出版業界の中でも特にマンガ関連の現状について
どういった変化が起こっているかを解説したもの。
出版不況についてはあちこちで語られているが、
本書はマンガに関する新しい動きを主軸にしたもので
全体的に前向きな視点で書かれている。
単に電子書籍化されるマンガが増えているという話だけでなく、
Webマンガの普及や新人発掘の話、各出版社の動きなど
業界内の目まぐるしい変化がわかる。
その原因となる読者の行動原理や
今の漫画家の置かれた状況もよくわかる。
テンポよく読み進められる文体で、
マンガ業界に関して短時間で現状を把握できる良本。
少年ジャンプが1000円になる日~出版不況とWeb漫画の台頭~ (コア新書) (日本語) 新書 – 2018/2/2
大坪ケムタ
(著)
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本の長さ192ページ
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言語日本語
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出版社コアマガジン
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発売日2018/2/2
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ISBN-104866531215
-
ISBN-13978-4866531212
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
この新書は「出版不況」と「Web漫画の台頭」をテーマにした一冊です。出版不況と呼ばれて久しいですが、その一方で売り上げを伸ばしているのがWeb漫画。紙の漫画とはまったく違う形で利益を生み出しているのです。本書はWeb漫画のヒットの秘密を明かすとともに、出版不況の内実も暴露。紙とWebの狭間に揺れる出版業界を、キーマンへの取材によって解き明かします。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大坪/ケムタ
1972年佐賀県生まれ。大学卒業後、98年にフリーライターに転向。芸能・アダルト・プロレスなどの原稿を中心に、記名無記名を問わず活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1972年佐賀県生まれ。大学卒業後、98年にフリーライターに転向。芸能・アダルト・プロレスなどの原稿を中心に、記名無記名を問わず活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ベスト50レビュアー
Amazonで購入
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルに惹かれて買いましたが、ジャンプ内部の意見や実態のレポなどはなし。集英社ジャンプ様だから当たり前というか、あまり驚きませんけどね。でもそういう姿勢が今の低迷に繋がっているのでは……と思わなくもないけど書籍には関係ないですね。
昨今の紙媒体の方、web媒体の成長の差がわかりやすく、全編通して興味深かったです。
予想外に最新のweb漫画の話が取り上げているのと、恐らく数ヶ月とか1年とかの猛スピードで更に状況が目まぐるしく変わる業界の話なので、気になる人は「今」読むべきかなと思います。
古本で安くなってから読もう、だともう古いかも。
昨今の紙媒体の方、web媒体の成長の差がわかりやすく、全編通して興味深かったです。
予想外に最新のweb漫画の話が取り上げているのと、恐らく数ヶ月とか1年とかの猛スピードで更に状況が目まぐるしく変わる業界の話なので、気になる人は「今」読むべきかなと思います。
古本で安くなってから読もう、だともう古いかも。
2018年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気になって何となく電子書籍で購入。
最近の出版業界で起きている事に対する漠然としたイメージが、ほどよく整理されている内容でした。
取り上げられているWeb漫画のタイトルも有名どころで、時系列の把握が出来て個人的にはスッキリです。
新書のテキスト量なので、電子書籍で買って正解なボリューム感であります。
作者が次に、どんなテキストを出して何を題材にしていくのか。ジャンプは1000円になるのか。これから楽しみです、
最近の出版業界で起きている事に対する漠然としたイメージが、ほどよく整理されている内容でした。
取り上げられているWeb漫画のタイトルも有名どころで、時系列の把握が出来て個人的にはスッキリです。
