアメリカだ。その地下経済の規模は少なく見積もってもGNPの10%相当というから、経済指標のたぐいが当てにならないのも当然だろう。
地下経済というとマフィアを想像しがちだが、巨万の富を動かしているのは彼らではない。自由市場という経済システムを知り尽くし、利用する輩は別にいる。それは誰か、そこにはどんなからくりがあるのか──。
著者は、前作『ファストフードが世界を食いつくす』で、ファストフード産業と食肉業界の闇を描きだした。本書でもその取材力と筆力は健在だ。マリファナ、イチゴ農場、ポルノ産業という三つの領域で驚くべき実態が明らかにされていくが、この三つは市場規模が大きいというばかりでなく、政治・経済の矛盾の吹き溜まりでもある。
マリファナ取引の仲介で、殺人よりも重い終身刑に処されたマーク・ヤング。自分の農地がほしいがために、詐欺に近い契約条件を飲んでしまう季節労働者たち。一代でポルノ帝国を築き上げ、官憲を嘲笑いつづけたルーベン・スターマン。本書に登場する人びとは、エンロン事件やオイルマネーの規模を考えると、意外と小物に思われるかもしれない。だが彼らは表経済と地下経済の端境で、規制する側と規制される側という線引きがいかにおかしなものかを体現している。一方的な善悪では割り切れないストーリーを著者は冷静に書き記していく。
本書は単なるアングラ社会のドキュメンタリーではない。アメリカが世界中に押しつけようとしている価値観そのものを問うているのだ。自由市場主義、民主主義、グローバルスタンダードなるもののまやかしが見えてくる本格ノンフィクションである。
内容(「BOOK」データベースより)
いま、世界中で地下経済が肥大化している。資産を簒奪し、闇から闇へ動かす巧妙なしくみを生みだしたのはアメリカだ。だが、少なくとも70兆円を超えるというアメリカ地下経済の巨万の富を動かしているのは、マフィアではない。自由市場という経済システムを知り尽くし、利用する輩がいるのだ。それは誰か。そこにはどんなからくりがあるのか。マリファナ所持が殺人よりも厳罰になる不条理。季節労働者を食い物にする効率化の陥穽。ポルノ王逮捕で公然化した競争の凄絶さ。三つの地下経済の現場から見えてくるのは、自由市場経済なる美名に隠された闇の深さだ。ますます巨大化するアメリカの地下経済の実態を初めて暴く、衝撃のノンフィクション。
内容(「MARC」データベースより)
今、なぜ世界中で地下経済が肥大化しているのか。資産を簒奪し、闇から闇へ動かす巧妙なしくみを生み出したアメリカ。「ファストフードが世界を食いつくす」の著者が、自由市場経済の「まやかし」と不条理を暴く。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
シュローサー,エリック
1959年、ニューヨーク生まれ。アトランティック・マンスリー誌を中心に活躍するジャーナリスト。緻密な調査取材にもとづいた記事は高い評価を受けている。著書『ファストフードが世界を食いつくす』は世界的なベストセラーとなった
宇丹/貴代実
1963年、広島県生まれ。上智大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1959年、ニューヨーク生まれ。アトランティック・マンスリー誌を中心に活躍するジャーナリスト。緻密な調査取材にもとづいた記事は高い評価を受けている。著書『ファストフードが世界を食いつくす』は世界的なベストセラーとなった
宇丹/貴代実
1963年、広島県生まれ。上智大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 草思社 (2004/1/22)
- 発売日 : 2004/1/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 294ページ
- ISBN-10 : 4794212771
- ISBN-13 : 978-4794212771
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,474,109位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 204位アメリカ・カナダ・オーストラリアの経済事情
- - 2,952位事件・犯罪関連
- - 55,732位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年5月25日に日本でレビュー済み
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9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2005年5月13日に日本でレビュー済み
世界的ベストセラーになった『ファストフードが世界を食いつくす』の著者が、
今や70兆円にまで膨らんだ米国の地下経済の実態に迫ったのが本書。
ポルノ市場や不法移民など、私たちが普段耳にすることのない、
アメリカ経済の闇の部分が実に生々しく描かれています。
筆者は、自由主義の原則が、政府によって「恣意的に」適用される
ことが、結果として地下経済を大きくする考えています。
道徳的に間違っているという理由だけで厳しく取り締まわれたため、
巨大な闇市場ができてしまったマリファナ。
不法移民による、巨大な闇の労働市場なくしてはもはや成立しない
カリフォルニア州の農業などなど、その実態はきわめて酷い。
自由主義という理想が、一部の企業の方便として使われたために
こうした悲劇が起きたと筆者は論じています。
自由主義という美名の下に行われている不正義を告発した本書。
市場万能主義が抱える矛盾について考えさせられる一冊です。
