中古品
¥ 1,199
+ ¥ 257 関東への配送料
コンディション: 中古品: 良い
コメント: カバー若干よれあり。包装後、都内より発送いたします。
この商品をお持ちですか? マーケットプレイスに出品する
裏表紙を表示 表紙を表示
サンプルを聴く 再生中... 一時停止   Audible オーディオエディションのサンプルをお聴きいただいています。
2点すべてのイメージを見る

少年聖女 単行本 – 2016/8/25

5つ星のうち 3.5 2件のカスタマーレビュー

その他()の形式およびエディションを表示する 他のフォーマットおよびエディションを非表示にする
Amazon 価格
新品 中古品
単行本
"もう一度試してください。"
¥ 1,199
click to open popover

Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。

  • Apple
  • Android
  • Android

無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。



【Amazon Global】OTAKU Store
Figures, Video Games, Blu-ray, DVD and Music of Japanese Anime, Games and Pop Culture Shop now

商品の説明

メディア掲載レビューほか

水か陸か、迷宮へと誘う問題作

鹿島田真希の小説は読者をたじろがせるところがある。『少年聖女』もそう。書き出しからもう謎めいている。〈水の中で起きた事件は、僕らには到底わかるまい、なにしろ僕らは陸に住んでいるのだから〉。おお、どういう意味?

物語の主な舞台はAqua(アクア)という名のゲイバー。熱帯魚の水槽が壁一面に並んでいるバーだ。専門学校生の「僕」は、ここでユウリ(優利)という青年に出会う。彼はAquaの店員だったが、いきなり「僕」を幻惑させるような言葉を口にするのだ。〈あなたさ、僕のこと男に見える? 女に見える?〉

こうしてユウリは、かつてこの店で働いていた男装の少女のことを語りはじめる。彼女の愛称はタマ。誰も彼女が女性であることに気づかなかった。が、ある日、タマは女だと見抜いた男があらわれる。彼の名は武史。自虐的なショーに身を投じるタマに、武史は強烈に惹(ひ)かれるが……。

意味をとりにくいのは語りの位相が幾重にも錯綜(さくそう)しているからだ。しかし、あえていうなら、これは21世紀の『痴人の愛』かな。

切ない恋に身を焦がす武史は40歳。かまぼこ工場で働く彼は、感覚が人とずれたタマのことをひたすら心配し続け、心配すぎてタマに結婚を申し込む。

一方、タマは19歳。武史を崇拝しつつも、彼女が絶えず気にかけているのは武史ではなくルームメートのオリガのことだ。

母とその愛人の虐待を受けて育ったタマと、チェルノブイリで被曝(ひばく)し、子どもを甲状腺ガンで失ったオリガは、ともに危険を察知するセンサーが壊れている。

〈公園から坂を上ると、繁華街や専門学校がある陸の世界。公園を下ると、野良猫の多い住宅や、どぶ川沿いの公団住宅〉。タマは水の一番底で育った。水槽の底でゴミを食べて暮らすプレコのように。

あなたは陸の人か水の人かと問う問題作。ぜひ迷宮に迷い込まれたし。

評者:斎藤美奈子(文芸評論家)

(週刊朝日 掲載)

内容紹介

ゲイバー「Aqua」で、僕が愛した青年が語る、ひとりの聖女と彼女に溺れゆく男たちの物語――「背徳的な愛」を峻烈に描く衝撃作!

商品の説明をすべて表示する

登録情報

  • 単行本: 242ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2016/8/25)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4309025005
  • ISBN-13: 978-4309025001
  • 発売日: 2016/8/25
  • 商品パッケージの寸法: 19.7 x 13.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5 2件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 419,984位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  •  カタログ情報を更新する画像についてフィードバックを提供する、または さらに安い価格について知らせる


この商品を見た後に買っているのは?

カスタマーレビュー

5つ星のうち 3.5
あなたのご意見やご感想を教えてください

トップカスタマーレビュー

形式: 単行本
河合珠子、通称タマは、男性と偽ってゲイバーで働き、夜毎自虐的なショーを繰り広げて客の嘲笑と罵声の標的になっている。けれども傷つかない。むしろ楽しんでいる。それまでの短い人生で十分に傷つけられてきたし、何よりタマには「叡智」があり、すべては水の中で起こっていることだと知っているから。

ところがある夜、客として店に現れた高橋武史に、タマは女だと見抜かれる。竹輪工場で働く武史は、親子ほども年の離れたタマを憎み、犯し、暴力的に愛す。どれほど憎んで愛しても、タマは決して穢れない。武史は自分がわからなくなる。だからもっとタマを憎み、愛し、自分にも「叡智」があることに気づき、すべては水の中で起こっていることを悟る。

性が聖として描かれ、吐き気がする暴力も虐待もいじめも溢れる世界なのに、読んでいてそれほど不快にならない。「水の中」という、僕たち陸の生物にとっては別世界のイメージが、奇妙な浮遊感をもたらすからだろうか。せっかく陸にあがっておきながら、わざわざ水に戻って暮らす愚かな人々の、寄る辺ない悲哀がユーモラスにすら思えてしまう。

観念的な表現が多いものの、前衛と評される鹿島田作品の中で、本書はかなり読みやすい。ひどく汚れてねじれていながらも、描かれているのは実にピュアな物語なのだ。
コメント 3人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 評価を送る...
フィードバックありがとうございました。
申し訳ありませんが、お客様の投票の記録に失敗しました。もう一度試してください。
違反を報告
形式: 単行本
ところが結局、最終章である第5章の「二〇一一年、夏」あたり以後は観念的・図式的でなんだか物語のシノプシスを読まされているようでシラケてしまった。それまで登場人物の行動と心理と科白によって丁寧に積み上げられてきたイノセンスについての新しい「叡知」というか、誰でも知っていながら言葉で表すことができなかった「叡知」がもしかして示されるのではないかと、期待感で勝手に盛り上がったのだが… イノセンスは人間にとって、やはり未知の何かなのだ。私的には福音書のイエス・キリストなんて、霊的優位をプレゼンするために巧妙に駆け引きする魂の商売人かペテン師の偽教祖か奇跡を見せつけるイリュージョニストのショーマンか誇大妄想狂の権威主義者かって印象しか持たないけれど、この本のタマと武史は途中まではイイ線行ってたと思う。著者のチャレンジ精神に敬服する気持ちにもなりかけた。惜しいところまで行っている作家やなあ、と勝手に決めつけている。是非これからもいい小説を書いてください。
コメント このレビューは参考になりましたか? はい いいえ 評価を送る...
フィードバックありがとうございました。
申し訳ありませんが、お客様の投票の記録に失敗しました。もう一度試してください。
違反を報告


フィードバック