本書の白眉は巻末に参考資料として収められた検審の議決書(それ以外の箇所は殆ど無価値)である。
なぜならそこに記述された「被疑事実」が
a) 04年10月に取得代金3億4千万円を同年の収支報告書に記載せず
b) 翌年の報告書に記載した
ただそれだけであることが一目瞭然だからである。
しかしてこの期ずれの理由は当該土地の地目が「農地」であり
登記に時間が掛かるため翌期にずれ込んだためと理解している。
それが妥当でないならば訂正すれば良いだけで凡そ可罰性があるとは思われない。
検察が起訴を断念した所以であり
裁判でも然るべき判決が出されよう。
正体不明の「市民」によって
既得権益者にとって不都合な政治家が理不尽に葬られるような
暗黒社会の到来を許してはならない。
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悪質さで言えば外国人から金を貰ったり
極左分子(テロリストの息子)に金を渡したりしている
菅直人の方が余程悪質だと思うが
著者はそちらの追求はどうするつもりなのだろう。
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「石川議員はみんなで守れ」という項では
石川知裕が小沢の了解を得ぬまま衆院選出馬を決めた際
「3時間も立ち尽くして、涙ながらに小沢氏に謝罪を続けた、
という記事を読んで、本当に気の毒だと思った」
などと言う。
(別の報道では「泣きながら土下座」という石川の尊厳を徹底的に傷付けようとする悪質な歪曲もあった。)
しかし石川本人の言によれば出馬報告は小沢邸の一室の畳の上でであり
(自らを鼓舞する意味でもあろうが)石川は強気で小沢に対峙し
遂には小沢も出馬を了承したというのが真相の由である。
それを不正確な伝聞情報に依拠して石川に同情を寄せる素振りを見せつつ
小沢を貶るという手法は誠にもって悪質と言わざるを得ない。
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元自民党代議士の著者は09年の落選ののちは弁護士稼業に戻ったようであるが
弁護士なのだからもう少し法的思考に基づく公正な議論を展開するかと期待したのは
所詮ないものねだりだったようである。
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