他の方とは違う感想を持っているので、書いておきます。
完全にネタバレ全開です。
まず、ガラスの仮面的解釈でこの作品を見ていたので、非常に楽しめました。
個人的には、演劇学校の選抜メンバーが謎のスポンサー(キリン)のオーディションに挑み、
勝った者が凄い舞台に出れる、というような物語だと思っています。
キリンの解釈は話題になりましたが、端的に言えば「評価するもの」だと思います。
スポンサー、プロデューサー、観客、視聴者…そういった存在の集合体がキリンです。
各レヴューにはタイトルがついてましたが、イメージ的にはこの題材をうまく演じられた方を評価する、
というような内容をバトルのメタファーで表現したのではないかと。
その意味では各レヴュー、キャラクターの内面を表現することに重点が置かれており、
タイトルと内容の関係性が希薄とも思いましたた。ただ、運命のレヴューは傑作だったと思います
「二人で輝いた方が評価される」というテーマで、自己紹介からバトル内容まで、コンビネーションでは華恋とひかりの方が上とうまく表現されていたと思います。
大場ななに関しては解釈が少し難しいです。(私の琴線から外れてて…)
ただ、予定調和を破壊するものとして華恋とひかりを描きたかったのかなと。
オーディションをすると大場ななが勝ってしまうので、主演がいつも彼女では飽きてしまう。
そのためオーディションにひかりが追加されたのかなと、そんなことを思いました。
ちなみに一話で飛び入りが認められたのも、マンネリ化があったと思います。
そして今回のオーディションに勝利したひかりは、舞台を拒否していなくなってしまいます。
これは「オーディションの勝者が駄々をこねて、スポンサーがキレて干された」ということだと思います。
で、退学になってしまったひかりをみんなで頑張って探し出すくだりの表現が11話かなと。
スポンサーがなんと言おうと、彼女が舞台に必要だと。泣かせますね。
ひかりが選んだ運命の舞台が何かはわかりません。
どこかの劇団でドサ周りでもしていたのか、全く関係がないことをしていたのか。
ただわかることは、彼女にとって何も意味がない、無味乾燥な日々を過ごしていたこと。
夢を諦めた日々。
演劇界や芸能界、もしかしたら世間からも問題児として見られていたのかもしれません。
キリンは見ていましたから。
華恋が行ったことは①ひかりの説得→②舞台に引っ張り出し、そこにスポンサーにつながる人を呼ぶ→③もう一度レビューをやり直す、という感じかなと。
どのように舞台でキリンを納得させたかは作品を作品をお楽しみいただければと思います。
ガラスの仮面的解釈をすれば、舞台の上は役者の世界。
脚本や演出も、役者同士の了解があれば変えてしまうことも可能なわけです。
恐らくそこで、ラストのスタァライトに繋がる演技をして、キリンに「見たい」と思わせたんでしょう。
だからあの舞台の主演は、華恋とひかりだったのだと思います。
基本的にはこんな感じで、スポ根演劇物を個性的な表現で描いた作品だと思います。

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