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童門冬二

全一冊小説直江兼続北の王国 (集英社文庫) (日本語) 文庫 – 1999/8/20

童門冬二 (著)

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上杉謙信、景勝の二代にわたって仕え、「越後に兼続あり」と秀吉をもうならせた智将・直江兼続。戦乱の世を豪胆に駆けぬけたその戦略と生き方を描き出す巨編。(解説・長谷部史親/鑑賞・新井喜美夫)

本の長さ

680ページ
言語

日本語
出版社

集英社
発売日

1999/8/20
ISBN-10

4087470873
ISBN-13

978-4087470871
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商品の説明

内容（「BOOK」データベースより）

上杉景勝の家臣でありながらも、太閤秀吉より三十万石を賜った男・直江山城守兼続。主君・景勝との深い魂の絆を胸に秘め、合戦の砂塵を駆け抜けた彼は、戦国乱世に勇名を馳せる。だが、己の歩むべき真の道を見いだした時、天下取りの争いに背を向け、北の大地に夢を託すのだった。米沢の名藩主・上杉鷹山が師と仰いだ戦国武将の、凛々たる生涯を描いたロマン大作。全一冊・決定版。

登録情報

出版社 : 集英社 (1999/8/20)
発売日 : 1999/8/20
言語 : 日本語
文庫 : 680ページ
ISBN-10 : 4087470873
ISBN-13 : 978-4087470871

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赤壁

小説　直江兼続

2014年10月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

童門冬二の小説、上杉鷹山、二宮金次郎などに見える人間の生き様に感銘をうけた。

2010年8月31日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

本書は「直江兼続を書いた歴史小説」というよりも、「直江兼続を題材にした政治戦略・政策蘊蓄エッセイ」といった印象の作品でした。歴史小説に文学性や浪漫を求める方には余りに俗っぽく、評価が分かれると思います。

わたしも読み始めは二昔前の流行語を多用した登場人物のノリの軽さとあまりのやりたい放題ぶり（兼続が謙信公の霊と対話をするなど）と、唐突な濡れ場（本編にあまり関係ない）等に愕然としましたが、３分の１くらい読んだところで慣れ、寧ろそういう「トンデモなさ」を笑えるようになりました。
副題にある「北の王国」は、商業中心の上方政権とは別に新潟以北に農業を中心とした主権国家（勿論、国主は上杉）を作ろうという本書の兼続の国家構想を表しています。本書は一貫して、派閥抗争や利権争いに明け暮れがちな豊臣諸大名を見ながら、農業や殖産の重要性への確信を強めてゆく行政家として直江兼続を描いており、そういう意味では「義」だの「愛」だのを振りかざして家康を敵に回した義侠の人（結果として減封）、というよりも卓越した政策眼を持つ執政として重みのある人物像になっていると思います。
個人的には、伊達政宗の衒気（突っ張り具合）を馬鹿にしながらも、内心
「大したもんだ。若いって羨ましい」
と思ってしまう辺りの兼続と、上杉が秀吉に臣従したことを残念がっている政宗（上杉と共同戦線を張って秀吉と闘いたかった）の描写にこの作品の卓見があるように思いました。

歴史小説に英雄伝を読む感動や陶酔感を求める方にはお勧め出来ませんが、行政畑やビジネスマンから見た戦国時代に興味のある方は、そこそこ楽しめるのではないでしょうか？

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

リョーマ

脱線が多い

2003年9月14日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

話に脱線が多くて直江兼続と関係のない話がいたる所で挿入されている。例えば徳川家光を持ち出してきて「安土・桃山時代」はおかしい、「安土・伏見時代」と言うのが正しいとか言いだしたりして・・・。そういう脱線が多くて肝心の本編が間延びしてダレてしまっている。また結構、作者の独りよがりの見解が多く府に落ちない所も結構あった。直江兼続の小説としては自分としてはイマイチだった。