新書のテキスト量なので、電子書籍で買って正解なボリューム感であります。
作者が次に、どんなテキストを出して何を題材にしていくのか。ジャンプは1000円になるのか。これから楽しみです、
2018年2月6日に日本でレビュー済み
アマゾンキンドルをはじめとして、電子書籍は私たちの生活の中にだいぶ溶け込んでいるように思います。
しかし、もっとも定着している出版が漫画なのではないか、と作者は伝えます。
確かに漫画は巻数があってかさばったりし、紙が破れやすかったり、その割に、「すぐ読みたい!」という欲求を掻き立てるものです。
その意味では電子化するのにおあつらえ向きのメディアだったのですね。
かくして、日本の出版不況はむしろWeb漫画の台頭を引き起こすことになるのです。
タイトルは確かに驚きの内容ですが、それぐらいこれからの時代は印刷版の本にモノとしての価値を見出していくのかもしれません。
いうなれば、アナログ盤のレコードとかいまだに売っていますが、あれもほとんどモノとしての価値ですよね。
これからの時代は漫画雑誌を買っているなんていうと、レコードを買っているのと同じように見られるのかもしれません。
私たちの子ども時代には想像もつかなかったことがどんどん現実になっている…と、戦々恐々としてしまいます。
しかし、同時に、過去の読み逃していた漫画作品を電子版でなら読めたりするんですよね。
これはとても助かります。
そして、面白いことが、若い世代が結構昔の作品を読んでいたりすることです。
これまで20年前の漫画を読むなんてマニアのすることだったと思いますが、もはや漫画は「面白ければ読まれる」というものになりました。
その意味では流れて消えていくものというよりは、アートとしての普遍的な価値を漫画が本当に獲得しつつあるのかもしれません。
イノベーションが業界の構造どころか、文化の在り方さえも変えていく。
その意味でとても示唆の多い内容だと思います。
しかし、もっとも定着している出版が漫画なのではないか、と作者は伝えます。
確かに漫画は巻数があってかさばったりし、紙が破れやすかったり、その割に、「すぐ読みたい!」という欲求を掻き立てるものです。
その意味では電子化するのにおあつらえ向きのメディアだったのですね。
かくして、日本の出版不況はむしろWeb漫画の台頭を引き起こすことになるのです。
タイトルは確かに驚きの内容ですが、それぐらいこれからの時代は印刷版の本にモノとしての価値を見出していくのかもしれません。
いうなれば、アナログ盤のレコードとかいまだに売っていますが、あれもほとんどモノとしての価値ですよね。
これからの時代は漫画雑誌を買っているなんていうと、レコードを買っているのと同じように見られるのかもしれません。
私たちの子ども時代には想像もつかなかったことがどんどん現実になっている…と、戦々恐々としてしまいます。
しかし、同時に、過去の読み逃していた漫画作品を電子版でなら読めたりするんですよね。
これはとても助かります。
そして、面白いことが、若い世代が結構昔の作品を読んでいたりすることです。
これまで20年前の漫画を読むなんてマニアのすることだったと思いますが、もはや漫画は「面白ければ読まれる」というものになりました。
その意味では流れて消えていくものというよりは、アートとしての普遍的な価値を漫画が本当に獲得しつつあるのかもしれません。
イノベーションが業界の構造どころか、文化の在り方さえも変えていく。
その意味でとても示唆の多い内容だと思います。
2018年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「印刷」というものが前時代的なものとして
置いていかれることになるんだろうか、とは少し考える。
グーテンベルグもびっくりだな。
いきなり極端な話を持ちだしました。
けどね、そもそも「文字は甘え」「印刷は甘え」
的な時代を、我々は通過してきていたはずなんです。
それに匹敵するレベルの改変期に、今はいる。
それだけは間違いのない事なんだと思う。
さて、これだけ極端な改変が起こる場合、
間違いなくマネタイズについても今までのやり方は通用しない。
完全にそこにフォーカスしたものではないけれども、
「この先、変容する漫画メディアでどうマネタイズするか」
は、非常にシリアスなテーマであると思う。
そしてこれは、もうちょっと微分できる。
デジタル化、AI分析により、では人間さまは
どう漫画の海を泳いでいけるんだろうか。
漫画はね、なくっても生きてけるんですよ。
でもね、AIがどう頑張っても「漫画を楽しむ」ことは変われません。
あるいは「AIがこちらをより楽しませるものを作る」時代は来るのかもね。
けど、それでも。
「それを楽しむぼくたち」は、いつまでも、そこにいる。
なんてポエティなことをほざきたくなるくらい、
お酒のおいしくなる本でした。
あぁ、面白いもんと出会いたいなぁ!