今や70兆円にまで膨らんだ米国の地下経済の実態に迫ったのが本書。
ポルノ市場や不法移民など、私たちが普段耳にすることのない、
アメリカ経済の闇の部分が実に生々しく描かれています。
筆者は、自由主義の原則が、政府によって「恣意的に」適用される
ことが、結果として地下経済を大きくする考えています。
道徳的に間違っているという理由だけで厳しく取り締まわれたため、
巨大な闇市場ができてしまったマリファナ。
不法移民による、巨大な闇の労働市場なくしてはもはや成立しない
カリフォルニア州の農業などなど、その実態はきわめて酷い。
自由主義という理想が、一部の企業の方便として使われたために
こうした悲劇が起きたと筆者は論じています。
自由主義という美名の下に行われている不正義を告発した本書。
市場万能主義が抱える矛盾について考えさせられる一冊です。
2004年3月25日に日本でレビュー済み
かつて世界が米ソ冷戦という国家対立軸を国際ポリティクスのパワーバランスにおいて成立していた時代に、その二つの対立軸は別の側面である資本主義と共産主義もしくは社会主義とに対立していた、米ソ冷戦後、旧ソ連邦が崩壊するとともに旧ソ連における共産主義は消滅し資本主義がロシア国家に流入した、結果的にロシア国家において資本主義経済は富裕層と貧困層の差別化を加速度的に促した、そして資本主義の盟主アメリカ国家は国家における富の資産保有率をわずか数パーセントの一握りの億万長者たちが富を独占支配し、資本主義の勝利によってその富の支配率は驚異的な上昇をもたらした、資本主義の勝利よって資本主義経済は世界市場というグローバルな経済市場で人類の破滅への生存競争を促進した、そして合法的、違法的のその如何を問わず国際市場経済という魔物が人類を終局へと導いている、本書を読むと表面的な世界市場経済の裏で何が行われ進行しているのかという、世界経済の真実の姿が認識出来る全世界必読のノンフィクション・ノベルです
2013年10月26日に日本でレビュー済み
大きく3つ、大麻問題・不法移民と農業問題・ポルノ問題に分かれて、綿密な資料研究と実地調査・インタビューがなされています。
前作『ファーストフードが世界を食いつくす』も意欲作であり、見事に課題を論証してくれましたが、今回の本も読みごたえがあります。
アメリカの犯罪率の高さ、刑務所が満杯になっている問題、不思議に思っていましたが、大麻(マリファナ)を「禁酒法時代のアルコール」のようにヒステリックに厳罰化したせいだったのですね。
日本を含め、世界中の国々で、その時代時代で様々な問題を抱えているわけですが、アメリカも中々やっかいな問題を抱えているんだな〜・・・・・と同情半分、「あまり他国の事をとやかく言えた御身分ではないな〜」という感想です。
格差社会・競争社会・キリスト教原理主義の席巻・銃社会・人種問題・・・・・・・・一筋縄ではいかない複雑系の国。
様々な矛盾の中で、ストレスに苛まれる人々が手を出す「リラクゼーション」グッズに、大麻があるんでしょうかね・・・・・・
偏った健康志向、タバコの害への極端な反応、「アメリカン・ドリーム」という一種の「興奮薬的強迫観念」、「お金=豊か=立派」という単純な図式しか持ち得ていない価値観の「貧困」・・・・・・・・・・日本も今後も気をつけて行かねばいけないことかも?
アメリカ人の「自信たっぷりのプレゼン」や「自己主張」に惑わされずに、「自分の目で見て、耳で聞いて、足を使って行動し、手を使って物を製造処理し、汗を流し、休息する」そういう自前の普通の社会を淡々と生きていけたら「オンの字」なのかも・・・・・・・とフト思わされました。
でも、そろそろアメリカの美徳を書いた本も読んでみたい気分です。
アメリカの「問題」ばかり読んでも滅入るばかりですし・・・・・・・
一時期、「アメリカはボランチィアが盛んでコミュニチィー活動も盛んで偉い」という賛美する風潮が日本でありましたが、そういうアメリカの互助組織・活動の様子も読んでみたいです。
前作『ファーストフードが世界を食いつくす』も意欲作であり、見事に課題を論証してくれましたが、今回の本も読みごたえがあります。
アメリカの犯罪率の高さ、刑務所が満杯になっている問題、不思議に思っていましたが、大麻(マリファナ)を「禁酒法時代のアルコール」のようにヒステリックに厳罰化したせいだったのですね。
日本を含め、世界中の国々で、その時代時代で様々な問題を抱えているわけですが、アメリカも中々やっかいな問題を抱えているんだな〜・・・・・と同情半分、「あまり他国の事をとやかく言えた御身分ではないな〜」という感想です。
格差社会・競争社会・キリスト教原理主義の席巻・銃社会・人種問題・・・・・・・・一筋縄ではいかない複雑系の国。
様々な矛盾の中で、ストレスに苛まれる人々が手を出す「リラクゼーション」グッズに、大麻があるんでしょうかね・・・・・・
偏った健康志向、タバコの害への極端な反応、「アメリカン・ドリーム」という一種の「興奮薬的強迫観念」、「お金=豊か=立派」という単純な図式しか持ち得ていない価値観の「貧困」・・・・・・・・・・日本も今後も気をつけて行かねばいけないことかも?
アメリカ人の「自信たっぷりのプレゼン」や「自己主張」に惑わされずに、「自分の目で見て、耳で聞いて、足を使って行動し、手を使って物を製造処理し、汗を流し、休息する」そういう自前の普通の社会を淡々と生きていけたら「オンの字」なのかも・・・・・・・とフト思わされました。
でも、そろそろアメリカの美徳を書いた本も読んでみたい気分です。
アメリカの「問題」ばかり読んでも滅入るばかりですし・・・・・・・
一時期、「アメリカはボランチィアが盛んでコミュニチィー活動も盛んで偉い」という賛美する風潮が日本でありましたが、そういうアメリカの互助組織・活動の様子も読んでみたいです。