11人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

Amazon Customer

直江はかっこいいけど

2006年6月19日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

景勝との信頼関係、三成との出会いや秀吉などの人誑しに抗する生き様など、人間描写は読んでいて内容にぐっと引き込まれるのですが…

いかんせん話の要所要所をぶった切って行く童門先生のご意見ご説明が…水を注いで話に夢中になっている私を一気に現実に引き戻していきます…

個人的な好みですが歴史小説で、作中、視点を現在に置く注釈などが入ってくるものは苦手なのですが

この作品は親切設計で作中にどんどんもりもり注釈が入ります。

人物描写、また登場人物間のやりとりが最高に人間味があり暖かく、

戦国時代の気質ってこんなだったのかーとか妄想しながら読んでいられますが、

石田三成の容姿の説明の際に、反り歯とか頭蓋骨が縦に長いとか、ゆ、ゆってほしくなかった…！

軍師は雰囲気スマートのまま、とゆうわけにはいかないのですか先生…！

伊達に至っては作中、「墓所から発見された頭蓋骨の頭髪からDNA判定でB型と言われていたので」などの説明が…

どっぷりその世界に浸ってストーリーを堪能…というより

直江ドラマのストーリーが主軸で、サイドストーリーに時代情勢と人物考察が

といった感じに思います…

サイドストーリーが苦にならない方ならもちろんお勧めします。

直江という人間が大好き！という方もお勧めです。

ただ、戦国小説にどっぷり浸かりたいな〜という方は多少「うーん」と思われるかもしれません

32人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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山や

早々の配送有難う

2014年2月18日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

この本も上杉鷹山と同じく近くの本屋になく早々に配送いただき満足してます。

2020年12月6日に日本でレビュー済み

　つい先日、上杉鷹山、二宮尊徳を童門冬二作品で読ませていただき、素晴らしかった
上杉鷹山、今ひとつだった二宮尊徳。果たして童門さんの真髄とは？と言うことで
この作品。なんと650ページ。

　物語は越後、上杉景勝が上杉の名前を継いで、直江兼続が筆頭家老として動き出す。
二人は幼馴染、いや、景勝の学友として選ばれた兼続が、与六から兼続に成熟する。
　二人の成熟に関わったのは秀吉。そして三成。五大老、五奉行。大老の一人が景勝、
奉行の一人が兼続。天下人。二人の舞台はやがて会津に移流。淀君側と、北政所側。
大きなうねりに二人は飲み込まれていく、そして。

　80点。
　上杉鷹山、二宮尊徳を描いた時とは、そもそも語り口が違ってて、司馬作品を
思わせる運び、色気、解説。
　個人的には火坂さんの作品よりも面白かったけど、あの直江状って、そうなんですか？
って感じで、ちょっと驚き。秀吉と語らっていたのは兼続だったってこともすごい驚き。
　時折挟まれる筆者の意見は、あんまり賛意を得ないでしょう。そこが減点。
　読んで損ってことはなく、小説としては良かったです。でも、上杉鷹山の方がはるかに
はるかにお勧めです。

2020年6月5日に日本でレビュー済み

いつも思うんですが、童門作品って♪現代でいうなれば～とか♪今の日本の問題と同様～等々、無理やり現代社会に当てはめようとする、歴史を客観視しようという立花からは外れてるのが殆どですよね。
なんか焼鳥屋で誰も聞いてない蘊蓄を一方的に垂れ流してて、失笑憫笑されてる空気にも気付かないオッサンを連想させて、いつの頃からか書店でも手に取らなくなりました。
久々目を通してみたけどやはり…(-ω-;)
何故最初からビジネス書のコーナーに置かないんでしょう？
個人的には星一つも無理ですけど、自分はビジネス書じゃなく歴史に興味を持ってるんだ！という方にはニーズに合うのかな？とも思ったので星一つ半くらいです。

2014年11月22日に日本でレビュー済み

上杉謙信に見出され、上杉景勝に仕えた直江兼続。
天才軍師として、その力量が絶賛されている。
天下人に成り上がった豊臣秀吉からも認められたその才能。
読み応えは十分にあったし、面白かった。
後半には、前田慶次が出てきて…花の慶次を読み直した（笑）

物語の主人公は当然、直江兼次なのだが、
どう読んでも、直江が仕えた上杉景勝の人柄が素晴らしいし、
直江の妻が一枚も二枚も上手である。

どんな凄い才能を持っていても、
それを生かすも殺すも主（あるじ）次第、
家庭における内助の功（奥様次第）って事なんだろうな。

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