そのために、ぼくは今日も日銭を稼ぐのだ。
置いていかれることになるんだろうか、とは少し考える。
グーテンベルグもびっくりだな。
いきなり極端な話を持ちだしました。
けどね、そもそも「文字は甘え」「印刷は甘え」
的な時代を、我々は通過してきていたはずなんです。
それに匹敵するレベルの改変期に、今はいる。
それだけは間違いのない事なんだと思う。
さて、これだけ極端な改変が起こる場合、
間違いなくマネタイズについても今までのやり方は通用しない。
完全にそこにフォーカスしたものではないけれども、
「この先、変容する漫画メディアでどうマネタイズするか」
は、非常にシリアスなテーマであると思う。
そしてこれは、もうちょっと微分できる。
デジタル化、AI分析により、では人間さまは
どう漫画の海を泳いでいけるんだろうか。
漫画はね、なくっても生きてけるんですよ。
でもね、AIがどう頑張っても「漫画を楽しむ」ことは変われません。
あるいは「AIがこちらをより楽しませるものを作る」時代は来るのかもね。
けど、それでも。
「それを楽しむぼくたち」は、いつまでも、そこにいる。
なんてポエティなことをほざきたくなるくらい、
お酒のおいしくなる本でした。
あぁ、面白いもんと出会いたいなぁ!
そのために、ぼくは今日も日銭を稼ぐのだ。
ベスト500レビュアー
大坪ケムタ氏の『少年ジャンプが1000円になる日 出版不況とWeb漫画の台頭』 (コア新書)を読んだ。
内容紹介→この新書は「出版不況」と「Web漫画の台頭」をテーマにした一冊です。出版不況と呼ばれて久しいですが、その一方で売り上げを伸ばしているのがWeb漫画。紙の漫画とはまったく違う形で利益を生み出しているのです。本書はWeb漫画のヒットの秘密を明かすとともに、出版不況の内実も暴露。紙とWebの狭間に揺れる出版業界を、キーマンへの取材によって解き明かします。出版不況、本当はどのくらいヤバいの?漫画アプリはどうやって収益をあげているの?各社Web漫画サイトのヒット戦略は?当事者インタビューで全てがわかる!
この本でも指摘されているが、月額400円ちょっとで、スマホなどで数十単位の一般雑誌が読み放題だという。知人でそれを利用している人もいる。通勤電車の中で、それを「ひもとく」ことも可能だろう。マンガなどをスマホで読んでいる人も時々見かける。
ということで、「紙本」は、徐々に衰退しつつあるのは事実のようだ。
とはいえ、少々中身のあるモノだと、「紙」でないと読んだ気になれないという人もいるようだ。まぁ、娯楽小説ならキンドルでもいいが、分厚い本は「紙」のほうが…。線引いたり…。キンドルでも線を引いたりできるようだが…。
僕は、最近は「ゴルゴ13」も読まなくなってきた…。いしいひさいち氏も…。『レモンハート』も。紙漫画も。学生時代は、少年ジャンプ&少年チャンピオンは購読していたし、ビッグコミックオリジナルなんかも手にしていたが……。
この前、おざわゆき氏の『傘寿まり子①』 (講談社)をマンガとしては久しぶりに読んだ次第。
だが、そうした紙マンガの売れ行きも、「ネット海賊版」の横行で、売れ行きがますます落ちているとのこと。
「日経(2018・1・26・朝刊)」にこんな記事が出ていた。
出版、最後の砦マンガ沈む 海賊版横行で販売2ケタ減
