朝方まで一気に読みました。
まず、瑞々しい文章表現が、目・脳・心に心地よく染み込んできました。ここ数年ビジネス書や実用書ばかり読んでいましたが、小説ならではの「文章を読む」ことの至福を久しぶりに噛みしめました。華美や装飾に走りすぎず、乾きすぎず、活き活きとした感性が、読んでいて本当に気持ちよかったです。
主人公は創作に悩む小説家ですが、「葛藤とそこからの跳躍」というテーマは小説を書く人だけではなく、音楽・スポーツ・仕事などあらゆる分野に共通するものだと思います。主人公のように自己否定や自己憐憫でグルグルして泥沼にはまるパターンは身に覚えがあります。そこからどのように抜け出すのか。俯瞰して読めば本質が見えます。
たまたま映画化の宣伝を見て、軽い気持ちで読んだのですが、思いがけず胸を掴まれました。元文芸部ですが、青臭くてもいいから創作についてこんな熱い言葉を交わしたかった…。あの頃の感覚がよみがえりました。また自分のために小説を書こうと思います。
読んでよかった。この物語を届けてくれて、ありがとうございます。
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