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小説日本婦道記 (新潮文庫) 文庫 – 1958/10/28

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登録情報

  • 文庫: 294ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1958/10/28)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101134081
  • ISBN-13: 978-4101134086
  • 発売日: 1958/10/28
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7 38件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

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形式: 文庫
 武家の時代、男たちが命をかけて主君に仕えていた頃、男たちの家には、献身的に、しかしすがすがしいまでに強く生き抜いた日本の妻や母たちがいた。この本は、そうした女性たちの生き様をつづった11編の短編からなる。主題は、「日本女性の美しさは、その連れ添っている夫も気付かないというところに非常に美しくあらわれる」ということを小説として提示することにあったようである。彼女たちの凛然とした美しさに、思わず涙が溢れてくる感動的な作品である。ぜひ一読されることをお奨めする。まだこの本を読んだことのない人は幸せだ、この本と出会える感動をこれから味わうことができるのだから。
 この作品は、昭和17-20年ころの太平洋戦争中に書かれた。当時は紙が不足していたため、限られたページ内で収まるように、作品は無駄を省いて書かれており、美しい文章のみから構成されている。
 一時、この作品は男尊女卑ではないかと叩かれたことがあったようである。しかし、この作品は、夫が苦しんでいるときに、妻も一緒になって苦しみ、1つの苦難を乗り切っていくという意味で書かれたものであり、女性だけが不当な犠牲を払っているわけではない。
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形式: 文庫
 男が貫くのが武士道なら、女が貫くのは、いったい何なのだろう。タイトルにある「婦道」とは、それをさしているように思える。
 ひとがなにか譲れないもののために、自分の意志を貫くことに、基本的に男女の別はない。この短編集の中にはさまざまな女性が出てくるが、
彼女たちは「女である」条件の中で精一杯それを通している。男性が「男である」条件から出られないのと同じように。
 自分の生きかたを、改めて考えさせられる一冊。
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形式: 文庫
 日本人女性の美しさは、その連れそっている夫も気づかないというところに非常に美しくあらわれるということを小説として提示することがテーマという短編小説集です。
 作者の意図としては、意識して日本の女性たちに道を示すというようなものではなく、自分の好きな女性を描いたのだそうです。この表題から、女性の献身的な犠牲をすすめているような感じがうけとれるんですが、内容としては、全然そうではないと思います。  登場するのは、たいてい侍の妻か恋人で、その侍である男達の状況や払う犠牲のすごいこと。
 私は中でも「糸車」が好きです。主人公、十九歳のお高は、老父と弟とつましい暮らしをしていますが、彼女は彼女なりに生活を楽しんでいます。糸繰り内職に精を出し、新鮮でよい魚が安く買えたと喜んだり。彼女は里子で、本当の親が意外にも出世したので、養育費を支払って、引き取りたいと言っています。実の両親や兄弟にかこまれ、個室を与えられ、素敵な着物がある、お姫様の暮らし。お高は、辞退して家に戻ってきます。老父は、父や弟のために幸せになる運を捨ててくれたといいます。が、お高自身には、そんな気持ちがなかったように思います。心の底から、老父と弟との暮らしが好きで、それが自分に合っていると判っていたんだろうなと。自分を知っていること、その決断力は美しいです。
 妻がなくなり、家族や使用人の哀しみの
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形式: 文庫 Amazonで購入
日本婦道記のタイトルの基に昭和十七年六月から二十一年にかけて書かれた31編の中から、昭和三十三年に山本周五郎氏自ら選んだ11編を収めた一冊で、武家に仕える女性を中心に、忠実であるが、しかし控えめに表には出さない美しい女性達が描かれている。また、それに気が付かない夫も対照的だ。
「松の花」
佐野藤右衛門の妻“やす”が亡くなった。藤右衛門は枕元へ座り唇に末期の水をとってあげた。その時夜具の外に手が少しこぼれ出しているのを見つけ、中に入れてやろうと思い手を握った。が、あまりにも皮膚が荒れているのを感じて意外に思うのだ。妻やすの形見分けをしようと箪笥の抽斗から着物類を取り出してみると、あまりの粗末さに驚いてしまう。夫に悟られぬ様に家計を遣り繰りしていた苦労を、初めて知った。藤右衛門は自ら恥じ入る思いになる。
「箭竹」(やだけ)
三代家光を父にもつ家綱は、弓を引き放った時、その矢はまるで光の糸を張った様に飛び、快い音を立てて的に突き立った。この時、また、あの矢だ!と感じた。家綱は矢を調べさせたところ、筈巻(はずまき。矢に糸を巻いた部分)の下に「大願」と銘が彫り付けてあった。それを印していたのは奉公半ばで無念の死を遂げた、夫の命を引き継ぎ主君に忠誠し、息子安之助を立派な武士に育て上げた妻女“みよ”だった。二十年微塵も揺るがぬ一心を貫きとおした壮烈さは世に
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