ネット・IT 2018/1/25 22:29
出版科学研究所は25日、2017年の出版市場が前年比7%減の1兆3701億円だったと発表した。前年割れは13年連続で市場はピークの半分に縮んだが、関係者を驚かせたのはその内訳だ。最後の砦(とりで)の漫画単行本(コミックス)販売が13%減と初めて2ケタの減少に沈んだのだ。苦境の背後には急速にはびこり始めた海賊版サイトの拡大がある。
25日に公表された漫画本販売の市場データをみながら、大手出版社の販売責任者がつぶやいた。「コミックスの落ち込みはもっとひどいのでは」。実際、取次大手のトーハンによると17年4~9月の漫画の売上高は前年同期比18%減。日本出版販売では例年売り上げが膨らむ年末年始に2割近い減少だった。同社の安西浩和専務は「ショッキングな数字だ」と話す。
1996年をピークに縮小傾向が続く出版市場。そのなかで人気漫画の単行本は堅調な数少ないジャンルだった。集英社の「週刊少年ジャンプ」など急激な落ち込みが続く漫画雑誌を05年に逆転し、前年を上回る年も何度かあった。下げが目立ち始めたのが3年前。16年に2千億円を割り込み、17年には約1700億円まで縮小した。
出版社が漫画の電子化を進める影響もあるが、関係者の多くが失速の原因に挙げるのが海賊版サイトの横行だ。ある出版社では17年秋に漫画本の売れ行きが突然鈍り、調べると複数社の人気漫画を集めた海賊版サイトに読者が流れていた。被害額は月4億~5億円に上ったという(以下中略)。
深刻なのは書店も同じ。トーハンによると漫画本は全国の書店の売上高の19%を占める。書店の営業利益率は0.3%弱しかなく、漫画本が売れなくなればかなりの痛手になる。出版不況といわれて久しいが、業界が正念場を迎えているのは間違いない。(亀井慶一)
テレビでも海賊版のマンガサイトのことをやっているのを見たことがある。そこに接続すると、タダで見られる分、個人データが流出して……云々とのことだった。ううむ…。まぁ、エロサイトなども要注意? アナログ程度が安全? スマホは利用しているが、電話通話以外は、仕事のメールチェックと家族とのライン程度しか利用していない。
最近は図書館でもマンガを置いている。そこで読む人も少なくないだろう。これは合法。とはいえ、新潮社の幹部や文春社長が、図書館は文庫を置くなとか、貸出規制(刊行から数カ月は…)を要求するのと同じ構図がマンガと図書館の関係にもあるのかもしれない。そのあたりは悩ましい問題?
そういう出版状況を考える上で、大坪ケムタ氏の『少年ジャンプが1000円になる日 出版不況とWeb漫画の台頭』は、参考になる本だった。
内容紹介→この新書は「出版不況」と「Web漫画の台頭」をテーマにした一冊です。出版不況と呼ばれて久しいですが、その一方で売り上げを伸ばしているのがWeb漫画。紙の漫画とはまったく違う形で利益を生み出しているのです。本書はWeb漫画のヒットの秘密を明かすとともに、出版不況の内実も暴露。紙とWebの狭間に揺れる出版業界を、キーマンへの取材によって解き明かします。出版不況、本当はどのくらいヤバいの?漫画アプリはどうやって収益をあげているの?各社Web漫画サイトのヒット戦略は?当事者インタビューで全てがわかる!
この本でも指摘されているが、月額400円ちょっとで、スマホなどで数十単位の一般雑誌が読み放題だという。知人でそれを利用している人もいる。通勤電車の中で、それを「ひもとく」ことも可能だろう。マンガなどをスマホで読んでいる人も時々見かける。
ということで、「紙本」は、徐々に衰退しつつあるのは事実のようだ。
とはいえ、少々中身のあるモノだと、「紙」でないと読んだ気になれないという人もいるようだ。まぁ、娯楽小説ならキンドルでもいいが、分厚い本は「紙」のほうが…。線引いたり…。キンドルでも線を引いたりできるようだが…。
僕は、最近は「ゴルゴ13」も読まなくなってきた…。いしいひさいち氏も…。『レモンハート』も。紙漫画も。学生時代は、少年ジャンプ&少年チャンピオンは購読していたし、ビッグコミックオリジナルなんかも手にしていたが……。
この前、おざわゆき氏の『傘寿まり子①』 (講談社)をマンガとしては久しぶりに読んだ次第。
だが、そうした紙マンガの売れ行きも、「ネット海賊版」の横行で、売れ行きがますます落ちているとのこと。
「日経(2018・1・26・朝刊)」にこんな記事が出ていた。
出版、最後の砦マンガ沈む 海賊版横行で販売2ケタ減
ネット・IT 2018/1/25 22:29
出版科学研究所は25日、2017年の出版市場が前年比7%減の1兆3701億円だったと発表した。前年割れは13年連続で市場はピークの半分に縮んだが、関係者を驚かせたのはその内訳だ。最後の砦(とりで)の漫画単行本(コミックス)販売が13%減と初めて2ケタの減少に沈んだのだ。苦境の背後には急速にはびこり始めた海賊版サイトの拡大がある。
25日に公表された漫画本販売の市場データをみながら、大手出版社の販売責任者がつぶやいた。「コミックスの落ち込みはもっとひどいのでは」。実際、取次大手のトーハンによると17年4~9月の漫画の売上高は前年同期比18%減。日本出版販売では例年売り上げが膨らむ年末年始に2割近い減少だった。同社の安西浩和専務は「ショッキングな数字だ」と話す。
1996年をピークに縮小傾向が続く出版市場。そのなかで人気漫画の単行本は堅調な数少ないジャンルだった。集英社の「週刊少年ジャンプ」など急激な落ち込みが続く漫画雑誌を05年に逆転し、前年を上回る年も何度かあった。下げが目立ち始めたのが3年前。16年に2千億円を割り込み、17年には約1700億円まで縮小した。
出版社が漫画の電子化を進める影響もあるが、関係者の多くが失速の原因に挙げるのが海賊版サイトの横行だ。ある出版社では17年秋に漫画本の売れ行きが突然鈍り、調べると複数社の人気漫画を集めた海賊版サイトに読者が流れていた。被害額は月4億~5億円に上ったという(以下中略)。
深刻なのは書店も同じ。トーハンによると漫画本は全国の書店の売上高の19%を占める。書店の営業利益率は0.3%弱しかなく、漫画本が売れなくなればかなりの痛手になる。出版不況といわれて久しいが、業界が正念場を迎えているのは間違いない。(亀井慶一)
テレビでも海賊版のマンガサイトのことをやっているのを見たことがある。そこに接続すると、タダで見られる分、個人データが流出して……云々とのことだった。ううむ…。まぁ、エロサイトなども要注意? アナログ程度が安全? スマホは利用しているが、電話通話以外は、仕事のメールチェックと家族とのライン程度しか利用していない。
最近は図書館でもマンガを置いている。そこで読む人も少なくないだろう。これは合法。とはいえ、新潮社の幹部や文春社長が、図書館は文庫を置くなとか、貸出規制(刊行から数カ月は…)を要求するのと同じ構図がマンガと図書館の関係にもあるのかもしれない。そのあたりは悩ましい問題?
そういう出版状況を考える上で、大坪ケムタ氏の『少年ジャンプが1000円になる日 出版不況とWeb漫画の台頭』は、参考になる本だった。
ベスト500レビュアー
明確な解決策については、作者も触れていないので、現時点では無しのようです。私がマンガから離れ出した理由は2点、「マンガ以外に、することが多くなった。」「最盛期過ぎの元・人気作家や、依然受けたネタの使い回しが多すぎるし、完全版商法にウンザリしたから」です。他にある人は、聞かせてください。アニメやゲームも同じような状況でしょうか?